![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/47/a8/j/o0640048014511498003.jpg?caw=800)
2017年の今年、ホンダは1967年(昭和42年)に初代が販売開始された
原付きバイク「モンキー」の50周年記念モデルを売り出した
初代の雰囲気の再現を目指したのが特徴でシートはチェック柄を採用
燃料タンクの側面や前後のフェンダーは白、フレームなどは赤に塗り分けている
価格は消費税込みで35万2080円という事だが
昨今モンキーって35万円もするのか・・・
1967年に発売された初期型のモンキーは当時新車で6万3千円であり
1969年に発売されたホンダCB750K0でも38万5千円だぞ 笑!
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/f1/29/j/o0800060014511498012.jpg?caw=800)
こちらが1967年に売り出された初代モンキーのZ50M型
1961年に開園した、ホンダが経営する遊園地「多摩テック」で
遊具として開発されたモンキー
1967年に市販化された初期型はZ50Mと言われ、チェック柄のシートに
5インチのタイヤ、リジットサスが特徴的なモデルだった
1967年に富士スピードウェイで行われた日本GPのレース会場内で
レーサー生沢徹が乗ってたVANのステッカーを貼ったモンキーが大人気になった
その後もモンキーはモデルチェンジされながら今でも市販されていて
カスタムベースとしての人気も高い・・・
昨今1990年頃から始まったネオネイキッドバイクブームの煽りもあり
日本における国産旧車二輪ブームはとどまる事を知らない
それらを牽引してるのは昭和の時代の青春時代にバイクに熱くなった現在の中年層だが
往々にして各モデルとも初期型というのはリスペクトされ値段も高騰する傾向にある
ホンダやカワサキはそんなユーザーの支持を得ようと昭和の人気車種の
雰囲気を真似たようなネイキッドモデルを平成になり開発するようになった
先ずは・・・
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/31/61/j/o0768057614511498017.jpg?caw=800)
その火点け役になったのが、フルカウルのレーサーレプリカブームだった時代に
一石を投じネオネイキッドバイクブームに火を点けたと言われる
1989年に登場したカワサキ ゼファーだった
平成になりカワサキ ゼファーはフルカウル以外の選択肢を求めるユーザーに受け
爆発的な売れ行きを見せネオネイキッドブームの立役者となる
レーサーレプリカ時代、メーカーによる自主規制の上限値を
意識しない出力設定は過熱しすぎていた
そのため全国では公道レーサーが多発して山道の峠を競争したり
タイムアタックするのが大流行して事故して命を失ったり
後遺症で身体機能に障害を持つ事になるライダーも多発した
ちなみに呉では野呂山がその舞台になり
当時多くの事故報告や悲報を耳にしたもんだ
ゼファーの登場はカタログスペック競争に一石を投じることとなり
ユーザーのバイク選びのスタイルが変わるターニングポイントとなった
このゼファーのヒットはレプリカブームにおける販売不振により撤退も検討されていた
川崎重工業の二輪車事業を同社の大きな収益源に生まれ変わらせる原動力ともなった
ある意味、カワサキはゼファーに救われたのであった
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/0e/d9/j/o0659043814511498026.jpg?caw=800)
ゼファーが模範にしたのが、今や国産旧車二輪の横綱とも言える
1973年に登場したカワサキZ750RS↑だった
ZⅡと言われるRSに憧れるバイクユーザーは今でも多いが
当時ZⅡの中古相場は現在ほどではないが高騰してた
1990年に登場したゼファー750の新車価格が67万5千円
ZⅡは中古車でありながらも同等かそれ以上の価格になっていた
まあ現在ZⅡは500万円と信じられないようなプライスが付いている物もあるので
100万円以下でZⅡが手に入るというのは今思えば夢のような話であるのだが・・・ 笑!
更には旧車には故障というリスクがあるが新車ならリスクもない
そんな理由もゼファーが売れた要因の一つだろう
ゼファー発売当時の1989年にはまだ限定解除の時代だったから
当初ゼファーは400ccモデルのみの販売だった
しかし1996年にアメリカの圧力に負けた日本は(笑)免許制度が改正され
指定自動車学校で大型二輪免許の教習を受けられるようになり
750ccモデル、更には1100ccモデルが人気になった
今ではゼファーも絶版車の仲間入りを果たしたが
カワサキの往年の名車であるZⅠ、ZⅡやZ1000MKⅡのゼファー用の
社外外装も充実して「なんちゃって仕様(笑)」のカスタムベースとしても人気が高い
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/e3/09/j/o0640048014511498030.jpg?caw=800)
そんな往年の名車を模したネオネイキッドブームに触発されたからかどうかは知らないが(笑)
ホンダは今でも根強い人気を誇るホンダCB400FOUR↑の派生モデルを1997年に復活させた
装いも新たに新登場したCB400FOUR、通称ヨンフォアは懐古的スタイルを前面に打ち出し
クロームメッキ仕上げの前後フェンダー、4本出しマフラー、スポークホイール等が採用された
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/f1/dd/j/o0800067314511498038.jpg?caw=800)
こちらが1974年に登場した元祖CB400FOUR
ちなみにホンダ社内では1974年発売のCB400FOURは4into1マフラーである事から
「フォーワン」と呼び、1997年登場のCB400FOURは「ヨンフォア」と区別してるそうだ
フォーワンの事は最近も詳しく書いたので詳細については今回は避けるが
ヨンフォアが4into1のマフラーを採用しなかったのはフォーワンのご先祖様の
ドリームCB750Kのイメージを踏襲したものだからだそうだ
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/31/84/j/o1000059014511498042.jpg?caw=800)
