読書記録
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女1,404円Amazon近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。「わたし」という語り手の女の人は「黄色のカーディガンの女」で「ホテルの清掃」をしてます。同じベンチに座ってクリームパンを食べる「むらさきのスカート」の女の状況を子細に観察し、同じ職場、ホテルの清掃をするようにバイト募集の冊子を置く、導入部分で、これ、黄色のカーディガンの女=私のほうがヤバい奴なんじゃないか・・・と思いながら、何となく、読まずに終わったら、そっちの方が気持ち悪いなあと思いながら、あっという間に読めました。ネタバレになりますが、町の変わり者として、子供たちにからかわれる存在だったむらさきのスカートの女は、ホテル清掃の仕事を始めて、子供たちと仲良くなり、仕事も順調に昇格していって、「普通の暮らし」をしている、その様もずっと黄色のカーディガンの「わたし」は観察しており、結局、ラスト、最初むらさきのスカートの女の座っていたベンチに座っているのが「わたし」のほう。読み終わった後に、「そうですか、やっぱりね」と思う終わりで、早く読み終わってよかった、と思いました。芥川賞、って、すごく読みにくい難解な話が多い印象でしたが、読みやすくて、主人公がそういう系統なのかな、というのが続いているように思いました。