生き方を2匹のネコから学びながらの生活。ネコの生態って哲学的で素敵です。 本家はこちらから。 ?
小惑星あわや激突
【3月4日 AFP】1908年にシベリア(Siberia)上空で、原子爆弾の1000倍といわれる大爆発を起こした彗星(すいせい)とみられるものとほぼ同じサイズの小惑星が2日、地球をかすめて通過していったことが明らかになった。天文学者らが3日、発表した。
米国の宇宙関連団体「惑星協会(Planetary Society)」や天文学者らのブログによると、この小惑星は、直径21-47メートルの2009 DD45と呼ばれているもので、日本時間2日午後10時44分に地球をかすめて通過したという。
宇宙関連のウェブサイトspace.comによると、通過の際の地球との距離はわずか7万2000キロメートルだったという。これは地球と月との距離の5分の1で、静止軌道衛星の高度のわずか2倍にあたるという。
2009 DD45の大きさは、1908年6月30日にシベリアのツングースカ(Tunguska)上空で大爆発を起こした彗星(すいせい)もしくは小惑星とされるものと同規模だとみられている。この大爆発では、周囲2000平方キロメートルにわたり樹木8000万本がなぎ倒された。
2009 DD45は前月28日、オーストラリアのサイディング・スプリング天文台(Siding Spring Survey)によって発見され、太陽系の小惑星を分類する、国際天文学連合(International Astronomical Union、IAU)の小惑星センター(Minor Planet Center、MPC)によって確認されていた。(c)AFP
AFP
ちなみにAFPとはフランス通信社のことで、フランス最大の報道機関。現在 AP通信 、ロイターに次ぐ世界第3位の規模のを持つニュース配信会社。
例えば、日本の新聞社は独自のお抱え記者で全世界の情報を網羅している訳ではないので、こういった通信(配信)社からのニュースをもらって、ニュースを我々に届けています。なので、我々は、新聞社を通して、これらの配信社からのニュースを知ることが多いわけです。
で、そんなことはどうでもいいんです。
すれ違った地球との距離は7万2000Km。まぁ日常的な感覚では確かに遠いっちゃ、遠いです。
でも、地球の直径が約1万2700kmですから、すれ違った距離は地球の直径の約6倍。擬人化した感覚で言うと、人の厚みを仮に30cmと仮定すると、その6倍は 1m80cm。
このくらいところを弾丸が通過したって感じなんですかね。
宇宙規模の単位で考えると、スーパー・ニアミスですよこれ。
運良く、ツングースカ のときみたいに山ん中に落ちりゃラッキーですけど、海に落ちたら(地球の7割海なんす)津波とかすっげーことになっちゃうし、大都市にでも落ちた日にゃ、そりゃもう、まじやばいっすよ。
まぁ、これもどうでもいい話なんですけどね。。。
これ読んで、もし取り合えずホッとしている方がいらっしゃるようでしたら、それはまだまだ危機管理能力が甘いかも。。。です(笑)。
本題はですね、この小惑星、2日に通過して行った訳ですが、発見されたのがその4日前の28日。
猶予は4日間しかないわけですわ。
4日じゃ、映画みたいに打ち落とすって訳には当然行かないわけで、逃げるしかないんですけど、4日間で、逃げれますぅ?
大都市から4日で逃げ出すって。。。それもかなり遠くにですよ。
パニック必至です。小惑星が激突する前に、それだけで何人か死人が出ますよ絶対。。。。
さらにこのニュース、AFP社から配信されたのが4日付けなんですよね。「天文学者らが3日に発表した」って。後付っちゅうか、結果のみが我々に知らされたわけですわ。
無事通過したから発表されたんですかねぇ。
映画だとさぁ、一応一般市民の方にはさぁ、事前に知らされるんですけどねぇ。
現実は、何にも知らずに死んでいくんですかねぇ。
まぁ知ったからってパニックになるだけだとは思いますけど。。。
なんか切ないニュースだなぁ。。。
なんだかやばい男性の脳
研究を行ったプリンストン大学のSusan Fiske教授によると、ビキニ姿の女性の画像を男性が見るとき、単なる物体、例えば大工道具などに対するのと、同じ脳の部分を使用していることが分かったとのことです。
なんせ物体として脳が処理しちゃってますから、その時、他人を気遣おうとする脳の働きは低下しちゃってるという報告です。
「同様の現象が現れるのは、ホームレスや麻薬中毒者の写真を見たときのような被写体の思考を想像したくないと判断する場合だけです」とFiske教授は話しています。
さらに、Fiske教授が行った実験では完全に服を着用している女性よりも、服が少なめの女性の方が男性に記憶されやすいという結果になったそうです。
ちなみに、女性が半裸の男性を見ているときにどう考えているかFiske教授に質問したところ、「女性は年齢と預金額を見積もる傾向にある」と回答されたとのこと。
「セクシーな画像を検閲するべきとは言わないが、心の中で起こっていることは知っておく必要がある」と教授は語っています。
MailOnline
ほんまかいなって思いながらも、こういうのってコメント困るぅ。
女性は女性に厳しい?
