†異世界協奏(コンチェルタンテ)† #1 出演 | パリイならてぃす

パリイならてぃす

ゲームと音楽と演奏活動の語り場。

[日時]2024/5/11 11:00~
[場所]蒲田 ニューエイト

久々に、オケ・吹奏楽以外の活動領域です。
一言で言うと、演奏&創作品展示を合同で行うファンミーティング、みたいな会でございます。
今回は「FINAL FANTASY&DRAGON QUEST編」というお題で、私はToGoSo京都支部メンバーとして演奏参加しました。
え、なぜ京都?という方もいると思いますが、京都弁女子が大好きだからです。というのは冗談で(実際好きですが)、ToGoSoについても含めて詳しく知りたい方は過去のエントリーをお読みいただければと思います。
togoso京都支部 駅ピアノ音楽会2021春 の感想

代表を務めるタコエヴァさんが、今回の異世界協奏(以後、イセコンと略します)運営メンバーということで、ToGoSo京都支部で参加したいというお話をくださいました。
関西在住メンバーもこの機会に遠征したいという有志がおり、ならば関東在住の私もご一緒したいと願い出たわけです。
2行上のエントリーの締めでも、こんなことを書きました。

もし僕が少しでも役に立てるなら、また楽器持って遊びにきますから。

色々生活の変化もあり、なかなか気軽に楽器持って遊びに行くことが難しくなっていたのですが、3年越しでこの約束を果たすチャンスが来たわけです。
ToGoSoチームは、演目にFF4を選んでいました。選曲に色々迷っていたようで、バトル曲をやりたいがドラムがいない…とのこと。
それなら私が今まで紡いできたご縁の中で誰かいい人がいないか…と見渡したところ、参加者で見知った名前を見つけました。
ゲー音部やセッションで何度もご一緒しているtatsuさんなら適任だろうと打診し、快諾いただけたので協力してもらうことに。

ここで、もう少しイベントの概要についてご説明します。
今回の参加者は、MMORPGっぽい3種の役割が与えられています。
演奏者:アタッカー
展示者:バッファー
観覧者:ヒーラー
一般的なコンサートやライブだと演者ばかり重要視されがちですが、こういう表記をすることで、応援してくれる観覧者の皆様もイベントを創り上げる大事な一員です、というメッセージが伝わってきていいなと思いました。

それでは、当日の様子を振り返っていきましょう。
演奏曲目は、記録できている範囲内で記載します。間違っていたり抜けてたりする箇所がありましたらすみません。ご指摘あれば追記していこうと思います。

ニューエイトさんは初めて来ましたが、形が綺麗なハコで、ステージもちゃんとした良い会場でした。



†演奏部門†
■チームゴンザレス
トップバッターを務めるのは、楽器初心者がゲーム音楽を緩やかに楽しみ人生にも潤いを、みたいな感じのモットーを掲げるチームゴンザレスさん。
演目はFF5より以下の曲。
・FF5メインテーマ
・街のテーマ
・銀嶺を行く
・マンボdeチョコボ
・想い出のオルゴール
・はるかなる故郷

人前で演奏を披露するのは今回が初めてということでしたが、初心者とは感じないレベルの完成度でした。もう何年も続けているようですので、継続は力ですね。
メインメロディをエアロフォンで担当するヌゥたんさんは、今回総合MCも担当。その滑らかで穏やかな口上は、本業を聞いて納得。いつもお世話になっております。というかお仕事している地域が被ってますw
ゲストメンバーのフィリフさんはバスクラで、ベースラインを担う重要な役割をこなしておりました。楽器初めて1年ちょっと聞き、とてもそんな感じには見えず。
他のメンバーもしっかりとハーモニーやリズムの役割を抑えていて、とてもバランスの取れた演奏でした。
そうじゅさんのアレンジが良かったと思います。色んなセッションに参加して、色んな楽器を見て、特徴を無意識に捉えていったからアレンジが上手になってるのだと思いました。
続けることの大事さと、大人になってからチャレンジすることの面白さを全身で表現してくれる団体でした。

■CHRONe
演奏動画投稿の活動が主体のクローネさん。ピアノ、ギター、フルートの3ピースバンドです。
演目はFF9でした。
・いつか帰るところ
・辺境の村ダリ
・ざわめく森
・Vamo'alla flamenco
・とどかぬ想い
・エーコのテーマ
・Melodies Of Life

