血塗れになった刀を持っている自分がいた。
辻斬りでもしているのかと思ったが、道端ではない。
あれはどこだったんだろう。廓か。それとも自分の屋敷か。
血塗れで倒れているのは女郎。
そうだ、血を見ることで興奮して滾っていたんだ。
血が好きなんだ。
気分が高揚する。
一度だけでは飽き足らず、繰り返す。
幾度となく繰り返す。
この高揚する気持ちはどこからきているのか。
それすら分からずに。
足がつきそうになる手前で、一度行動を止めた。
その後は自らの身体を傷付けていたのだろう。
お縄につくのは構わなかった。
だけど、それで彼奴に会えなくなるのは嫌だったのか、
人斬りをふっつりと止めていた。
気が付くと自分の身体を切っていたから、
着物の下は傷だらけだったんだろう。