人気旧車を模したネオネイキッドブーム元祖のカワサキはホンダに負けじとばかりに?(笑)
今度は人気の4気筒じゃない、バーチカツインの名車「W」シリーズを1998年にリリースする
W650↑はOHVエンジンの旧シリーズとは直接の関連はない新設計車種だが
外観はトライアンフやBSAといった往年の英国車、もしくは「ネオクラシック」「ネオレトロ」と
呼ばれる往年の名車W1を彷彿とさせる古風なもので販売戦略上Wがネーミングされた
2006年にはW400、2011年にはW800が追加された
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/ef/e7/j/o0800060114511498048.jpg?caw=800)
W1の原型は目黒製作所(メグロ)がBSA A7シューティングスターに範をとり
製作していたK1(通称スタミナ)という車両であった
メグロがカワサキとの業務提携を経て吸収合併された時点で
K1のクランク周りの弱さを改善したK2(497cc)となる
その後高速時代に対応させるため624ccに拡大し
1966年に650-W1として発表された
当時としては最大排気量のオートバイでありそのエンジンと独特の
排気音がもたらす迫力により人気車種となった
また北米輸出専用としてツインキャブ仕様のW2SS↑や
ストリート・スクランブラータイプのW2TTというモデルも生産されている
ちなみに今では考えられないことであるがW2TT初期型にはマフラーの
サイレンサー内にバッフルが付いていない
これはエンジンの特性を殺してしまわないための標準仕様であったそうだ
国内向けとしてはツインキャブのW1Sとして発売された
またW1Sまではメグロ時代の設計を踏襲して右チェンジ、左ブレーキであったが
1971年に発表されたW1SA以降は現在の左チェンジ・右ブレーキに変更されている
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/fc/15/j/o0560040014511498052.jpg?caw=800)
1990年代初期の日本国内大型自動二輪車ロードスポーツモデルでは
1989年に登場したネイキッドバイクのカワサキ ゼファーが人気を博していたが
一方ホンダはカウル装着モデルが主体になっていた
対抗策としてCBX750シリーズをベースにした北米向け輸出仕様
ネイキッドタイプのRC39型ナイトホーク750を1991年に
日本国内の保安基準に適合させ750台のみ限定で発売
さらに同モデルをベースに後継ならびにCBシリーズへの回帰として
開発されたのがホンダCB750だった
その後CB750は生産中止になったが、2010年にCBの系譜を継ぐ
フラッグシップモデルホンダCB1100が登場する
馬力や最高速にはこだわらず「散歩をするような感覚でゆったりと走る」をコンセプトに
幅広かつアップなハンドルを採用しゆったりとしたライディングポジションが特徴である
「CBシリーズ伝統の空冷エンジン」と評されるが冷却機構の実態は油冷に近く
シリンダヘッドの点火プラグを囲むようにオイル通路を設置するほか
大型オイルクーラーも装備する
2010年・2011年には大型二輪「401cc以上クラス」で国内販売台数1位となった
そんなCB1100を往年の名車ホンダCB750Kに
モデファイ↑するのが流行っているようです
1970年代に愛された往年の「Kシリーズ」の遺伝子を再び現代に蘇らせ
かつて憧れや夢を抱いた世代に、あの格好良さをもう一度手にしたい
走らせたいと思わせるフォルムが追求されています
ちなみにKシリーズにモデファイされたCBをK10と呼ぶらしい
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/1e/f5/j/o0800064714511498057.jpg?caw=800)
1969年に登場し「ナナハン」という言葉を生み出したホンダドリームCB750K
ホンダの創設者「本田宗一郎」氏に「そんな化け物みたいなバイクに誰が乗るんだ?」と
言わしめたほど、当時としては規格外の車体、エンジン、スペックを持ち合わせていた
しかしこうして見ると現在の第3次バイクブームは昭和の時代に青春時代を送った
我々の世代が牽引しているという事が透けて見えますね~
やはり昭和の男にとって思春期に憧れた物は幾つになっても憧れなんですよね
そこまで憧れ続けているのなら当時の実車を買えとも言われそうですが(笑)
憧れを体現する方法はそれだけではないんですよね
確かに現行車は往年の名車の系譜を受け継いでいると言っても
乗り味や音に関しても当時物とはまったくの別物のバイクだと思います
しかし、当時物は今から約40年前の工業製品だから現行車と比べ
故障などのリスクは高いし現在は値段が高騰して手が出し難い
個人の価値観で当時のニュアンスを持ち合わせた
最新バイクの方が好みという人もいるでしょう
てか、あまりバイクに詳しくない人がパッと見たら当時物レジェンドと
現行車の当時仕様カスタム車の判別も出来ないんじゃなかろうか? 笑!
しかし現行車をこうして歴代モデルのレジェンドに似せる事が流行ってるという事は
やはり、あの時代に登場した個性的なバイクたちがリスペクトされてるという事だと思います
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/85/23/p/o0640048014511498067.png?caw=800)
しかし僕の愛車であるマッハは系譜モデルも二度と再販される事はない
なぜかって?
そりゃマッハは2サイクルだから排ガス規制もあって現代では
2サイクル市販車は法律的に作れないんですよね
だから当時、2サイクルが得意だったスズキもGTシリーズの派生モデルもない
スズキが初めて4サイクルをリリースしたのは1976年のGS400・750だった
ヤマハに至ってもRDシリーズは2サイクルだから絶滅機種だし
1970年には4サイクルOHC空冷直立2気筒のXS650をリリースしたが
シングルとツインの差はあれ今でも人気車種の超ロングセラーSRに似てますしね
多種多様な個性的なマシーンが乱立した1970年代の日本のバイク事情
本当に良い時代だったと思いますね~! ジャンジャン!!
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/17/prains/f5/83/p/o0357033614511498074.png?caw=800)