CB缶(カセットガスボンベ缶)
一般的に販売されているカセットボンベです。
コルドリーブスに備え付けのガスコンロはCB缶2本を使用します。
カセットガスに関しての詳しい知識はここを参照
長所
圧倒的に経済的、パワーを気にしなければ100均でも販売しています。
コンビニでも売っているし、いつでもどこでも入手しやすい。
カセットコンロにも使えるので備蓄しやすいし、残りガスも有効利用できる。
短所
一般に販売されている製品は、OD缶に比べて火力は弱めで寒さにも弱い。
CB缶対応のストーブやランタンは限られる。
OD缶(アウトドア缶)
アウトドア用に作られた専用のカートリッジ。
長所
アウトドア使用を前提としているので、寒さにも強く火力も安定している。
対応しているストーブ、ランタンの種類が豊富。
短所
CB缶に比べてかなりコストが高くなる。
販売している店舗がアウトドア専門店など限られる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180413/15/powder-magic/44/e6/j/o1200090014169793148.jpg?caw=800)
【CB缶 vs OD缶】
イワタニのカセットガスを例に取るとノーマルと寒冷地仕様のCB缶があります。
違いはガス缶の中に注入されているガスの構成比率が異なるようです。
snowpeakのサイトより抜粋
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Propane(プロパン)
沸点は-42.1度で3種類のLPGの中で最も低く、-40度でも着火が可能です。
3種類の中で蒸気圧が最も高いため高出力で燃焼させることができます。
反面カートリッジの内圧が非常に高くなるため、混合率には限界があります。
Iso butane(イソブタン)
沸点は-11.7度でノルマルブタンより低く、-10度でも着火が可能です。
蒸気圧はノルマルブタンより高いため安定した出力で燃焼し続けることができます
Normal butane(ノルマルブタン)
沸点は-0.5度で3種類の中で最も高く、氷点下での正立システムには不向きです。
カートリッジ内圧が一番上がりにくいため、3種類の中では最も安全性の高いガスです。
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ここでガスの成分・特性をまとめると
プロパン :C3H8 沸点-42.1℃、蒸気圧:8,513hPa、燃焼エネルギー:44.0kJ/g
イソブタン :C4H10 沸点-11.5℃、蒸気圧:3,113hPa、燃焼エネルギー:42.8kJ/g
ノルマルブタン:C4H10 沸点-0.5℃、 蒸気圧:2,213hPa、燃焼エネルギー:42.8kJ/g
CB缶の代表選手でも有るイワタニのCB缶で比較すると
イワタニカセットガス イソブタン:約30%、ノルマルブタン:約70%
イワタニカパワーゴールド イソブタン:約70%、ノルマルブタン:約30%
※パワーゴールドが寒冷地仕様
ノルマルブタンとイソブタンを比較すると、燃焼エネルギーは同じであり、
同じ量のガスが燃焼した際に得られる取り出せるエネルギーに差はありません。
差があるのは蒸気圧で、寒冷地仕様のガスボンベの主成分であるイソブタンは、
標準のガスボンベの主成分であるノルマルブタンと比較して蒸気圧が高くなります。
寒冷地仕様のカセットガスボンベは、ガスの火力そのものが強いのではなく、
ボンベから吹き出すガスの量がノーマルのガスボンベよりも多いだけだという事です。
CB缶ではプロパンを注入している物はUNIFLAMEのみになりそうです。
引き続きOD缶の成分をメーカー別で調べてみると、
snowpeak
ギガパワーガスイソ (銀缶):ノルマルブタン:70%、プロパンガス:30%
ギガパワーガスプロイソ(金缶):イソブタン:65%、プロパンガス:35%
PRIMUS
ノーマルガス :ノルマルブタン約65%、イソブタン約33%、他
ハイパワーガス:イソブタンガス約75%、プロパンガス約25%
EPIgas
レギュラー :イソブタン:90%、プロパンガス:10%
パワープラス:イソブタン:70%、プロパンガス:30%
Colemanはどこを調べてもガスの成分構成が載っていませんでした。
OD缶とCB缶では実に4~5倍の価格差があります。これは大きな問題ですね。
本当に寒い時期にカセットガスを使用するにはやはりプロパンが注入された
OD缶を選ぶのがベストですが、暖かい時期ならCB缶でも問題ないと考えます。
その境目は外気温が10度位が目安になるのかな?
【じゃーどうする?】
アウトドア用品のガス用品は主にCB缶ではなくOD缶の物が多いですね。
CB缶からOD缶にガスを詰め替える器具は販売されています。
ALVA|つめかえ君|日本製
カセットガスの詰め替え作業は法律的にややグレーゾーンのようなのですが、
つめかえ君も一時問題があるんじゃないかいう話になったようです。
しかし、今ではアルバ側の主張が認められてクリアーになっているようです。
とはいえ、詰め替え作業は危険を伴う作業なのであまりお勧め出来ないので、
詰替え作業が必要ないCB缶とOD缶の口金変換器具を使用することとします。
OD缶用器具に、CB缶を縦向きに接続するTKアダプタ
これがあればガスカートリッジの種類を気にすること無く
好きなアウトドアブランドのガス製品を使用できますね。
あっ 使用に関しては自己責任でお願いします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180413/15/powder-magic/e6/a6/j/o1200090014169793227.jpg?caw=800)
【まとめ】
我が家のガスカートリッジは運用コスト・入手のしやすさを考え、
CB缶で全て統一して運用することになっています。
ツーバーナーはColemanですが、変換機を付けて下にCB缶をぶら下げるだけ
寒い時期はそもそもガス器具自体がパワー不足になるので、
寒冷地使用となるOD缶を使うような事にはならないと思います。
キャンプにハマって寒い時期でもキャンプがしたい!となった時は
ガスから灯油製品に買い替えする予定です。
まっ お気楽キャンパーなのでそこまで根性入っていないと思います(笑)
まっ ここらは割り切りですかね。