そういえば‥
念願だったトラムを制覇して
ルーズベルト島から戻ってから一転
すこぶる怖い思いをしたことを思い出したなり
といっても大したことではなくて
ただ勝手に怖がっただけなんだけど‥ぷぷっ
NYではとにかく
歩いて、歩いて、歩き倒すけんこ
街並みもきれいだし、歩いている人も素敵だし
ただ歩くだけで充分楽しめる
普段から食い意地がはってるので
NYへ行って食費を削るなんてことは
絶対にありえないし、３食きっちり、たっぷり
おなかいっぱいいただきます、ぷっ
それでも、帰国して体重を量ると
３キロやせていたなんてこともあったりもして
タダで楽しめて、その上に痩せられるなんて
NYってなんて素敵っ、ぷすす
ふが‥
やはり歩けば疲れるわけで
このときも、それまでに歩き倒してて
残念なことに、このトラムの駅というのが
最寄の地下鉄の駅から少し離れている
トラムの改札を出たときから
地下鉄の駅までまた歩くのかと思うと
身も心もゲンナリ‥
と‥
バスが停まっている
なんだぁ～バス停があるぢゃん
マンハッタンを走るバスは
東西の横か、南北の縦に走ってるはず
このバスは北で逆方向だけど‥
終点まで行って戻ってきてもいいんだし‥
とりあえず乗って様子見て乗り換えようっと？
と‥深く考えもせず
とにかく、１秒でも早く座りたくて
発車間際のバスに乗り込んだ
一応行き先を確認してみたりしのよ
でも、そんなん知るかって名前だったのよん
○のあたりから乗り込んだはず‥
ふむふむ、予想通り北へ向って動いてる
このまま車窓の旅も悪くないし
車内で人間ウォッチングもできるなり
な～んてのんびりしたこと思っていたら‥
不意にバスが右折したっ
えっ？何？なんで右折したの？
マンハッタンのバスは直進しかしないんぢゃ？
しかも、左折ならまだ理解できるんだけど
右にまがるってことは‥
180度回って南へ下るってことなりか？
ふが‥
バスは右折したあと
延々と直進？し続けている
想定外の状況に
こっそりあたふたし始めるけんこ（－－）
慌ててるところを
決して人に見られちゃいけない‥
だってここは危険なニューヨーク
この10年で劇的に安全になったとはいえ
まだまだ危険な場所はたくさんあると
脅されてNYへ来たこともあって
平静を装って
のんびり車窓を眺めてる振り
はしているものの
内心、どうしよっ、どうしよっ
と不安に押しつぶされそうになりながら
車外の様子を窺っていた
もうこうなったら破れかぶれ
終点まで行ってやるっ！
そう思ったのもつかの間
なんだか町を歩く人も、乗車してくる人も
黒人しゃんばかりになってきたぢょ？
一体どこに行くなりかぁ～～（＞＜）
怖いなりぃ～～（＞＜）
と‥
地下鉄の高架が視界に入ってきた
駅が近くにあるに違いない‥
あっ、見えたっ！
すかさず、降車ボタンを押して
さっきの駅までの道順を頭に叩き込む
さほど走らないうちにバスが停車
もっと余裕もって知らせろよな
と運転手も思ったに違いない、ぷっ
降りた瞬間‥
うぎゃぎゃぎゃ、黒人しゃんばかり‥
きっと彼らの方こそ
そのエリアには場違いな
図体のでかいアジア人の私を
胡散臭く、怪しげに思ったに違いない
そんな私に怖がられるなんて
すこぶる心外だったことだろう‥ぷすっ
日本の女性が
全てイエローキャブではないように
黒人しゃんたちも
全てがギャングや犯罪者ぢゃないんだよ‥
人を肌の色で判断しちゃだめ
人を肌の色で判断ししゃだめ
そう心のなかで唱えながら
駅へ向って猛ダッシュ、ぷすっ
完全にウロタエテいたせいで
駅の名前すら覚えてないんだけど
ラインの色が紫だったことを頼りに
確認するとクィーンズ方面のバスに
乗っていたことがわかった
クィーンズといえば‥
名前は高貴だけど、場所によっては
かなり危険なエリアがあるらしく‥
とはいえ、日中だったので
そこまで警戒する必要もないのだけれど
くわばら、くわばらだったなり、ぷしっ
安全になったニューヨーク
過剰に神経質になる必要はないけれど
なにも考えずに行動してると
たまに慌てふためくことになる‥
いいお勉強になりました‥ぷすす～んっ