ボストンにあるエマニュエル・カレッジの研究チーム行った実験です。実験内容としては、被験者は学生で、彼らに彼らの同性のルームメイトを評価させた実験です。
その結果、ルームメイトが何か気に入らない行動を起こした後、女子生徒は痛烈に非難する人の方が多かったとのこと。一方、男子生徒は比較的寛容だったようです。また、女子生徒の方がルームメイトを変えることが多いことも分かったそうです。
この結果を受けJoyce Benenson助教授は、”女性同士のほうが男性同士よりも同性の仲間に対して厳しいと考え、否定的な情報は同性同士の友情にを崩壊させるため、女性の中の否定的な情報に対する比重は男性よりも大きい”のではないかと結論づけたとのこと。
また、女性は男性とは比べものにならないくらい早く同性に対する否定的見解を形成する事も分かったそうです。
Telegraph
女性が女性に対して厳しいというのは統計的に多いことは立証されたようですが、その理由に関しては、私の英語力が悪いのか、正直よく分からんかったです(笑)。
"Women may simply weight negative information more heavily than men do, because negative information disrupts the establishment of intimacy, which serves a more important function in same-sex relationships for women than for men."
これが問題の文。
英語が得意の方がいらしたらお教えください(笑)。。
他人(ひと)の不幸は蜜の味
「統合失調症の脳内メカニズムに関わる神経間相互作用の画像化に成功」:プレス発表:独立行政法人 放射線医学総合研究所
このリリースによると、人が「妬み」を持つ感情と他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムが明らかになったようです。
まぁ詳細はリンクから読んでもらうのが一番かと。
つまり不謹慎であるとはいえ「他人の不幸は蜜の味」であることが脳科学的に明らかになったということのようです。
ただ、慣用句が事実であったことはわかるのですが、メカニズムが解明されたというのとはちょっと違うような。。。
まぁメカニズムの定義の問題なんでしょうけど。。。
【 追記 】
元来、人間とはそういう形にプログラミングされているということなんでしょうかね(笑)。
そう考えると、プログラマである主(神さま)の問題のような気もいたしますが。。。
そもそも主のプログラミング能力と進捗管理能力というのは、結構いい加減だったのかもしれません。
仕様書を書く前に世界を作り出してしまったわけだし。。。
その結果、進捗管理という工程からできた「7日間」ではなくて、「疲れたから休む!」から出来上がってしまった「7日間」なわけで(笑)。
また、主のお造りになられたプログラム(エデンの園)にセキュリティホールが存在したのも事実で、その結果、怪しい動きをするボット(蛇)に脆弱性を攻撃されて隠しておいたバッチ(禁断の果実)が実行されてしまったわけだし。。。
さらに「データが増えすぎちゃったから、バッグアップ(つがいの動物)とっといてぇ、再インストールしてリブートかけちゃう(洪水起こす)からぁ」などと、いとも簡単にスクラップアンドビルトをやってのけちゃってくれてます。
主が完全であれば、セキュリティホールの存在を見逃すこともないでしょうし、そもそもボットやバッチも主、自らがお造りになったわけだし。。。
そうやって考えると、主は意外と天然系のドジッ娘プログラマなのかもしれません。
であれば、「他人の不幸は蜜の味」ということにも妙に勝手に一人で納得してしまっております(笑)。
神よりも宇宙人
英国のお話です。ここでは神の存在を信じる人よりも宇宙人と幽霊の存在を信じている人の方が多いとのこと。
ネタ元
英国で行われた調査では、神様の存在を信じている人よりも宇宙人や幽霊などのいわゆる超自然的なモノを信じている人の方が多いとする結果が出たそうです。
3000人の人にアンケートをした結果、神様の存在を信じている人が54%で、それに対して超自然的な現象を信じている人は58%だったそうです。更に女性の方が男性よりもそのようなモノを信じている傾向があるそうで、3000人の内の約1/4の人は実際に何らかの超常現象と遭遇したことがあると回答したそうです。(超常現象ってのは「幽霊」とか「UFO」とかそういうモノ全般のこと)
更に、37%の人は幽霊とUFOがその信じているものの根幹であると行ったそうです。(つまり幽霊とUFOが実際にいるっと言うこと)
