高田馬場→早稲田、昭和遺構2 | 出ベンゾ記

出ベンゾ記

ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。

前回、多摩旅館に触れて終わった。さらに続ける。


旅館からの連想だが、このあたりに有名な学生下宿があった。昭和11年開業の歴史的建造物だったけれど、2020年、惜しくも解体された。




私は18くらいのときに中に入ったことがある。ここに先輩が住んでいて、2人で飲んだあと休憩に寄ったのだったと思う。

さて、ここまで歩いてきたのは早稲田通りである。地下鉄名店ビルの先くらいまで、通りの両脇に古書店が櫛比していたものだが、いまは明治通りとの交差点を越えるまで、一軒もないという有様だ。

同様に、看板建築が残っているのも

この交差点から先で、ここではっきりと景色が変わる。








はんこ屋はかなり古いが、隣の花屋は以前は自家製作の万年筆を売る店だった。古屋万年筆と言ったかなぁ。



このコースで唯一、タダで座れるのが子育て地蔵。この近くに最初の古書店、古書現世がある。


この鬱蒼としげる大樹の奥はインド大使公邸。大使館は現在、千鳥ヶ淵を見下ろすフェアモントホテル跡に建っているから、大使はここから通勤しているのか。



Webから公邸の写真をお借りした。

さて、この先で、私にとって初見の建物2件に出くわした。





じつに個性的な家屋であるが、現在、居住中ゆえ、あまり詳しいことは書けない。

そして、こちらは早稲田大学各務記念材料技術研究所。



なんでも鋳造技術の研究をしているらしいが、昭和13年開設というほかはよくわからない。建物はバウハウス様式にも見えるが、なにしろ設計者すらわからないのだからお手上げだ。

さて、今日はこのくらいにしておいて、明日は通りの向かいを下ってゆくとする。