テンペスト | PRAINSのブログ

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2011年(平成23年)にNHK BSプレミアムのドラマ枠で放送された

琉球王国末期の王宮を舞台に制作放送された「テンペスト」のDVD全5巻を観た

 

日本史に並々ならぬ興味がある僕だがお恥ずかしながら

実は琉球王国の歴史の事はあまり詳しくない

テンペストは原作小説に基づいたフィクションだとは知ってはいたが

琉球王国時代の沖縄の事が少しはわかるんじゃないかと思ったのだ

 

 

物語は琉球の島々を治め中国、日本、朝鮮、東南アジアの国々と外交

貿易を展開した首里王府の司令塔として琉球王とその家族等が住み

華麗な王朝文化に彩られた首里城を舞台に描かれている

 

琉球は嘗ては日本ではなく独立国家であったが薩摩藩による琉球侵攻によって

外交及び貿易権に制限を加えられる薩摩の保護国となった

その一方、国交上は明国や清国と朝貢冊封関係を続けるなど一定の独自性を持ち

内政は薩摩藩による介入をさほど受けず1879年(明治12年)の琉球処分により

日本の沖縄県とされるまでは、統治機構を備えた国家の体裁を保ち続けた

 

 

<あらすじ>

 

誰よりも聡明な少女・真鶴は、女であるというだけで学問を修められないことを

不公平に思っていたが跡継ぎと目されていた兄の失踪を機に宦官(かんがん)

孫寧温(そんねいおん)と名乗り性を偽って男として生きていくことを誓う

 

科試に合格した寧温は王府の役人として降りかかる

難題を次々と解決し最速の出世を遂げていく

 

そんな寧温は数々の敵に阻まれ八重山に謀反人として流刑される

寧温は真鶴に戻り九死に一生を得るが、その類稀なる美貌と才覚を見初められ

自分の意思とは裏腹に王の側室として王宮へ返り咲くこととなる

 

平穏な生活はペリーの来航により急を告げる

外交に長けた人物として八重山にいると思われた孫寧温に対して王府へ戻るよう王命が下り

真鶴は昼間は宦官・孫寧温として、夜は側室・真鶴として一人二役をこなすことになる

薩摩と清国という2国の狭間で揺れる琉球に近代化の波が押し寄せる・・・

 

 

と、いう事だが物語には日本の戦国時代や江戸時代、幕末の

映画やドラマでは聞き慣れない独特の単語が幾つも出て来る

 

・宦官(かんがん)

仲間由紀恵さんが演じる主人公は真鶴という女性なのだが

宦官・孫寧温と名乗り男として生きて行く事になる

宦官とは去勢(性器を切除)した男性の事で

皇帝や后たちの身の回りを世話する官吏

 

・聞得大君(きこえおおきみ)

高岡早紀さんが演じるのは琉球王・尚育王の姉の聞得大君

聞得大君とは沖縄で古くから信じられてきた女性の霊力に対する

信仰をもとにした、おなり神の最高位の呼称

 

・首里天加那志(しゅりてんかなし)

高橋和也君演じる琉球第二尚氏王朝第18代国王・尚育王

染谷将太君演じる19代国王・尚泰王は首里天加那志と呼ばれる

首里天加那志とは琉球王の事で加那志は琉球の王族に使う敬称

まあ今の日本で言えば、陛下や殿下というような意味らしい

 

 

GACKT演じる清国人の徐丁垓も宦官だった

宦官でありながら清国で後宮の女全員を抱いたとして

冊封使節団に紛れ込まされ追い出された

寧温の正体を見破り脅迫して彼女を犯し言いなりにさせ

遂には琉球乗っ取りを画策するが孫寧温に殺されてしまう

う~ん、この風体、インパクトもあるしGACKTによく似あってる(笑)

 

 

<感想>

 

テンペストはある程度の史実に沿ったフィクションの物語

そう言った意味では現在放送中のNHK大河の「麒麟がくる」もそうなのだが(笑)

個人的には「里見八犬伝」のようなニュアンスを感じた

大河ドラマと銭形平次や水戸黄門などの娯楽時代劇との中間という感じかな

でも、当時の琉球や琉球王国の雰囲気を窺い知る事も出来たし

まあまあ面白かったと思いますよ! ジャンジャン!!