さて。
現在要介護3で、身体的に不便ながらも元気に生活をしている母。
発病したときのことを思い起こすと、
「よくもまあ、ここまで元気になったなあ」
と、しみじみ感じます。
脳出血発症、救急車で搬送
母が倒れたのは、一昨年の夏のある日。
夜更かしの母が居間で倒れているのを、トイレに起きた父が発見しました。
父からの電話を受け、夫と共にあわてて車で10分ほどの実家へ。
母はほとんど意識がなく、呼びかけても返事らしい返事はなく「う〜」とかすかに唸っている状態。
これは「脳」だ。
そう思い、すぐさま消防へ連絡しました。
幸い近隣の総合病院に通院していたため、そこへ搬送されることになりました。
ああ、小さな病院に運ばれなくてよかった……
わたしが一緒に救急車に乗り、父と夫はあとを追って車で病院へ。
救急救命室の待合室では、長く待たされました。
硬くて平らな長椅子は、かなり腰に響く……。
血圧を下げる処置のあと、医師に呼ばれて病状を説明されました。
脳の視床という部位からの脳出血で、左側に広範囲で広がっている様子。
CTの画像を見せられると、素人目にもそれがわかりました。
「延命措置」はどうするのか
引き続き血圧を下げる処置、また再出血する可能性などを説明されたあと、万が一、心肺停止の際の延命措置をどうするか聞かれました。
いまいち実感が伴わないまま、そうなったら仕方ない、延命はしない、とわたしたちは答えました。
書類等ではっきり記しているわけではありませんでしたが、母は意識がない状態や寝たきりでの延命を望んでいませんでしたし。
実際に「その時」が来たときは、やはり迷うのかもしれません。
医師は、「念のため覚悟を」という意味も込めて問うたのでしょう。
でも答えたものの、まだまだ覚悟ができているわけではありませんでした。
母はその後個室へ運ばれ、ひとまず落ち着いたところで、わたしたちは入院の準備のためにいったん帰宅することに。
空は明けて、6時半……。
父も少々疲れ顔。
わたしも眠いし、疲れた……。
夫は翌日仕事だったので、もっともっとたいへんだけど。
付き添ってもらって、本当にありがたかったです
救急で運ばれるときは、可能であれば家族2人以上で付き添った方がよいかもしれません。
処置を待っている間、やはり心細いものですから。
まさか!の時のためのポイント
- お薬手帳や保険証はまとめて、家族でしまい場所を確認しあっておく
-
既往症や病歴、手術歴がある人は年月日や病状、正式な病名、術式などをまとめておく *
- 延命措置について話し合っておく
*問診票などに書く必要があります。体重・身長を書く欄もあり「???」でけっこう苦労しました。
お薬手帳は病院の診察券などといっしょにホルダーにまとめておくと、かかりつけ医がどこかもわかりやすくておすすめです。母のホルダーには、血液検査の結果も用紙も畳んではさみこんでいます。