穏やかな曲が多い中、ギターがあるならやりたくなりますよね、決闘の曲。
楽器の特長をよくとらえたアレンジは動画で視聴している頃から健在でしたが、生で見るとまた違って見えますね。
もえりたさんのフルートが、動画で見ていた時よりも躍動的に感じました。
せりんさんのお子さんが、穏やかなメンバーと曲に包まれながら成長していくのを陰ながら楽しみにしております。

■ミーアトラベラー
旅行や遠征好きなメンバーで結成されたチームでしたが、フルートのいわさんが体調不良により欠席…ということで、バイオリンのまるさんとピアノのらいまるさんによるDQ2のデュオとなりました。サマルトリアの王子を再現したわけでは無いと思いますw
・遥かなる旅路
・広野を行く
・果てしなき世界
・王城
・この道わが旅

まるさんのソロバイオリンを聞くのは初めてでしたが、音程感がすごく良くて、オケの1stVn向きな方だなぁという印象を持ちました。
フルートで多分対旋律などが入っていたと思うのですが、らいまるさんがピアノで全部カバーされていました。
普段からドラクエ曲聞きこんでいたとしても、その足りない音を埋めるにはかなりの技量がいるはずです。大事にドラクエ曲を演奏したいという愛情を感じました。

■ToGoSo Black Forest(前半戦)
ToGoSoの名を関したチーム、こちらは運営メンバーによる演奏です。
前半戦のラストを、DQ5のメドレーで飾ってくれました。幼少期・青年期の2メドレーです。(曲目は細かすぎるので割愛)
ゲームのストーリーに沿った曲順のメドレーで、これはプレイして思い入れが強い方のこだわった曲順だな…!と一瞬で分かりました。
のりえさんのクラリネットと、Rioさんのフルートの息遣いがピッタリで、さすが運営チームのアンサンブル!と聞きほれておりました。
タコエヴァさんの伴奏に、ともしびさんのパーカッションがお二人のアンサンブルに寄り添った感じでした。
春風のフルート、生楽器による本格的な演奏を聞いたのは初めてかも。個人的にはこのメドレーの中で一番感動しました。
結婚ワルツの冒頭のトリル、一瞬原曲が流れたのかと思うほどの再現度でした。
衣装は、DQ5の主人公をイメージした紫色の布をまとっていました。
タコエヴァさんはターバンみたいに頭に巻いていたのですが、これはどうみてもラーメン屋の店主…ww
ニューエイトさんの看板が若干ラーメン屋っぽいという話題もあり、みんなにいじられていましたw



■マテリアカンパニー
名前から想像つく通りFF7の曲をやっていただいたわけですが、この構成がすごくて、ハープ4台&クラリネット1本。
色々セッションイベントに参加してきましたが、これは初めて見ました…!
・オープニング
・FF7メインテーマ
・牧場の少年(でしたっけ?違ったらすいません)
・星の声が聞こえる
・エアリスのテーマ
・J・E・N・O・V・A

吹奏楽やオケでグランドハープばかりみていますが、ハープと言っても色んなサイズがあるんですね。今回は皆さん会場にハンドキャリーできるほどのサイズでした。
楽器の上部に音程を調節するレバーがあるみたいで、ティンパニーのペダルみたいに皆さん頻繁に調整していたのが印象的でした。
度肝を抜いた選曲は、ラストのJ・E・N・O・V・A。まさかバトル曲をハープでやるとは思ってなかったし、なんかエレキギターみたいな音も聞こえてきたし、脳がバグってきたのか段々箏のようにも聞こえてきたしw
ハープの面白さ、奥深さを垣間見るひと時でした。
ハープの似合うゲーム音楽は沢山あると思うので、また色んな演目で聞いてみたいです。

■ToGoSo京都支部
冒頭で軽く触れましたが、関西遠征メンバー+関東在住メンバー&サポートによる大所帯。
全員での演奏はぶっつけ本番みたいなもので、一応事前に互いに集まって練習したものを動画で確認する、というところまではやってイメージを作っていました。
・トロイア国
・バトル1
・バトル2
・ゴルベーザ四天王とのバトル
・月の明り-ファイナルファンタジーIV 愛のテーマ-

