過去世の記憶-江戸時代⑬お前の傍らにいるのが好きだった。 気まぐれな猫みたいで、気が付くといつも俺の家にきていた。 だから、来てくれた日は澄ました面はしていたが、内心はとても喜んでいた。 稼業を手広く始めてからは、江戸から離れることが多かった。 確か、留守を預かっていた者に、彼奴が来たら入れておいてくれと言付けをしていたのだと思う。 江戸に戻った時には大体俺の部屋でお前が待っていた気がする。 多分、お前は俺が戻ってくるのとか、全部視えてたんだろうな。 そういう奴だものな。