カビ防止のつもりで調湿効果の建材を塗るのは危険です! | 防カビ工事専門業者の独り言

防カビ工事専門業者の独り言

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雨漏り・漏水後、半地下・地下室、戸建床下のカビ・カビ臭に対応する防カビ工事専門業者プレモのブログ。
※ペット臭や加齢臭などの生活臭にも対応する除菌消臭にも対応。


今日は、午前中が川崎市で午後は調布市でした。
ちょっとずつ動きが出て来ました。

まぁ~動いてくれないと、防カビ屋は死んじゃいますから…ガーン
本当に助かります。

問合せや相談下さり、ありがとうございますニコニコ



さて…


今日は、調湿材の話をしようと思います。

調湿材って何ですか?と聞かれたら…

・珪藻土
・漆喰
・京壁
・火山灰
・貝殻

がその代表かな?



調湿材って、何で使われるの?と聞かれたら…

・室内の空気をキレイにする。いわば空気浄化作用があるんです!と答えます。
・中には、自然素材なので結露を吸い込みカビ発生防止に役に立つ!と
 考えている人も大勢います。


実は、調湿材は非常にカビ易いのです。
それも半端なくカビます。


また、塗り替え用に作っているのではないので、アフターメンテが大変です。
良い製品になればなるほどカビが発生します。




調湿材の強化版で、板状のエコカ○ッ○と言われる焼成パネルもありますが
こちらも、取り付け場所を間違えるとカビが一気に発生します。


では、どんな場所がダメなのか?

・地下や半地下
・コンクリート下地
・マンションや団地
・戸建の基礎
・風通しの悪い部屋
・結露する窓周辺
・狭い空間(トイレや洗面所など)
・空気の動かない場所(例えば一本引きの戸袋とか)


この中でビックリするのは、戸建の基礎に調湿材を使用する会社があるんです。
いやはやビックリですね。
床下なんて風通しの悪い代表的な場所です。
そんな場所に調湿材を塗ってはいけません。




また、立地環境も影響します。

・海が近い
・川がそばにある
・湖がある
・山が裏にある
・裏に土留めがある
・すり鉢の底の様な場所に家やマンションが建っている
・1mも地面を掘ると水が出て来る
・3方をマンションや高層ビルや家で囲まれている
・陽が当たらない
・風通しが悪い
・丘の上にある


如何でしょうか?
この様な場所にある戸建やマンションなどの部屋に調湿材を塗ってしまうと
カビが発生し易いのでご注意下さい。


また、やってはいけないのは、壁紙の上から塗る事です。
後々手間がかかりますからダメですよ!本当に。



もし、カビが発生したら2つの方法があります。

珪藻土などの調湿材を削り落とし → 防カビ → 壁紙に張替え
珪藻土が後々落屑するのを覚悟して → 防カビ で終了。


費用は後者のほうが安いですが、落屑するのが問題ですので基本は前者になるでしょう。
その理由は、塗り厚が2mmない調湿材に防カビ効果を持続させるのが大変なのです。
やり方はあるのですが…(出来ればやりたくない)

もし、調湿材にカビが発生して狭い場所に試しにやって欲しい!と言われたら
やる価値はあるでしょうね。



最後になりますが、調湿材=自然素材 と言う事で人気がありますが
実際は自然素材ではありません。
混ぜものになります。

そうしないと、壁や天井に塗れないから。

また、自然素材の自然の力でカビを防止する事は絶対に出来ません!
間違えるお客様や調湿材を信じ込んでいるリフォームや建築会社の人が大勢います
のでお気を付け下さい。

調湿材には、カビが止まる科学的根拠はありません。
お忘れなく!


それではパー


調湿材がカビたら、防カビ工事をご検討下さい。関東一円に対応しています。