本宅はかなり大きい敷地だった。
幽閉されていたのは、地下牢みたいな所だったのだろう。
その他にも、父親が俺の本当の母親や、他の妾と遊ぶ為に作った
こじんまりとした別宅があった。
別宅は本家からはかなり離れた街外れに有り、義母もその場所は知らなかった。
確か俺は親父から聞いて自ら赴くようになったのだろう。
幽閉が明けた後は、俺は普段はそこに入り浸っていた。
使用人も義母もいない、一人になっていられる空間。
いつの頃からか。陰間茶屋で知り合った奴を連れ込んで抱くようになっていた。
女遊びもしてはいたが、女はやはり落ち着かなかった。
男に走っていた原因は義母にあったわけだ。
あの女さえいなければ、きっとこうはなっていなかった。
自分で変えるに変えられなかった。
他人のせいにはしたくなかったが、仕方なかった。
そうでもしないと、俺は生きてられなかった。
そして、生きてるのを証明するかのように、
人を殺していたのかもしれない。
血の脈動を感じたかったんだろう。