過去世の記憶-江戸時代④「次の世があったって、今を存えないでどうする。」 「でもまた会えるから」 「それはわかってる。それは視えてる。だけど、俺は今が…。」 沈黙。 敷かれた布団の上、吐血したらしい血。 今生では諦めたかのような自分。 結局最後まで告げられなかった言葉。 持ち越しになってしまうと感じながら、今生では別れを。 ああ、思い出した…大事な人が亡くなった…そうだ、桜の季節だ…。 桜の季節にお前がいなくなったんだ。 だから今でも桜が…桜を見ると涙が止まらないんだ。