23-24シーズン 滑走日記 51日目 | キャンピングカーと雪山と

キャンピングカーと雪山と

キャンピングカー コルドリーブスとくるま旅

 

【積雪情報】


 

Day 51 - 4月20日 -
積雪量:46cm
気 温:1.9℃
天 気:晴れ

 


【基本情報】


 

至仏山

 

標高2,228.1mの山である。二等三角点「至仏山」が設置されている。

日本百名山の1つに数えられており、尾瀬国立公園に属する。

山名は仏教には関係なくムジナッ沢の別名「渋ッ沢」に由来する。

 

所在地:〒378-0411 群馬県利根郡片品村戸倉

 


【毎年恒例】


 

例年、至仏山は道路開通日(今年は4月19日10時)から5月6日まで入山可能とし、

 

5月7日から6月30日までは貴重な植生を保護するため閉鎖しています。

 

2024年シーズン「至仏山利用ルール」

残雪期(GW(ゴールデンウィーク)前後)の入山について(道路開通日~5月6日)
この時期の至仏山は、春山の穏やかな面と雪山の厳しい面を持っています。安易な入山は大変危険ですので、雪上登山の技術を持たない方は入山を控えてください。また、入山する場合には植生保護のため『地面が露出しているところには、近寄らない』、『残雪が多くあるところ以外は、乗らない・歩かない・スキーなどで滑らない』 ようお願いします。山スキー、登山等で入山される方は、滑走(立入)可能地域及び滑走(立入)禁止区域等の詳細を掲載した下記案内チラシをご覧ください。

2024シーズン至仏山残雪期利用チラシ

 

現地でも同じチラシが置いてあります。

カーボンニュートラルでチラシはQRコードからダウンロード推奨

 

という事で残雪期の約2週間至仏山の開放でフルハイクの山にもかかわらず、

初日から大賑わいの春の恒例お祭り騒ぎの人気の山です。

2010年から今年で12回目となる我が家恒例の春のイベントで、

大阪の友達(ナナ)は金曜日の仕事終わり9時間かけて車移動で参戦

近年BCに熱心なゴルさんも3年連続一緒だけど、

相方は膝の悪化から今年は居残りの車で留守番です。

って事で今年は3人での至仏山フルハイクアタックとなります。

 

キャンピングカーで至仏山の一番の問題は駐車場です。

乗用車の頃、一度鳩待峠の駐車場を目指して、

鳩待峠迄の道が夜間閉鎖で路上に駐車して車中泊しましたが、

寒いしトイレも無いしって事で懲りて戸倉の第一駐車場に

朝着で向かうのが至仏山滑走の定番となってました。

キャンピングカーになってからは夜中のうちに鳩待峠まで行って、

鳩待峠で車中泊でしたが鳩待峠の駐車場に停められるかは運次第。

でも今年から鳩待峠への乗用車の乗り入れが不可になりました。

https://www.vill.katashina.gunma.jp/gaiyou/kakuka/kanko/files/2024ozekoutuutaisaku1.pdf

 

結果、戸倉第一駐車場に停めて朝早くバス移動しか選択肢がなくなった。

でも、戸倉の駐車場は高さ制限が2.5mとキャンピングカーは不可(^_^;)

尾瀬第1駐車場

 

我が家は22時35分に戸倉第一駐車場の敷地外に到着

翌日はすぐに出発出来る様に準備をしてあるので我が家より20分ほど早く着いた

ゴルさんと軽く一杯飲んで翌日の朝の情報を交換して就寝です。

 

今年もゴルさんが事前に観光協会とやり取りして例年通りに、

バス運行前の朝移動で駐車場の係の人の案内で、

戸倉第一駐車場近くの空き地に停めることが出来ました。

GWからはホテルが営業するのでホテル側までバスが来てくれるけど、

まだホテルの営業していないこの時期は直接交渉しないと、

戸倉第一駐車場付近に停めることが出来ないという面倒があります。

ゴルさん今年も駐車場の交渉あざーす(^^)

※駐車料金:1,000円 現金のみ

 

大型車専用の駐車場からバスの発着場まで徒歩2分程度

 

戸倉~鳩待峠乗合バス(乗合タクシー)

時刻表(2024年度)

 

乗合バスのほか常時乗合タクシーも運行しております。

9人乗りジャンボタクシーが相乗りでご利用可能です。
運行時間: 4月20日~5月6日は、5時30分から16時30分の間
片道運賃:大人(中学生以上) 1,300円

※乗車券は乗合バス・乗合タクシー共通で利用できます。

 

大きなバスも運行していますがバス運行時間内なら乗合タクシーも同額で、

鳩待峠までは着いたタイミングで乗れる車両で行くのが通常です。

今年も朝6時から運行開始と思ってそれに合わせて準備してたけど、

前に調べた時は6時だったけどいつの間にか5時30分始発になっていた。

去年が6時だったから更新前に見たのかな?