あとはいろんなUFOとの遭遇情報とか書いてあるのですが、例えば10月には国防総省によって公開された旅客機とUFOのニアミス情報とか、1991年4月にミサイルなどではない何らかの物体の目撃情報などなど。
ちなみにこの調査はあの映画のXファイルのDVDリリースを記念してと言うか、宣伝の一環で行われたそうです。
おまけ
ところで、先日読了した本で、 「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」 というのがあったのですが、これはかなり興味深かったです。
これ読むと、米国でもきっと同じようなアンケート結果になるとは思いますね。←断言します(笑)
興味深かったのは、日本語で言うところの「金縛り」という現象が、当然、入眠時の米国人にも起こるわけですが、多くの日本人の場合、この金縛りの最中に幽霊を見てしまうわけです。ところが米国人の多くは、この金縛りの最中には幽霊は見ず、エイリアンにアブダクション(誘拐)されてしまうわけです。
要は理不尽というか理解しがたい経験(金縛りなど)をした場合、人は頭の中で一生懸命それを説明できる理由を探すわけです。
そして日本人の場合は、夜中に目覚め、頭はしっかり働いているのに、体が動かない(医学的にはREM期の睡眠麻痺)という俗に金縛り状態に陥った際に、幽霊という得体の知れない、自分の力ではどうしようもない物のせいにして、米国人の場合はエイリアンという我々より進んだ科学力をもった生き物のせいにして、――「だから、体が動かない」→「それらしいもの(幽霊とかエイリアン)が見えてくる」――脳の調和を図ろうとしているわけです(認知的不協和の解消)。
このあたりの文化の差から生じる認知的不協和の解消法は、非常に面白かったです。
つまり、日本人にとっての人知の及ばない気味の悪い(不思議な)ものは幽霊であり、米国人にとっては、それがエイリアンなわけです(笑)。
確かに日本人にとっては、「タタラレル」とか「バチガアタル」とか子供のころからよく耳にするわけですが、加害者側の正体(タタル側、罰を当てる側)は、具体的ではあっても実体のないものが多いですよね。
一方米国では、エイリアンに関する情報があふれており、理解できない現象はエイリアンの科学力ということで納得するんでしょうね。また米国では日本に比べると、はるか多いエイリアンに関する情報(映画、ドラマ、TV特集、雑誌など)に子供のころから接しています。実際、火星人の襲来 で一つの町がパニックに陥ったようですからねぇ。日本じゃ絶対あり得んよ(笑)。
私にとっては、文化の差が生み出す、認知的不協和の解消を対照化してくれる一冊でした。
もちろん他にも読みどころは満載ですヨ。
久しぶりに、のめり込むように読んだ一冊でした。
ちなみに、日本の幽霊の話は私が勝手にそう思っただけで、一切本には出てませんので(笑)。
デート中にカフェで何を飲むかによって分かる性格判断
デート中、相手が何を飲むかによって相手の性格と自分との相性を判断する事ができるそうです。これは味やニオイの専門家であるAlan Hirsch医学博士が、1万8631人の男女に協力してもらい調査をした結果をまとめ、相関関係を見いだしたものようです。今、もしくは今度好きになった人がどのような性格なのか、また自分との相性がどうなのか試してみても面白いかもしれません。
ちなみにその結果は以下の通り
'''コーヒーを飲む人'''
非常に積極的で責任感があるタイプのようです。ロマンチックな恋愛を求めるらしい。
相性がいい人:チャイラテを飲む人
'''カフェオレを飲む人'''
気楽な男女関係を好む人のようです。
相性がいい人:モカフレーバーコーヒーを飲む人
'''モカフレーバーコーヒーを飲む人'''
常に恋愛をしているロマンチスト。ただし気分屋で振り回される可能性有り。
相性がいい人:誰とでも会う
'''アイスモカを飲む人'''
非常に魅惑的なタイプの人。ただし本人は自覚していないようです。決して長続きしないタイプ
相性がいい人:アイスモカを飲む人
'''チャイラテを飲む人'''
心配性。恋愛に関しては内気なようです。したがって、相手から積極的に来て欲しいと思うタイプ。
相性が良い人:ブラックコーヒーを飲む人
'''コーヒーフラペチーノを飲む人'''
野心家。非常にエネルギッシュで楽天的な人。ついつい行き過ぎてしまうところがあるため、ブレーキ役になってくれる人を好むらしい。
相性がいい人:カフェオレを飲む人
'''紅茶もしくはフルーツベースのフラペチーノを飲む人'''
サポート役に準じる人。まじめで、思慮深い性格。仕事でも恋愛でも後ろで支えてくれるタイプ。
相性がいい人:アイスモカを飲む人
詳細は以下より。
注意力テスト
以下にあるテストは,斬新的な知的成果と,ユーモアを備えた研究に贈られるイグ・ノーベル賞の心理学賞に輝いた,サイモンズ教授(米イリノイ大学)らの実験論文にあったものを変形させたものです.
