2017年の初夏に脳出血に倒れ、要介護となった母。
急性期病院&リハビリ病院を経て、自宅介護でマイペースの日々を送っていました。
ところが。
2019年の終わり、こんどは脳梗塞を発症し、現在入院中。
脳出血発症時のことプラス、ほぼ現在進行形で脳梗塞の病状についてつづっていきたいと思います。
入院7日め。つづき。
廊下でのリハビリが終わってベッドに戻ると、次は言語聴覚士の方が。
こちらは妙齢の女子。
「お母さんの“ことば”について見させていただきますね」
まずは名前から。
発語を促したり、文字に書いて選んでもらおうとしたりしてくれたが、ほとんど反応なし。
「リハビリの後で疲れちゃったんですかね」
と担当者。
「言葉は今のところ、気が向くと少し口を開くくらいですが、さっきも二言くらい話していました」
「あっ、そうですか」
「でもあんまり理解できてなさそうですよ」
「脳梗塞になる前は普通に会話はできていましたか?」
■多少、脳機能障害の影響はあっても会話は普通にできていた
■食事も基本的にはじぶんで食べられていた
■飲み物や汁物はとろみをつけて食べる程度の嚥下障害はあった
などなど。
今回の脳梗塞以前の状態について説明をする。
「ただ、脳出血のときもリハビリ病院に転院してしばらくは嚥下訓練をしてもらえず、退院ギリギリで食べられるようになったんです」
と回復期リハビリテーション病院の名を告げてみる
「ああ……あそこの病院は嚥下の方があまり得意でないと聞いたことがありますね」
やっぱりそうなんかい……
(脳出血時のリハビリ病院の嚥下訓練問題については、よろしければコチラをご参照ください)
「前回の脳出血のあと、ここで嚥下の評価をしてもらって、せっかくゼリーととろみ付きの水は飲めるようになったんですけどね」
そのあとのリハビリ病院でさっぱり訓練をしなくなったので困りました、とも追加。
口から食事をし始めたらめきめき回復し出したので、もっと早く始めてくれればよかったのですが。
と、リハビリ病院への不満を更に押し出し
いろいろウワサが耳に入っているのか、
「そうですよねえ」
と、うんうんとうなずきながら相槌を打つ言語聴覚士さん。
現在の母の状態については、
「よだれは出ていませんから唾液は飲み込めていますね。嚥下機能は大丈夫だと思います」
とのこと。
「では、言語の方より飲み込みの方のリハビリを先に進めましょうか。
前にお母さんの評価をした担当とも連携して進めますね」
ちょっと安心
もちろん言語の後遺症も問題なのだけれど。
父とわたしの見解としては、
「多少言葉が不自由でも、ごはんが食べられるようになればまずまず」
母ももう年なのでね。
回復には限界があるでしょう。
多くを期待しすぎても家族も疲れますしね