[日時]2026/2/21 13:00~
[場所]神奈川県立音楽堂
ポケモン赤緑を全曲演奏するというコンセプトのコンサートへ行ってきました。
Orchstra 151 species という団体名で、151は初代ポケモン図鑑の数ですね。
ポケモン赤緑はリアルタイムでプレイしていたわけでは無いのですが、リトルジャックの第19回で演奏したこともありまして、メジャーどころの曲は抑えています。
前日に初代リメイクのファイアレッド・リーフグリーンのSwitch版が発表されましたが、なんて予習にピッタリのタイミングなんでしょう。
本公演はなんと未就学児OKという、ゲーム音楽コンサートとしては珍しい条件のため家族で一緒に行きました。
嫁様もポケモンが好き、なんならポケモンの話題(当時はダイパリメイクの頃)で盛り上がってお付き合いするきっかけにもなった作品ですので、ポケモンにはそれなりの思い入れがあります。
子供をコンサートに連れて行くのはジャンル問わないとこれで3回目。0歳児にしてはまあまあ通っている方かも?まだ何も記憶には残らないと思いますが、生音を肌で感じてくれたらいいなと思って。
場所も桜木町近くのホールで、うちから比較的行きやすい場所だったので助かりました。
会場には平面スペースの駐車場もあり、車で行ったのでパーキングを探す手間が省けました。
普段は舞台上を眺めるために中段中央近辺の席を抑えるのですが、今回は出来るだけ後方通路席を選びました。
泣き止まなくなったらすぐにホールの外へ出られるようにするためです。
うちみたいな歩けないぐらいのお子様を抱えてきている人は他に見当たりませんでしたが、2~3歳ぐらいのお子様も何人かいて、大体同じような位置で座っていらっしゃいました。
客席は少し構造が良くないのか、背の高い人が前に座るとほとんど視界がふさがれることだけが難点ですが、音響は悪くなかったです。
入場案内に少し時間がかかっていて、開演時間は20分押し。電子チケット慣れていない方を想定すると、この規模のホールだと1時間は見ておきたいところですね。
特に今回は普段来ないような方が多い印象を受けました。他のゲーム音楽イベントや楽団の練習が結構重なっていた日だったことも影響していそうですが、顔見知りには全然出会いませんでした。
それだけポケモンというコンテンツの人気があること、広報が頑張って席を埋めたということでもあります。
先に申しておきますが、やはり座席で赤子を抱いていると集中して聞けるはずもなく、気になった部分のメモとか一切出来てないのでざっくりとした印象の感想だけになりますことご承知おきください。
■第1部
・~オープニング~
・マサラタウンメドレー:マサラタウンのテーマ/オーキド博士/オーキド研究所/ライバルあらわる/マサラタウンのテーマ
・どうろメドレー:トキワへの道-マサラより/ハナダへの道-おつきみ山より/マサキのもとへ-ハナダより/シオンへの道-クチバより/トキワへの道-マサラより
・戦い(VS野生ポケモン)/勝利(VS野生ポケモン)
・シティ&タウンメドレー:ニビシティのテーマ/ハナダシティのテーマ/クチバシティのテーマ/タマムシシティのテーマ/グレンタウンのテーマ/ニビシティのテーマ
・VSトレーナーメドレー:トレーナーあらわる(男の子編)/戦い(VSトレーナー)/トレーナーあらわる(女の子編)/戦い(VSトレーナー)/勝利(VSトレーナー)
・ポケモンセンターメドレー:道案内/ポケモンセンター/ポケモン回復/ポケモンセンター/プリンの歌
すべての物語が始まるオープニングでワクワクします。
原曲再現というよりも、何か趣向を凝らしたアレンジだなというのをうっすら感じた時、抱いていた子供が声を出してしまったので急いで外へ。
その後、指揮者のトーク中に戻ったものの、またすぐ声を上げたので再び外へ。
ドアスタッフのお兄さんが優しくて、外でこんな会話をしました。
「パパさんの初めてのポケモンは何でしたか?」
「私は始めるのが遅くて、BWが最初でしたね。」
「ブラックホワイト!私もやりました~ツタージャ可愛いですよね」
「そこから遡るように中古作品を買いまして。」
「そうでしたか~、お子さんもいつかポケモントレーナーになりますかね。」
優しいお兄さんに対して子供もニコニコ。最上段下手側ドアスタッフのIさん、ありがとうございました。
最後の方は客席で聞けましたが、半分ぐらいは外でドア越しにうっすら聞こえたのみ。
なんか結構クラシック曲のモチーフを引用したアレンジがありましたね。
新世界とかありましたか?どうろメドレーの曲が「○○より」なので、ドヴォルザークの「新世界より」と重ねてきたのかな~?と感じた部分がありました。このメドレーではないかもしれないけど。
他にも何か色々感じたような…ワルキューレの騎行っぽいのもどこかで感じました。2部の方だったかもしれないけど。
戦闘曲以外は弦楽器と木管楽器がメインという感じでしたが、弦楽器の音がちゃんとそろっていて安定感を感じました。管楽器はユニゾンやハーモニーよりソロ主体なアレンジという印象。ベートーヴェンぐらいの時代の雰囲気を感じました。
オーボエの音いいな~と思って奏者の名前をみたら、とやっちいるじゃないですかー!なんか聞き覚えある音だと思ったんだよw
HN掲載ではなかったので他にパッと分かる人はいなかったのですが、もしかしたらどこかのコンサートでお見掛けしたことある人はいたかもしません。
■第2部
・サントアンヌ号/サイクリング/海
・ダンジョンメドレー:トキワの森/おつきみ山のどうくつ/ポケモン屋敷/トキワの森
・シオンタウンメドレー:シオンタウンのテーマ/ポケモンタワー/ポケモンの笛
・ロケット団メドレー:カジノ/トレーナーあらわる(悪いヤツ編)/ロケット団アジト/シルフカンパニー
・VSジムリーダーメドレー:ポケモンジム/戦い(VSジムリーダー)/勝利(VSジムリーダー)
・VSライバルメドレー:進化/最後の道/ラストバトル(VSライバル)
・殿堂入り/~エンディング~
物語が進んだ中盤~後半の曲ということもあり、全体的に盛り上がりを感じました。
子供が若干泣きかけたけど爆音時だったのでそのまま…そしたら、耳に指突っ込んでました。弦楽器のクレッシェンドと、ティンパニーがドーンと出てきた時にビックリして泣きかけた感じです。
まだ心に響くとかそんな年齢ではないんですけど、生楽器の音を体で感じてくれたことも何となく分かり、ゲーム音楽でそういう機会を貰えただけでも感謝です。
演奏の方は、シオンタウンメドレーのコンチェルト風アレンジが素敵でした。コンマスの方の技量が凄い…!