その年によって6時始発と5時30分始発があるので要注意です。

 

バスの待合所で行きのバス券を購入します。
往復券は無く鳩待峠からの帰りは現地購入となります。

※支払いは現金のみ

 

最初に大型バスが2台到着していましたが、

大型バスはスキーとバックパックを持って乗車するので華麗にスルー

ちょっと待ってハイエース型のタクシーに乗車

タクシーは手荷物を全て荷室に置けるので快適に乗車可能

大阪の友達ナナは5時半に電話をかけた時点で寝ていた。

待つか聞いたら後から追い上げるということで先に出発です。

今考えると今年は30分も出発が早かったので待ってても良かったかも。

でも女性とは思えない体力のあるナナと一緒だと待って貰うことが多いので、

うちらを後から追いかけてもらう方が良いかな(笑)

 

戸倉第一駐車場から鳩待峠駐車場までは20分程度の乗車時間です。

今年から一般車の駐車は不可なので閑散としている鳩待峠駐車場

 

徒歩2分程度で鳩待峠休憩所に到着します。

 

鳩待峠休憩所の前に鉄骨の建築物

新しく鳩待峠休憩所でも建設中でしょうか?

 

さ~ 今年も春の祭りが開催されました。

これから4時間の苦行が待っているのにワクワクするのは何故?

 


【ハイクアップ】


 

これだけ毎年行っているので雪の量が違うのがよく分かる。

今年は2月に雪がほとんど無くなって至仏山BCも危ぶまれましたが、

3月の追い上げで去年より雪の多い状況です。

前日になるまで至仏山は変化するのでわかりませんね。
 

我が家は今年もスノーシューではなくアイゼンを使用します。

スノーボードには定番のGRIVEL  G10 ワイドです。

最終的には定番と呼ばれるものがやはり使い勝手が良いってことです。

グリベル(Grivel) 登山 アイゼン G10 ワイド

 

山麓の戸倉駐車場でもかなりの強風でしたが、

鳩待峠は山麓と比べて更に強風です。

駐車場では周りの木がブンブン大きく揺れていました。

出発地点は樹林帯なので風は当たらないけど、

風で揺れる木の音がビュービュー聞こえます。

出発地点から至仏山は一切見えないガスガス

午後には晴れるという天気予報を信じましょう。

 

至仏山の第一ビューポイントに到着

山頂付近はまだガスの中ですね。

それでも出発時点から比べたらガスもだいぶ消えてきた。

 

前日の金曜日は強風と雨の天気でかなり状況が悪かったらしい

鳩待峠では雨だったけど、天然ハーフパイプのあたりから雪になったのかな

下界は桜も散ったけど至仏山では雪でしたか。

一度至仏山でパウダーに当たったこともあったし山の天気は凄いね。

 

場所によっては薄っすらパウダー

 

前日の嵐で凍りついた木々たち

 

オヤマ沢田代の辺りが一番のガスガスポイントでした。

今回ハイクアップ中の景色はほぼ見えません。

 

最大の難所、小至仏山を巻くポイントで大渋滞発生

スノーシューの登山客が右往左往しています。

 

前日は嵐だったので入山者も少なく巻きルートのコースがほぼ無し
スノーシューだと踏み外す狭さ
ここの難所を通るためアイゼンにするのが正解です。
 
ガスガスの巻きルートをゴルさんもアイゼンを付けて進みます。
去年のゴルさんと比べてハイクアップもかなり上達している様子。
やはりBCは回数こなして慣れないとですね。
 
最大の難所をクリアーして山頂までの稜線を歩きます。
風もだいぶ収まってきたし雲の中と晴れ間の繰り返し。
 
ハイマツの関係で今年はかなり山頂付近にドロップポイントを決定
ピークハントは考えていないので山頂まで行きません。
山頂まで登っても滑るのに結局は下りてくるので無駄なんです。
山頂手前で休憩を兼ねての食事となります。
風の当たらない岩の影で休憩支度をしていたら一気に晴れてきた。

 
休憩ポイントで道具を下ろしてホッとした時にナナも追いついてきた。
ナナの体力からも狙い通りタイミングもバッチリです。

 

山で食べる至福のカップラーメン

寒い中、温かいカップラーメンは美味しいですね~

 

美しい景色を見ながら食べる絶品ラーメン

歩いて疲れた体こその染み渡る旨さ

 

今回はカチカチの表面が緩むまで普段より長めのゆっくり休憩
日が差してきたきたら一気に雪が緩んできた。

 

滑りの準備を整えてみんなで記念撮影して出発です。

 
抜けるような青空とでっかいビックバーン
雪は前日の新雪がストップスノーになる直前の絶妙なタイミング

 

12回至仏山を滑った中でもかなり上位の部類

期待以上の気持ちいい滑走

 

去年に続き公式では川上川のスノーブリッジが無い

ワル沢やオヤマ沢もスノーブリッジが各所崩れ落ちて危険とのこと

って事で最後は大きく迂回して登山道を目指します。

このポイントまでかなり楽しめましたがこれからは迂回ルート

 

最初の段階でナナが滑ってツリースポットにハマるというトラブルあり

なんとか歩ける位の軽症で済んで良かった

こんな山の中で歩けないって事態はキツイですからね

 

この日のログ

6時20分鳩待峠出発

12時55分鳩待峠到着

 

 

【まとめ】


 

23-24シーズン滑走日数 : 51日

 

毎年恒例となる春の至仏山フルハイク

今年もブログに書ききれないだけのドラマがありました。
後半はアドベンチャー要素多数(笑)

それでも怪我なく楽しい一日が過ごせました。

やっぱり春の至仏山は楽しいお祭です。

今からまたみんなで来年の至仏山の予定を立てています。

体力的に至仏山に行けるのはあと何回?

 

 

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