2020年、読書記録です。買ったものや、読み終わったものの記録として。
新幹線移動などが多かったので、もう早速2つあり、もう1冊は読みかけです。
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!
サラバ!がとても面白かったので、期待していました。物語の導入部分はすごく面白くて、ささーと次が気になってしょうがなくて、ページが進みました。
冒頭の言葉は、高校の担任の先生で、主人公のワイルド曽田アイの生い立ちをそこからさかのぼるわけで、お名前の通り、ハーフで、なおかつ、両親の実子ではなく、日本に住んでいたわけではなくという幼少期の話なので、先が気になるので、手が止まりませんでした。そして、実際のワールドトレードセンターや、スマトラ地震などの時系列でニュースも差し込まれるので、じゃあ、大学で東日本と、神の目をもって、そのあたりまで読むわけです。アイは世界で大きな事故や震災があるたびに、なくなった命の人数を記録しては、なぜ私じゃなかったのかと問いかけるような、子です。
個人的には、東日本大震災後に、「アイ」が「ユウ」と出会ったらあたりから、ふーん。ふーんと思い始めて、そこから先の人の生き方の選択肢には、人の命がかかわることだし、とちょっと私は納得できない感じで、後半は決着つけるために読みました。博多への新幹線で1時間ほどで読了可能でした。
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
伊坂さんの方は最初すごくはまっていてよく読んでいました。他の作品に、キャラが出てきたりするんですよね。でもあるときから読むのに疲れてしまって、読めなくなりました。
ただ久しぶりに読んだこれが、連作短編集の中でいい感じで人がつながっていくのが面白くて、まだ回収されていない人もいますが、好きなキャラが数人でてきて読んでて楽しい。近くでもめ事が起きた時に助けるためのパワーワード、「このお嬢さんのお父さんが誰だかわかって言っているの?」これ、その筋の人ってわけじゃなくてもみんな誰かの娘さんなので、あまり扱いを乱暴にしたらいけないよねえ、という深いセリフのように思いました。
映画かもされるみたいで楽しみです。
新幹線移動などが多かったので、もう早速2つあり、もう1冊は読みかけです。
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「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!
サラバ!がとても面白かったので、期待していました。物語の導入部分はすごく面白くて、ささーと次が気になってしょうがなくて、ページが進みました。
冒頭の言葉は、高校の担任の先生で、主人公のワイルド曽田アイの生い立ちをそこからさかのぼるわけで、お名前の通り、ハーフで、なおかつ、両親の実子ではなく、日本に住んでいたわけではなくという幼少期の話なので、先が気になるので、手が止まりませんでした。そして、実際のワールドトレードセンターや、スマトラ地震などの時系列でニュースも差し込まれるので、じゃあ、大学で東日本と、神の目をもって、そのあたりまで読むわけです。アイは世界で大きな事故や震災があるたびに、なくなった命の人数を記録しては、なぜ私じゃなかったのかと問いかけるような、子です。
個人的には、東日本大震災後に、「アイ」が「ユウ」と出会ったらあたりから、ふーん。ふーんと思い始めて、そこから先の人の生き方の選択肢には、人の命がかかわることだし、とちょっと私は納得できない感じで、後半は決着つけるために読みました。博多への新幹線で1時間ほどで読了可能でした。
![]() | アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫) 648円 Amazon |
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
伊坂さんの方は最初すごくはまっていてよく読んでいました。他の作品に、キャラが出てきたりするんですよね。でもあるときから読むのに疲れてしまって、読めなくなりました。
ただ久しぶりに読んだこれが、連作短編集の中でいい感じで人がつながっていくのが面白くて、まだ回収されていない人もいますが、好きなキャラが数人でてきて読んでて楽しい。近くでもめ事が起きた時に助けるためのパワーワード、「このお嬢さんのお父さんが誰だかわかって言っているの?」これ、その筋の人ってわけじゃなくてもみんな誰かの娘さんなので、あまり扱いを乱暴にしたらいけないよねえ、という深いセリフのように思いました。
映画かもされるみたいで楽しみです。