白い服の人たち(4人)と黒い服の人たち(4人)がバスケットボールでパスをしています.そこで,白い服のチームが,一体何回バスケットボールをパスしたのかをカウントします.
それによって,注意力がどれほどのレベルかがわかるというものです.
先ずは,下のリンクから映像を再生して,早速カウントをしてみてください.
DO THE TEST
http://www.dothetest.co.uk/
答えは13回.正しくカウントができたでしょうか?
但し,これは,13回という回数を正確に答えられたかどうかを調べるものではありません.
実は,このバスケットボールを使って白チームと黒チームがパスを行っている間を,クマの着ぐるみを着た人がムーンウォークをして通り過ぎています.
これに気付くかどうかが,本当の課題になっていたわけです.
気付かなかった人は,再度見てみてください(笑).
これは「変化の見落とし」あるいは「変化盲」と呼ばれている現象で,人間は直前に見たものと直後に見たものを比較することを繰り返しているのですが,人の視覚注意の引く強さを表す顕著度というものがクセもので,直前に違う映像などを一瞬でも挿入されると変化に気づくことができなくなるという仕組みです.
ただし,一度気づけば次回以降はちゃんと区別できるようになります.自転車を巻き込む事故も同じ理屈で起きているとのことなので,自動車の運転時などにはそういうことにも注意しておきましょう.
オリジナルのイリノイ大学の実験は,クマのムーンウォークではなく,ゴリラの着ぐるみを着た人が出てきて,ドラミング(胸たたき)をして,去っていく動画です.
悪魔憑きの記憶
シアトルにあるワシントン大学の心理学者たちは,人間の記憶がいかに曖昧なものかを示す実験として,一部の学生たちに,子ども時代に悪魔が人間に取り憑くところを目撃したことがあると信じ込ませることに成功した.
先ごろ行なわれた一連の実験の中で,心理学者たちはまず被験者である複数の学生に「悪魔憑き」について書かれた新聞記事を見せ,その後,不安や鬱状態にとらわれるのは幼少期に悪魔憑きを目撃したせいだという暗示を与えた.
すると,はじめのうちは悪魔憑きなど絶対にありえないと言っていた学生たちが,まだごく幼い頃に自分はそれを見たと本気で考えるようになったという.
「子どものころ,実際にはしていない経験をしたと思い込ませることは比較的簡単だ」と語るのは,ワシントン大学の心理学者で記憶の研究を専門に行なっているエリザベス・ロフタス氏だ.「悪魔憑きなどあるはずがないと言って実験に参加した学生たちでさえ,ごく小さい頃にそういうものを見たと思い込むようになった」
一連の実験では,イタリアから来た200人の学生に,悪魔憑きを信じるかどうか,また子どものころにそうした体験をしたことがあるかどうかを尋ねた.
学生たちははじめ,悪魔が人間に憑依するなどまったくありえないことであり,子ども時代にそんなことを体験したことはないと,揃って答えていた.
