AGY(メガバクテリア)検出、全羽治療へ | プロジェクト北極星 - Project Polar Star -

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北海道の地で、健康で美しいセキセイインコを繋いでいきたい

みなさま、こんにちは。
プロジェクト北極星 主宰・ことり暮らすのあかねです。
 
少し間があいてしまいましたが、前回の続きから書いてまいります。
 

 

 

 

 

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レスキュー組の すいれん(青白パイド)の受診の翌日は、
同じくレスキュー組の はこべ(黄色ハルクイン)の診察に向かいました。
 
 

 

北海道に到着してすぐの頃のはこべ

 

 
 
この画像では、わかりづらいかもしれないのですが
この子は両目(特に左目)に炎症をおこしており、
瞼の裏?が赤く腫れて、
常にあっかんべーをしているような目になっていました。
 
また、指先も数本、欠損しています。
傷口は綺麗に塞がっていたので、
怪我をしたのはだいぶ前のことだと推測されます。
 
指先の欠損は、今回北海道にやってきた鳥たちの中で複数羽に見られました。
(ただ、”爪の部分が無い”程度の欠損がほとんどなので、
木に止まったり、ケージをよじ登ったりするには問題なさそうで安心しました)
 
 
 
はこべの診察の結果、
目の異常の原因はわかりませんでしたが(外傷によるものかもしれない)、
糞便検査で、
AGY(メガバクテリア、マクロラブタス)が検出されました。
 
目の炎症を抑えるための目薬と、
抗AGYの飲み薬で治療を開始することになりました。
(この時点で発症はしていなかったので、飲み薬だけでの治療としました)
 
 
 
前日のすいれんの診察では、
そのう・糞便検査でわかる異常は見つかっていなかったので、
少し安心していたのですが、
ここで、1羽(はこべ)からAGYが検出されたということは、
33羽全羽に感染の可能性があります。
 

AGYは、主に鳥の胃に感染する真菌で、
鳥同士の吐き戻しによる給餌や、
感染鳥の糞が口に入る(拾い食いする)などによって感染が拡がります。
 
プロジェクトっ子 24羽は、ひとつの禽舎から、
レスキュー組 9羽は、プロジェクトっ子とは別のどこかの出身ですが、
みんなまとめてひとつのケージに入れられて北海道にやってきたので、
33羽全羽に感染の可能性ができてしまいました。
 
 
 
すぐにプロジェクトメンバーに連絡し、相談しました。
 
鳥たちは、各メンバーがお迎えをしてから
それぞれに健康診断に連れていく手順となっていました。
(この時点で、まだ33羽全羽が主宰の自宅にいました)
私自身も、この時点ではまだ、急を要するすいれんとはこべのみ受診で、
他の子たちは、みんなこれから予約・受診でした。
 
 
今後、繁殖をしていく予定の鳥たちですし、
繁殖をしないつもりの子(レスキュー組)でも、他の鳥たち複数と生活することになります。
感染拡大は絶対に防ぎたいですし、
どうにか早期に食い止めなくてはなりません。
 
メンバーの意見は一致し、
”健康診断でもしAGYが検出されなくても、
 今回の33羽は全羽(予防的)治療をしましょう”
と、方針が決まりました。
そして、それをそれぞれのかかりつけ医にお願いしましょう、と。
 
AGYに限ったことではありませんが、
病気は一度の検査で見つからないこともあるものです。
 
1羽飼いなど、少ない羽数を飼育される場合は、
AGYが検出されていない時点で
予防的治療までする必要はないと思いますし、
実際にそこまでを推奨する獣医師もいないのではないかと思います。
 
治療・投薬には、もちろんリスクも伴うものですので、
”病気が見つかったら治療する”、というのがスタンダードであると思っています。
 
 
今回の方針は、そういうことも踏まえた上で
自分たちの責任の下、
プロジェクトの目的のために定めた方針です。
 
 

 

 

 

 

すいれんは、吐いても吐いても食べてくれて

最初29gだった体重も、32gにまで増えていました。

私が流動食をあげるのが下手で、
口のまわりにお団子がつき、こぶ取り爺さんのようになってしまっていましたが

獣医師に「がんばっているお顔だね」と褒めていただけました。

 

このすいれんも、2度目の受診時に糞便からAGY検出。

 

肺の炎症はだいぶ引けていましたが、まだ予断は許さず、

ここでAGYまで悪さを始めては困る、ということで、

AGYは、飲み薬+注射で治療を開始することにしました。

 

この注射は肝臓に負担がかかるとの説明も受け、

リスクとメリットを天秤にかけての決断でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッカ(羽衣パイド)は脱臼事故がありましたが、その後戻り、

安静にさせていましたが、レントゲンでは異常なく、安心しました。

 

そのう・糞便にも異常は見当たらず

AGYも検出されませんでしたが、

プロジェクトのことや、私たちの考えを獣医師に伝えて相談し、

この子もAGYの予防的治療(投薬治療)をしていくことになりました。

 

 

 

 

 

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今回もレスキュー組のお話になってしまいましたm(__)m

次回から、プロジェクトっ子のお話も始まります。

 

 

 

あかね