アレンジは関西在住のまみゅーさん。各楽器の特長を捉えつつ、曲の終わり方がどれも丁寧で、色んなジャンルの音楽に触れてきている方なんだろうなというのを前から感じております。今回は演奏に参加できなかったけど、非常に多くのご支援をいただきました。
チューバはベースラインとハーモニーを交互に組み合わせた感じで、細かい伴奏は主にタコエヴァさんが担当。
ラストの月の明りは、ゲストボーカルのアンドレアさんに歌っていただきました。男性ボーカルのしっとりとした感じは、これはこれでまたよいですね…!
そして先ほどミーアトラベラーのいわさんが欠席と書きましたが、こちらにも参加予定でした。
特にトロイア国はフルートが欲しい…お客さまー!お客様の中に即興でFF4が吹けるフルート吹きはいませんかー!
…見つかりました!湊宮楓さんがヒーラーにいらっしゃいました!というわけで、急遽ジョブチェンジしていただきました。当日対応できるのは、彼女が相当の実力者かつFF大好きだからです。これに尽きます。
ちなみにToGoSoでは、一度ご一緒したらもう京都の一員という暗黙のルールがあるそうです。tatsuさんも楓さんも、アンドレアさんもみんな京都支部ですw
最近は概念コーデというのが流行っているのでしょうか。完璧なコスプレではないけど、イメージしたモチーフというかコーディネートというか。
まめりんごさんとあやのさんの概念コーデがめちゃめちゃ可愛かったです。オカリナのみつさんはフースーヤをイメージしていたそうです。
タコエヴァさんは、先ほどの紫の布を首に巻いて…エッジですか?んー、やっぱラーメン屋かなw

■とりぷるでらっくす
チューバ、アコーディオン、フルートという、珍しいながらも音楽の三要素はしっかり押さえることのできる3ピースバンド。
こちらも動画投稿がメインなのかなと思っていますが、今回はFF3の楽曲をメドレーにしていました。細かいので曲名は割愛。
・水メドレー
・洞窟メドレー
・バトルメドレー

まっつんさんがちょっと緊張していたのか、楽譜を落とすというハプニングも。それでもれふとさんが演奏を止めずに続けて、なんとか復帰して乗り切っていました。
ほぼFF3全曲詰め込んだみたいな感じになってて、ゲームの追体験をさせてもらいました。
正直、フルートで全部メロディを演奏するにはキツイ音域もあったと思いますが、それでも演奏したいという愛情と熱量でカバーしていたのが心に刺さりました。
私もトロンボーンには似合わないメロディも気合でやりたいと思う好きな作品はいくつもあります。その気持ちがシンクロする演奏でした。

■ToGoSo Black Forest(後半戦)
ラストを飾るのは、先ほどDQ5を演奏した運営メンバー。
今度はFF8の曲でした。
・The Man with the Machine Gunを含めたメドレー(他はあまり曲名判別できず)
・FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC
・Eyes On Me

アンドレアさんがコーラスで参加し、アイズオンミーはともしびさんによるボーカル。お歌がメインと打ち上げで聞き、大変失礼しました…能ある鷹は爪を隠すというのはまさにこのことですね。
いや、運営としても大活躍されていたので全然隠されてはいないのですが。
衣装は、女性陣が魔女っぽい感じになってて、それでイデアのパレードだったんですね。
タコエヴァさんはスコールのジャケットっぽくなってました。うん、それならまあ、ギリ許されると思うw


ラストは、バッファー・ヒーラー含めてのこの道わが旅大合奏。
雰囲気を出すため、指揮でも振りますか?と申し出たところ、是非といただいたので、昔取った杵柄といいますか、指揮棒とお洋服を引っ張り出してきて、ToGoSoチューバ担当→イセコン大合奏指揮に転生しました。
慣れない電子譜面スコアで譜面見失ったけど、もう何度もやっている曲なのでぶっちゃけ感覚で振ってました。

ヒーラーの皆さんも歌っていただけるようだったので、歌いだしでちょっと振り返って振りました。その時見えた皆さんの表情で改めて思いましたね。こういうイベントは、応援してくれる人がいるから立ち上がり、続くんだって。

イベント情報をキャッチし、交通費や参加費、そのための時間も作っていただいてるわけですよ。人によってはおめかしもして。下手したら、イベントを開く側以上の労力をかけて楽しんでくれているのかもしれません。

