ADHD 併発しやすいODといじめ | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

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「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
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ADHD 併発しやすいODといじめ

 

昨日の毎日新聞電子版の記事で「起立性調節障害(OD)がいじめの背景にもなる」という記事が掲載された。起立性調節障害とは、立ち上がったときや長時間立っていたときに、「立ちくらみ」「目まい」などを起こす状態で、「朝起きづらい」「体がだるい」「頭痛や腹痛が時々ある」などの症状が出ることもある。大きな原因は、自律神経の調整がうまくいかないことだと考えられている。一般的に中学生の約1割にこの症状がみられるのだが、専門医の中には「ADHDとの併発率が高い」という人もいる。

 

実は私も高校1~2年のときに、このODの症状に悩まされていた。教室で立ち上がったとたんにへたり込んだり、失神したり。ADHDと違い、こちらは当時(1980年代)でも診断がついていたのだが、問題は周囲がこれを「病気と認めない」ことだった。

 

◆都合が悪くなるとぶっ倒れる

一番多かったのは、「さぼりたいとき、都合の悪いとき、ぶっ倒れて便利だよね?」という反応。これは同級生からも教師からもあった。特に教師には「怠け病」として扱われ「もっと、がんばりなさい」と言われることが多かった。もちろん、保健室に行けば「さぼり認定」で減点だ。

 

耳に入ることは少なかったが、同級生女子に言われていたのが「目立ちたいから」「かまってほしいから」倒れるんでしょ? ということだった。ADHDは「悪目立ち」しやすいため、高校時代の私は「目立たないように必死」だったのだが、全然功を奏していなかったわけだ。そのうえ朝礼の途中でぶっ倒れて目立つ。ワザとではない。できる限り避けたいというのが本音だ。

 

目立ちたいとき、さぼりたいとき、仮病でワザと倒れる同級生はイヤだ。まあ、控えめにいって「あまりかかわりになりたくない」というところだろう。だが、それって、クラスの中で無視されたり、いじめられたりする原因になるだろうか。少なくとも私はADHDやODが原因でいじめられた経験はない(もしくは、いじめられていたことに気づかなかった)。

 

 

 

 

◆周囲に理解があると劇的に違う

高校時代の同級生に、当時の私を見てどう思ったか、聞いてみた。彼女の父親は医師で、当時彼女は、私が学校でちょくちょく倒れることを父親に話たことがあり、「駅ホームではじっこに立たないように、倒れるときは頭を打たないように気をつけてあげなさい」と言われたという。彼女は何の疑いもなく、いつも私をフォローしてくれた。

 

別の同級生は「そんなことが目立たないくらい、もともとが変わった子で有名だったから、別に気にならなかった」という。目立ったポイントは「腕時計が嫌いだからと言って、教室の机に目覚まし時計とペン立てを置いて使っていた」「ティーン向けのファッション雑誌からオヤジ週刊誌まで、白アリのように雑誌をむさぼり読んでいた」という黒歴史を発掘された。

 

もう1人は「倒れる寸前や、意識がはっきりするまでの感じを聞いたら、その答えがリアルだったから」「放課後とかでも起きるので、サボリではないと思った」という。

 

症状のことを知ってもらうことは大事だが、自分がどんな人間で、どんなことで困っているのかなど、「事実として淡々と」伝えるコミュニケーション能力が助けになることは確かだ。

 

◆ODは小児科か脳神経外科を受診

私の場合、ODの症状は一過性で高校3年になるころにはほとんど出なくなっていた。だが、やはり早い段階で脳外科などで検査を受け、いつでも相談できるドクターに出会えてよかったと思う。当時ODは小児科の病気で、高校生が小児科に通うのはちょっと抵抗があった。今、通っている精神科や心療内科がある人なら、まずそこでドクターに相談。特になければ年齢に応じて小児科や脳神経外科などを受診するといいと思う。