こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
滋賀県大津市にお住まいの女性ランナーSさんから、2022年11月20日に行われた神戸マラソンで目標タイム達成の喜び報告をいただきました。
Sさんとパーソナルのお付き合いは長く、初受講は2017年の9月。それから2022年までに計4回、年に一回のペースでランニングフォームのチューンアップ、練習ペースのアドバイスをさせていただいています。
Sさんがはじめて相談に来られたときの女子マラソンベストタイムは4時間28分5秒で、4時間以内を目指していました。しかし、何度も4時間の壁に跳ね返されました。
目標を掲げてからサブ4を達成できたのは…
3年6か月後!
目標を達成できなくとも腐らずに自分自身を信じてコツコツと練習継続し、2021年3月の名古屋ウィメンズマラソンで達成されました。
僕がよく選手に話すことですが、「たとえ目標タイムを達成できなかったとしてもそれまでの練習はムダではない」。
その後コロナ禍に入り練習のモチベーションも尽きるかと思えば、「3時間30分以内を目指します」と新たな目標を話しました。
Sさんの口から「3時間30分以内を目標にします」という言葉が出てくるとは思いもしませんでした。サブ4を達成するまでに苦しい時期を過ごしてきましたし、普通は満足してもおかしくないと考えたからです。
サブ4を達成してからのSさんの成長は目覚ましく、ぐんぐんと伸びて3時間30分も視野に入り、滋賀県のランナーの間で驚かれるまでになりました。
神戸マラソンは、ネットタイムで3時間32分39秒(グロスタイムでは3時間34分40秒)でした。安藤コーチが予想されたとおりの結果でした!トイレは我慢しました(笑)
全体的にタイムが激落ちせずに走れたのと、最後の上り坂も思ったより粘れたのは良かったと思います。最後の坂はかなりイメージしていたので、「(ここさえ乗り切ればあとは何とかなる!)」そう言い聞かせて上っていました。最後まで走りきれて良かったです。
反省点もありますが、予定どおりの満足のいくレースができたと思います。安藤コーチのアドバイスのおかげです。ありがとうございました!!冬のレースではサブ3.5が達成できるように、ロングをしっかりと走り込みます。
Sさんのラップタイム。
精密マシンのような綺麗なラップ!マラソンのお手本。Sさんがよく練習してきたことがわかります。
スタートから一定ペースを維持して走ることのできるランナーはよく練習しているランナーです。(練習でもペースにムラのある人はレースでもムラのある人です)
マラソンで自己記録が出るときはほとんどが一定のペースを維持して走ることができたときで、「ネガティブスピリット」前半に力を抑えて後半にスパートできるような人はよっぽど練習した人か、目標タイムが低すぎたのかのどちらかです。
なぜ一定のペースで走ることが重要かと言えば、周囲を意識してペースに変化をつけたりレース途中で急にギアを切り替えたりすることは非常に労力を伴うから。プロ選手ではそうした駆け引きもありますが、一般のランナーがプロ選手みたいなことをしてはいけません。
僕の長年の経験上、前半を抑え気味にゆっくりと走っても、結局は後半で尻すぼみに落ちていく人が多い。目標タイムを定めたのであれば遅すぎず速すぎずに一定のペースを維持して走ることが何よりも重要。
Sさんには、「今回の神戸で3時間30分以内を目指すのは自由ですが、現実的なタイムは3時間30分から3時間35分の間ですよ。焦らずにサブ3.5を目指すのは来年の冬でも遅くはありません。」とアドバイスをしました。
Sさんは「目標タイムありき」に合わせたペースではなく、「自分が維持できる一定のペース」で走ったら結果が今回のラップタイムになったと思います。
Sさんのベストタイム
ハーフのベストタイム 1時間40分06秒(フルマラソン予想タイム3時間28分25秒)
Sさんは神戸マラソンに向け、以下のようなトレーニングレースを組んでいました。
11月6日(日)あいの土山ハーフマラソン 1時間40分06秒(一般女子5位入賞)
11月13日(日)水郷の里マラソン10km 45分14秒(女子6位入賞)
11月20日(日)神戸マラソン 3時間32分39秒
・坂道が苦手でも強くはなれる
以前のSさんは「坂道には大の苦手」。坂道となると心拍数が大きく上がり、あまり得意ではありませんでした。パーソナルでは坂道で楽に走るコツ、坂道の走り方にも取り組みました。
坂道が苦手な人は、とにかく坂道を走ること(場数をこなすこと)が重要。Sさんはアップダウンのあるコースを選んだり坂道のある大会にエントリーしたりして練習を積んできました。オフシーズンにはたまにトレイルランニングも楽しんでいます。
Sさんは夏場は『かっとび伊吹ファイナル』の激坂大会にエントリー。神戸マラソンの2週間前には起伏の激しい『あいの土山ハーフマラソン』でハーフマラソンの自己記録を更新し入賞、それは神戸マラソンの坂への自信に繋がったと思います。
日ごろ自分一人では走りにくい速いペースの練習には、練習会にも参加をしトレーニングしました。
もともとの性格がそうだったのか、マラソンに向けて練習を重ねるうち性格も変化をしたのか、ずいぶんと走りも発言もアグレッシブになりました。
「周囲をもっと驚かせていきましょう。」
「また周囲を驚かせるレースしたいです!」
僕の座右の銘「人は目指した頂きに到達する(遅かれ早かれ)」目標は達成するまでやり続けること、またひとりその体現者が現れて嬉しい。
まわりをあっと驚かせる走りが楽しみです。
Never Stop Running.
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