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一己の世界観

「成長していくための空間」と「真の英語教育」そして現在勉強中の「コーチング」、この3つを組み合わせて何か面白いことができないか模索中。
また、「本を読むための読書」ではなく、「行動するための読書」という観点から書評も書いています。

 本の捉え方は幾通りもありますが、私にとって、この本の一貫したテーマは「やさしさ」である、こう思います。著者の人生は普通の人の何倍もの苦労や壁があることが本に描かれていました。それらにぶつかり、乗り越えてことで、人としてのやさしさを獲得していきます。そのやさしさが新たな壁や悲しみを乗り越える原動力となります。

 日本人や在日朝鮮人など関係なく指導した阪井先生の生き方は、人としてどうあるべきかを私に訴えかけました。人が自立して生きていけるように正面から指導すること、教育者として芯が通っています。そしてその芯をもつ人こそが、真のやさしさを併せ持つのであるということを教えてくれました。
 
 だから、最後に著者は、生きることの意味は、人のやさしさを探求していく歩みだったと述べています。この言葉は私の心に深く残りました。著者の述べるやさしさは、著者の父がもっていたものだと気付かされます。その父は1945年8月16日も何事もなかったかのように、仕事に出かけます。あの戦争を誰よりも憎んでいた父の内面の勝利です。やさしさの勝利です。

 やさしさは何者にも代えがたい強さを持っていると感じさせる一冊です。
母親のための人間学という副題で、わが子の育て方の根本原則が記されています。出版された年が1979年ですから、もうすでに30年以上も経っています。その30年間、いかに多くの教育書や育児本が出版されたのでしょうか。それらはもちろん大いに教育界に貢献しているのでしょうが、この本ほど根本原則を貫いたものはありません。なぜなら、子育ては人間学であることを身をもって表現された一冊だからです。

読み始めた段階では、古典的な家長制度を思い起こすものもあります、やはり母親は家庭の太陽であります。共働きでも母親は家庭の太陽であります。

胸に刻みたい点です。

*わが子はどんな人間になってほしいかを2点にまとめる。
*呼ばれた時は、ハイと大きな返事で。これは我を捨てることにつながり、家庭が明るくなる。
*忍耐の心を持つ。子育ては忍耐の塊。子育てを通じて、忍耐力をつける。
*9つほめて1つしかる。ほめるときは後ろから。
*朝必ず挨拶をする。
*自分で起きる子どもに育てる。
*履物をそろえ、椅子を入れる。

子育てにおける最大の目的は、「子供が自立すること」です。ただし、どんな風に自立するのか、この本の教えを極めることができれば、自立の仕方に大きな影響を与えます。子育ての原理原則が書かれている必読書です。