実験の本当の目的を隠すため,悪魔憑きについての質問は「今までの人生で起こった出来事の調査」という形で行なわれた.事故にあった経験やショッピングモールで迷子になった経験など,ごく一般的な子どもの体験に関する数多くの質問に紛れ込ませたのだ.
最初の調査の終了後,学生たちには数種類の記事や物語,体験手記などが手渡された.すべて悪魔憑きをテーマにしたもので,読めばそれが非日常的な出来事ではなく誰にでも起こりうることだと感じられる類のものだった.
さらに1週間後,学生たちは再び集められ,今度は大人になった現在感じている不安や抑鬱感情に関する「不安アンケート」に回答した.これにも,カムフラージュのための無関係な質問事項がたくさん含まれていた.
アンケートが終わると,一部の学生に対して「にせのフィードバック」を与え,彼らが現在抱えている不安は子ども時代に悪魔憑きを目撃したことが原因だと告げた.
その結果,にせのフィードバックを受けた学生の約18%,だいたい5人に1人が,後日心変わりを示し,悪魔が人に取り憑くことはありうることであり,子どものころに実際にそれを目撃したと信じ込むようになったことが判明した.
「数字自体は少数に過ぎない」とロフタス氏.「だが,きわめて重要な意味を持つ少数だ」
残りの学生たちも4分の3が実験の前と後では考えが変わったと回答しているが,前述の学生たちほど急激な変化ではなかったとロフタス氏は述べている.
比較対照のため,アンケートに回答し終えた学生の別のグループには,不安の原因は幼児期に窒息しそうになった経験にあるという暗示を与えた.このグループの悪魔憑きに対する考え方には何の変化も認められなかった.
この調査は,シートン・ホール大学のジュリアナ・マッゾーニ心理学教授を中心に,コネチカット大学のアービング・カーシュ氏らによって行なわれた.
今回の実験結果は来年,米国心理学会の機関誌『実験心理学ジャーナル:応用』に掲載される予定だ.
ロフタス氏によれば,一連の実験結果は虚偽記憶に関するおおかたの研究結果と一致しているという.
しかし,現実にはまったくありそうもない出来事の記憶を作ったのは,今回の実験が初めてだとロフタス氏は語る.
「これまでの実験では,ありそうな出来事の記憶が作られてきた.だが,現実には起こりえないようなことでさえ,本当に起こったのだと思わせられることがわかった」
だが,ありそうもない虚偽記憶が人々の脳裏に刻み込まれるこうした事例は,実験としては今回が初めてかもしれないが,現実の世界では比較的頻繁に起こっている,とロフタス氏は言う.
たとえば,この種の実験と酷似している心理セラピーだ.またここ数年,裁判でも偽りの記憶が重要な争点となって話題を呼んでいる.
1990年,ジョージ・フランクリンという人物が殺人罪で有罪判決を受けたが,その決め手となったのは実の娘の証言だった.彼女の心の中で20年間抑圧されてきた父親の犯罪の記憶が,大人になって「よみがえった」というのだ.だがその後,この判決は上訴審で覆されている.
また,カリフォルニア州のワイン会社役員ゲイリー・ラモナ氏は,娘が「取り戻した」記憶に基づいて娘を虐待したとして罪に問われていたが,結局無罪となった.ラモナ氏は,逆に娘に偽りの記憶を吹き込んだとして彼女のセラピストを訴え,勝利した.
ロフタス氏は,専門家証人として両方の裁判に関わった.
「偽りの記憶を持たせるには2段階のプロセスがある」とロフタス氏.「まず最初に,ある出来事が現実に起こりうるという感覚を強めておき,次にそれが実際にその人の身に起こったという暗示を与えるのだ」
「それはちょうど,内科医の診察室で行なわれていることに似ている.レントゲン写真を撮った後で,医者から『肺炎を起こしている』と言われれば信じてしまうようなものだ.この裁判の場合,体の不調が鬱状態や自信のなさに,肺炎が子どものころに虐待された経験に置き換わっただけで,状況としては同じようなものだ」
ロフタス氏は,1980年代に目撃者証言の正確さについての研究を行なった草分け的人物として知られる.
原文:Beware a Rash of Exorcismsより
ちょっと長い記事になってしまいましたが,このように個人の過去の記憶に干渉し,真実とは異なった真実を人為的に植えつけることが,可能であるということが証明されたわけです.
