2010年公開のアメリカ映画「THE RUNAWAYS」を観た
1970年代後半に活動したガールズロックバンドのザ・ランナウェイズの伝記映画で
原作は同バンドでボーカルを務めたシェリー・カーリーの著書「ネオン・エンジェル」
<あらすじ>
1975年、ロサンゼルス、ロックスターを夢見るジョーンは
ロックは男が演るものという世間の風潮に反発していた
そんなある日、著名なロック・プロデューサー、キムと出会ったジョーンは
10代の女の子だけでロックバンドを結成しようとする
ドラムのサンディ、リードギターのリタらメンバーが加入していく中
ジョーンはバーの片隅で一人座っているシェリーに強烈なインパクトを受け
彼女をリード・ボーカルに抜擢する
男まさりな格好のジョーンや他のメンバーに女性らしいルックスのシェリー加わり
最強のガールズバンド・ランナウェイズが結成される
メジャーデビュー時のランナウェイズのメンバー
シェリー・カーリー(Vo・Key) ジョーン・ジェット(G・Vo) リタ・フォード(G)
ジャッキー・フォックス(B) サンディ・ウエスト(Ds)
活動を始めた彼女たちは男たちから女性差別を受けながらも
着実に実力をつけその人気は徐々に世界中に飛び火していく
ランナウェイズは下積み生活を経て「チェリー・ボム」の
大ヒットとともにスーパースターとなる
栄光の階段を駆け上がる中でシェリーはドラッグに溺れ
メンバー間の不協和音が強くなっていく
シェリーのルックスばかりに注目が集まり色物扱いされる苛立ちと
嫉妬からバンド内に軋轢が生まれ始め日本公演でバンドに決定的な危機が訪れる
日本ツアー中にフォックスが脱退表明
続いてグループの看板であるシェリーまでもが脱退してしまうのだった
<感想>
イギリスのパンクロックバンド「セックスピストルズ」とデビューから
活動期間がほぼ同時期の「ランナウェイズ」を知ったのは中学生の時
何はともあれシェリーの下着姿でのボーカルは幼気な田舎の
中学生には刺激的でインパクトがあった
しかし当時の僕はランナウェイズのファンというわけではなかった
「カントリーロード」や「ジョリーン」を歌う清楚な
オリビア・ニュートン・ジョンが好きでしたからね~(笑)
てか、キャロルやクールスを聴いてた僕だがセックスピストルズもそうだが
パンクというジャンルの音楽がよく理解出来なかったし好みではなかったのだ
まあランナウェイズがパンクかどうかはビミョーですけどね
ランナウェイズ 予告編
意外にもランナウェイズはアメリカではそれほど売れたバンドではなかったそうだ
しかし日本では大人気で当時の日本におけるレコード売上げで
アバ、キッス、レッド・ツェッペリンらと肩を並べるセールスを誇ったそうだ
ランナウェイズは1977年夏に日本初来日
空港には大勢のファンが押しかけ、現場は大混乱に陥った
日本滞在中には彼女たち自身の特集番組をはじめ数多くのテレビ番組に出演
日本公演を収録したアルバム「ライブ・イン・ジャパン」はゴールドを獲得
日本限定人気?だったベイシティローラーズや、アラベスクと
同レベルではなかろうが日本の若者の琴線に触れたんだろう
Cherry Bomb / The Runaways 1977
それにしても最近観たビートルズのスチュアートを描いた「バック・ビート」然り
セックスピストルズの「シド&ナンシー」然り成功に至る苦難、栄光と苦悩
アルコールとドラッグとセックス、挫折と離反、支える人たちという
筋立ては当時のミュージシャンの王道のパターンですな~
更には何度も言いますが主要キャストがモデルになってる本人に似てる
映画作品としても個人的には面白かったと思いますよ
ジャンジャン!!