指揮者とのトークも面白かったです。好きなポケモンはマルマイン、好きな技はじばく、で会場の笑いを誘っていました。
笑わせるために創作したネタではないと思うんですけど、どちらかというとじばく好きって対戦やりこんでる人のイメージなので、ガチ勢なんだろうなーと思いました。
ライバルメドレーで進化するか!?と思わせからのラストバトル。全パートの熱量が凄かったです。コントラバスで激しく動くお兄さんが目立っていましたね。
個人的にはスネアやっている人がいいなと思いました。全体的に感情的になっている中、割と強弱立てずに一定なんですけど、それがゲームボーイのノイズ音を忠実に再現しているように見えまして。
色んなアレンジは含まれていながらも、原点は初代ゲームボーイ版なんだということを終始一貫感じさせるところがあり、もしこれを意識してやられているか合奏指導されているのだとしたら、こういう公募の企画オケとしては相当レベルの高いことをしていると思います。
■アンコール
大体こんな感じ。
・ポケモン図鑑評価全MusicEffectメドレー
・進化(キャンセルされない編)
・めざせポケモンマスター(Orchestra Ver.)
一度指揮者がはけてから、しばらく戻ってこないのでどうしたのかなと思ったら、ステマネ?の方が出てきて指揮者が足をつった、と説明するハプニングがありました。
リトルでも指揮者が腕を痛めるという場面を見たので、やはりゲーム音楽演奏は人体の限界を超えるのか…
指揮者が戻ってきた際にグロッケンのお兄さんがアドリブでポケモン回復やってくれたのは良かったです。こういうことを咄嗟に出来るのは、作品に対して愛のある証拠です。
ポケモン図鑑評価はメンバーから図鑑を預かって指揮者が評価するという小ネタ付き。本編でこういう小ネタやるとちょっとダルいなーと思っちゃう派なんですが、アンコールなので思う存分やってくれて楽しめました。第5世代ぐらいまでは割と同じ音使っていたのかな、結構聞き覚えあるME(いわゆるジングル)多かったです。
めざポケはボーカル無しだった分、結構いろんなアレンジがきいてました。ジャズテイストでブラスを目立たせるシーンもあったり。あと、ゲームオープニングのフレーズ(ソーシレー♪)を混ぜ込んでいたことも聞き逃しませんでしたよ!アニメとゲームのOPコラボって感じが最高でした。
ポケモンの原点に対するリスペクトは前面に出しつつ、編曲へのこだわりも十分に感じられました。
そのため、クラシック音楽に詳しい方もそうでない方も幅広く満足のいく演奏会だったと思います。
強いて言うなら、編曲に盛り込んだ細かいネタなど、解釈が十分に出来ていない部分も若干感じました。
編曲者の幅広い音楽知識とネタが、奏者にうまく落とし込まれていなくて惜しいな…ただ音出してるだけだな…という面も若干感じつつ。
弦楽器の方は割とクラシック曲を演奏する機会があるためか、理解して音を出しているなーという部分もあったと思います。
ただ、それすらも考慮されたアレンジなんですね。管楽器がソロ主体と前述していますが、限られた練習回数で最大の効果を出すために、管セクションとしてのまとまりが求められる部分は結構削ぎ落していたと思います。
このバランス感の編曲は、既存で活動している常設や企画(という名のいつもの人達)団体ではあまり無いのではないでしょうか。
ポケモンの続編も期待していますが、他のタイトルでも出来そうな気配を感じましたので、楽しみにしています。
本題の前にもチラッと触れましたが、演奏以外の面では、X(旧Twitter)の広報が好感持てました。
事務的なアナウンスだけではなく、かといって度の過ぎた内輪感もなく、ポケモンネタを随所に混ぜながら練習の様子だけでなくコンサート企画から活動に至るプロセスや小ネタなど、適度な量の発信がありました。
私はここにゲームを進めている感覚…ポケモンで言うとレベルアップとか進化とか技を覚えていく過程を重ね合わせてみていました。演奏参加していなくても、ともに本番を作っていくような共感が得られたのです。
お客様への配慮も十分に行った発信。これは、担当の方が各種コンサートへ客として訪れた経験値があればこそ成せる技と言えます。
あまり広報を見てコンサートへ足を運ぼうと思うことはないんですが、今回は秀逸な広報活動が行くキッカケとなりました。
総括すると、ポケモン愛が深く、演奏のクオリティも高く、色んな客層のニーズを捉えて上手に応えてくれた、非常に満足度の高いコンサートでした。
(Chapter.137)


















