こうやって考えると,真実とはこの宇宙に一つしかないものなのかもしれませんが,それを観測する人という存在から見ると,本当の真実ではないものを真実としてしまう可能性があるということでしょうか.
ちょっと哲学的で分かりづらいかもしれませんね.
真実を客観的な事実として,たとえば,真実として何かしら罪を犯した人がいて罰せられたとしても,罪を犯した人が本当にそのことを覚えていなければ,最後まで正々堂々と無実を主張すると思われます.その人に取っての真実は,無実なのですから.
というわけで,その人にとっての真実は,客観的な事実とは異なることになります.しかし,その人というのが複数人になり,大多数を占めれば,客観的な事実も変わることになります.
話がかなり飛躍すると受け取られるかもしれませんが,日本でも平安時代に,鬼や悪霊といった異形のものが蠢き,世の人々は日が落ちた闇の世界に対し,底知れぬ恐怖を感じ,怯えながら暮らしていたわけです.
この時代の人々にとっての事実が,陰陽師の活躍という真実を生んでいったと考えられます.
すなわち,魑魅魍魎,百鬼夜行は,客観的な事実として当時の人々の精神世界の中に存在していたわけです.
現代社会のに生きるわれわれの精神世界において,魑魅魍魎,百鬼夜行が存在すると断言する人は,残念ながら少数派でしょうし,物理世界に至っては,それらの存在を認めている人はさらに少数派になるでしょう.
しかし当時は,間違いなくそれらの存在を信じている人が多数派であり,精神世界と物理世界に線引きなどがなされていなかったわけですから,平安時代にそれら異形のものが存在していたのは,紛れもない事実でしょう.
ともすれば,それは客観的な事実であり,異形の存在は,平安の世においては真実であったと考えることができます(笑).
本当は,これらのことから,魑魅魍魎や百鬼夜行を考察する記事を書いていきたいんですけど,なかなか時間が取れず,難しいです...
痛みのコントロールに,薬よりもゲームが効果的
カナダSimon Fraser 大学の研究者が,慢性疼痛(まんせいとうつう)に苦しむ患者は,薬を飲むよりもビデオゲームをしたほうが楽になるという研究内容を発表しました.
対照実験の結果,仮想ゲーム世界に浸ることで気を紛らせられた患者は,薬による治療を受けた患者と比べて,苦痛を感じることがより少なかったそうです.
同大学バイオメディア研究所の設立者Diane Gromala氏は,医師らと協力して,従来の「ペイン・コントロール」治療にこういったメディア技術を組み合わせる方法を研究している.
ゲームに熱中しすぎて,食べることや眠ることやトイレに行くことを忘れてしまうことがある人たちは,慢性疼痛に苦しむ人たちにとって,こういったゲームが治療的な価値があることをよく理解できることだろう.
おそらくいつの日か,慢性疼痛に苦しむ患者は,鎮痛剤『タイレノル』やモルフィネではなく,Xbox Liveか 『Lord of the Rings Online』のメンバーシップを処方されることになるかもしれない.
Canada.comの記事を参考
同記事によると,カナダでは5人に1人がchronic pain(慢性疼痛)を経験しているといい,団塊世代が老年に入るにつれて,「ペイン・コントロール」への需要が高まっているとのこと.
Gromala氏によると,バーチャルリアリティ技術や,コンピューターを使ったバイオフィードバック技術などを,従来からあるペイン・コントロール治療に組み合わせる研究を行なっており.今回の実験で効果があったのは,3次元のスキーアドベンチャーなど,イマーシブな(臨場感溢れる)ゲームだということだそうです.
ある意味,一般的に経験と照らし合わせて,当たり前じゃんっていうことを,心理学ってさぁ,やるわけですよねぇ.
経験的に既知であっても,それが本当にそうなのかどうかを立証するわけですよ.
私なんかのペーパーにもこういう経験的に既知であることをまとめたモノがあるわけですが,最初,こういうものにあまり意味を見出すことができなかったんですよね,正直(笑).
その一つを以下にご紹介.
人ごみなんかを歩くとスゴイ疲れるじゃないですか.その疲れる原因の一つを究明するために,大層な装置類を使って実験したわけです.
で,結論から先にいうと,どうも自分の移動した距離を短く見積もってしまっているようなんですよね.
だから,自分が本当は500m歩いてたとしても,人ごみの中では,それを300mしか歩いていないと感じてて,300mしか歩いていないのにどうしてこんなに疲れるんだろうと思うわけです.