直接お話は出来ていなくても、ヒーラーの皆さんのタグ付きの感想で心が温かくなりました。またこういうイベントに顔を出したいという気持ちが湧いてきました。

†展示部門†
4名の展示者がおりましたが、いずれも素晴らしい作品でしたのでご紹介させていただきます。

■ヒサローさん
色鉛筆で、DQやFFの印象的なシーンを描かれていました。

一番右の絵がいいですね。DQ愛が溢れています。ヒサローさんともお話ししましたが、この絵のタッチのように温かみのある方でした。
SNSでも掲載されているようですが、やはり実物を見ると細かい色使いが良く見えていいですね。

■まいむさん
離席されていたので直接はお話しできなかったのですが、FF中心のカラーイラストを展示されていました。

色使いが素敵!表情の描き方も豊かで、躍動感のあるイラストでした。

■てぃあぴさん
NGマークついていますが、このあとOKいただけたので許諾いただいて掲載します。角度に気を付けてというニュアンスでしたので、正面から全景とりました。

FF4好きなてぃあぴさんならではの、ユニークな表現でFF4キャラが異世界に来た感じを表現されていました。
手前の作品は粘土とアクリル絵の具による立体造形です。イラストだけでなく、こんな才能も開花されていたとは!お久しぶりにお会いしましたが、お元気そうでなによりでした。

■ちゃむさん
粘土による造形作品ですが、我々が想像する粘土細工をはるかに超える作品です。

全景だと小さくてよく分からないと思いますので、少し寄ったものを何枚か。

DQ10の世界を再現した作品を多く並べていただいてましたが、どれも一級品…!秋葉原のルイーダの酒場に飾ってあってもおかしくないクオリティです。
鳥山先生のキャラのところにいる薄紫のスライムですが、堀井さんのラフスケッチから起こした原案らしいです。最初は青じゃなかったんですね!
アキーラの武器にペンを持たせているところも細かくてすごいですね…!

バッファーではないのですが、ヒーラーさんの差し入れアイテムも良かったので紹介します。
■ゲーム音楽の流れる喫茶店さん
チョコボ&モーグリのマカロンです。


繊細なお菓子なため、運搬時に少し割れてしまったようですが、手作りですべて表情が違う個体に愛を感じました。
お味は優しめの甘さで、とても食べやすかったです。実店舗も開業される予定とのことで、応援しております。

おまけ:うちのポメちゃんがとても気になってた図。


本編はこれで終わりですが、異世界協奏ならぬ2次会協奏と称して、軽食パーティがありましたのでそちらもご紹介します。
マテリアカンパニーのとーまんさんと、CHRONeのなぐさんがイメージカクテルを用意してくれました。

乾杯ドリンクで、2種類用意いただきました。
・ティナ
・アモールの水


車だったので参加しようか悩んでいたのですが、ノンアルコールカクテルにも対応していただき感謝。
私はアモールの水(ノンアルver)をチョイス。ん、赤い方なんだ…w味はグレナデンシロップとミントのさっぱりした感じでした。



これを含めて、全部で9種類も用意されていて、さすがに時間が足りず全メニュー制覇は難しかったのですが、飲めた分だけご紹介。


・灼熱の地獄(ノンアルver)
本来ならウォッカベースらしいです。ホットソースを加えることで、後味にヒリッとくるイフリートの感じがありました。


ドライオレンジは軽くあぶってあり、皮ごと食べられました。(写真は半分ほどオレンジ食べた後w)


・メガフレア(ノンアルver)
メニューには???と書かれており、既定の3メニュー(イフリート・シヴァ・ラムウ)を全部召喚したものがたどり着けるメニューだったそうですが、時間経過によって解禁されたので注文いたしました。ライトユーザー救済仕様ですw


ドラゴンフルーツでバハムートの存在感を表現したようです。ノンアルなので、中身はコーラがベースだったはず。

普段人前で演奏を披露する機会が少ない方々や、創作物の反響をリアルの声で聴く機会が少ない方が、和やかに分かち合う今回のような場はとても素敵だなと思いました。
運営の皆さんも、自分がやりたいからと言う自己満足ではなく、互いの作品愛や情熱をシェアして楽しみたいという思いで準備してくださったのがひしひしと伝わる、終始雰囲気の良い会でした。
気配りの出来る人たちが集うイベントは、また来たくなります。今回は#1ということで、次回の構想も既にあるようなので、タイミングが合えばまたお邪魔したいと思います。

 

(chapter.129)