西新宿木造アパート群の残滓 | 出ベンゾ記

出ベンゾ記

ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。

青梅街道と税務署通りに挟まれて、完全に再開発から取り残された地域がある。


数年前まで、木造長屋、木造下宿、木造アパートが犇めいていたが、いつの間にか櫛の歯が欠けるように取り壊されて、このまま滅亡してしまいそうだ。


何棟かを撮影した。




不思議な建物だ。左右は別のもののようでもあるし、一つの建物をぶった切ったようにも見える。


両棟とも空家か。


電気のメーターが取り外されている。解体間近だろう。





こちらもほぼ廃屋。



住所が柏木となっている。荘の字が旧字だ。



デザインされている感じだ。1960年代の物件だろう。


このあたりには、こうしたアパートが6〜7棟はあって、ちょっとした団地の風情も感じられた。

いまは2棟か。



なかなかスタイリッシュではないか。



構造がそのまま意匠に化けたような、ある種のモダンさがある。



まだ住人のいる部屋もあるようだ。



雲の字のつくシリーズで、あと数棟あったのだが…



メゾネットのように見えないでもないが、外から2階に登る階段があるから、別々の部屋だとわかる。



クーラーの室外機もちらほら。頑張って住み続けてほしいものだ。



外階段と屋根が複雑に重なるアパート。

駐車場ができる前は、多分、戦前からの木造下宿の廃墟に隠れていたんではなかったか。窓に執拗に目隠ししているのは、隣と密着していたためだろう。もう外して明るくしてもいいんじゃないかな。