で,このペーパーの面白いところは,消えた200m分が何処に行ったのかというのを検証してるところなんですよね.
実際の心理実験では,自分が歩いて移動している状況で,向かい合って他人も歩いて移動して近づいてくるものをVR空間を使って調べているわけです.
ようは,向かい合って近づきながら自分と相手が歩いている状況で,移動速度を同じに設定して,ある一定時間が経過したとき,自分の移動距離と相手の移動距離を評価するわけです.
当然,ある一定時間が経過したときの自分と相手の移動距離は,自分も相手も移動速度は同じなので,同じにならなければならないわけですが,うちらの実験では,それが違っていたわけです.
例えば,本当はお互いが50m歩いているにも関わらず,自分の移動した距離は30mと評価して,相手の移動した距離は70mという評価になってしまったわけです.
本来の相対距離(相手と自分の動いた距離の合計)は,自分50m,相手50mで計100m.
実験結果での相対距離は,自分30(50-20)m,相手70(50+20)mで計100m.
という結果が得られました.
どうも自分の歩いた距離の一部を相手の歩いた距離に上乗せしちゃってるみたいなんですよね.簡単に言うと,自分の20m分を相手に勝手にあげちゃうわけです.
というわけで,人ごみの中を歩いたような場合も,自分の距離の一部を人ごみの中の第三者に勝手に上乗せしちゃってて,自分の歩いた距離を短く見積もるもんだから,人ごみの中を移動すると疲れるという原因の一つと結論付けてるわけです.
結論だけ言うと簡単なんですけどね,これ,考察が半端ないんですわ(笑).
知識の呪縛
英語では,Curse of Knowledge と言います.
スタンフォード大学心理学部の大学院生,エリザベス・ニュートンは,まず被験者を
「タッパー(曲のリズムの叩き手)」 と 「リスナー(曲名を当てるあてる聴き手)」
に分けました.
そして,一人ひとりのタッパーに対しては,「ハッピーバースディ」のような有名な曲を選び,テーブルを叩いてその曲のリズムを刻むように依頼しました.
一方,リスナーには,そのテーブルをタップする音を聴いて,どんな曲なのかを当ててもらうという単純な実験です.
しかし,120曲のタップを聴かせる実験の結果,正しく曲名を言い当てられたのはわずか3曲だけ.
正答率は,2.5%という低さでした.
実は,エリザベスは,この実験に先立ち,タッパーたちに,リスナーはどのくらい曲を当てられるかを予測してもらっていました.
その予測は,なんと50%.
2曲に1曲は当てられるだろうとタッパーたちは楽観視していたわけです.
これは「知識の呪縛」の存在を証明する心理実験として有名なものです.
タッパーの頭の中では曲のメロディやリズムが流れていて,誰でも知っている局を忠実にタップで再現しているつもりになっているわけですから,簡単にリスナーは当てるだろうと予測したわけです.
ところがその曲を当てる側のリスナーにしてみれば,メロディのついていないタップだけでは,その曲を当てることは至難の業となり,正解率が低かったわけです.
要するに,タッパーは,実際は難しいリスナーが曲名を当てる作業を簡単であると考えていたわけです.
このように,何かを一度知ってしまったら,それを知らない状態を想像することはきわめて難しく,知識がその人を呪縛(心理的に自由をうばうこと)するということから,この表現に至っています.
名選手,名監督にあらずというのはこういうところからも伺えます.
というわけで,人にモノを教えるという作業の難しさを表した心理研究のご紹介でした.
PS
ちょっと話は変わりますが,絵画の鑑賞などにおいては,知識というのはかなり重要なポイントになります.
それがどんな場面なのか,絵画に描かれている人が身に付けているものは何かなど,知識があるかどうかで観賞の仕方が違ってきます.知識が無いと,単に美しいとか,本物そっくりだとか,単に感性のみの鑑賞に終わってしまいます.特に宗教画などは顕著に現われます.
感性も重要ですが,作者の意図を推測するにはどうしても,知識が必要となります.
映画なども,メッセージ性の強い作品があり,そういったものは作者の意図を汲まなければ本当に観たことにはならないかもしれません.
見ている世界をどれほど豊かに感じ取れるか,自分の知識がどれだけ豊かなのにかかっています.
