日本の家電会社の経営危機の原因は顧客無視の経営戦略のためだと私は思う | 「ポートレート スタジオ ファイン」 =「ファイン メディア コンテンツ ジャパン」

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私は、いわゆるAV(オーディオ&ビジュアル)の家電について述べます。
白物家電については、論評する知識はありません。

新しい技術が開発されて、
イノベーションが進むことは結構なことですが、
新しい高価な製品を購入するのは、
新しいことが好きな日本のユーザーでも、
ごく一部にすぎません。

まして、世界全体では、もっと少ないのでは・・・

私が好きで比較的詳しい、ビジュアルの世界でも、
最新のデジタル一眼レフカメラを購入したり、
3Dやハイビジョンの製品を購入するのは、
資金と時間と技術的興味があるごく一部の先端ユーザーでしょう。


ちなみに、私は先端ユーザーではありません。
まず、様子を見て、評判を聞き、方向性を確かめて、
量産化して安くなった時点で購入します。


私の若い時代に高級ステレオで、レコードを購入し、音楽を楽しんでいたことがあります。
私だけでなく、当時はある程度の会社に勤めていた人々は、音楽鑑賞が趣味の方は多かったと思います。
ポピュラー、クラシック、ロックの名曲ぐらいは聞いています。
しかし、レコードで集めたため、それがCDとなり、今ではコレクションを楽しむことはできません。


その後、ビデオで映画を楽しむようになりました。
レンタルビデオだけでなく、当時は高価なビデオソフトを購入し、コレクションをしました。
ビデオはDVDとなり、ブルーレイになるのですが、
すべての映画がDVDになっているではなく、一部です。
ブルーレイになっているのは、さらにごく一部です。
映画の全盛時代には、ハリウッドでも、日本でも、金をかけた大作・名作がたくさん製作されました。
それらの映画のうち一部は、今ではレンタルするだけでなく、低価格のDVDで販売されています。
現在の最も大きな問題は、ビデオデッキが販売されておらず、
ビデオを観ることができなくなってしまったことでしょう。




映像を撮影するのは、古い時代には8ミリで撮影していました。
その後、アナログのビデオ、デジタルビデオ、
つい最近までミニDVテープに記録するHDVが主流でした。
私は2005年にビデオ撮影を開始しましたが、いきなりハイビジョンです。
ただし、テープのハイビジョンはフルハイビジョンではありません。

このブログを始めた2008年の時点では、ミニDVテープに記録したHDVが主力でした。
ハードディスクに記録する方式もあり、ごく一部にメモリー記録方式がありましたが、
当時はメモリーはものすごく高価でした。
私のこのブログの古い記事には、
メモリーカードが低価格になるのは時間の問題なので、
将来的にはメモリー方式が主流になるだろう、
ソニーとパナソニックが話し合って決めたAVCHDフォーマットが主力になるだろう
という記事を書いたことを記憶しています。



そのような記事は当たっていますが、
テープ方式がこうも早急に
パソコンに取り込むことも、
観ることもできない時代が来る
とは予測していませんでした。


ミニDVテープを観るデッキは販売していません。
最後までテープのビデオを販売してきたソニーのパソコンでも、
Iリンク(アイリンク)は無くなり、パソコンに映像を取り込むことができません。
テープをファイル化することは、膨大な時間がかかり、やれたものではないですね。
私なんか、スーパーの買い物かご1箱分ぐらいの、膨大な撮影テープを所有しています。
愛・地球博、神社仏閣、京都・奈良・出雲・伊勢・高山などの古都、
御所・離宮・神社・仏閣・祭・紅葉・桜・祇園の舞妓はんなど京都・奈良、
それらのコンテンツの蓄積があるのです。
私が所有するソニーの名機HC1は修理をして、動いていますが、
それが再び壊れたら、観ることができなくなります。



2013年1月28日 追記
ソニーのビックカメラ本店への派遣店員に確認
「アイリンクでパソコンに取り込めるのは、VISTAまででしょう。
後期のHDVのビデオにはUSBがついています。」との回答でした。
そこで念のために、HC1についても確認してもらったところ、
業務用と兼用につくられた機種のためかUSBがついていました。
私のビデオカメラでもついていることを確認しました。
中型のテープ方式の業務用ビデオカメラにはおそらくUSBがついているでしょう。
ビックカメラ系列のソフマップに、テープ式のビデオカメラの中古がないかを確認したところ、
ソフマップでは、すでに修理が困難になっているので、
テープ方式のビデオカメラは扱っていないとのことでした。
この問題について、「ビデオサロン」に詳細な記事が掲載されていることがわかりました。





あるビデオ教室では、
2年ぐらい前に7万円で買った新品同然のテープ方式のビデオを
いざ撮影しようと勇んでビデオ編集教室に習いにきた若い主婦らしき女性が、
そのビデオではパソコンに取り込めず、
撮影をしても、テレビやパソコンで鑑賞することはできず、
パソコンで作品に編集もできないと聞いて、
がっかりしていました。
言葉には出しませんが、内心はかなり怒っていました。
もうそのメーカーの全製品を買わないのでは・・・



業務用映像の世界では、もっと深刻、悲惨な事態になっています。
業務用については、家庭用と違い、知識は定かではなく、誤っている部分もあるかもしれません。
業務用では、家庭用以上に、ごく最近までテープのビデオを使用していました。
おそらく今でも使用しているでしょう。
地上波デジタルはフルハイビジョンではなく、テープでの撮影も可能なのでしょう。
編集プロダクションどころかテレビ局(ディレクターが自分で編集)まで、
アップルのファイナルカットプロで編集をしています。
低価格のパソコンでもすいすい動く、使いやすいソフトでした。
ところが、ファイナルカットプロの最新バージョンは、
それ以前のバージョンの映像が取り込めません。
パソコンソフトでは、バージョンアップをする場合、
古いバージョンのデータとの互換性を維持するのが一般的です。



さらにもっとひどいことは、ファイナルカットプロではなく、
最新の家庭用のアップルのソフト(おそらくアイムービー)では、
ブルーレイどころか、DVDにも出力できないようです。
アップルとしては、クラウドのネットに出力させるようにしようとしているようです。
編集プロダクションの業務用としては死活問題です。
家庭の記録をすべての家庭が、ネットにアップロードするでしょうか。
私は、セキュリティの問題もあり、やらないと思います。
私は、WINDOWSですが、
MACも使用しようかと検討した矢先の出来事であり、
即中止、危ないところでした。


ビジネスも、写真も、映像も、すべてWINDOWSで、
ソフトはマイクロソフトとアドビが中心です。
ただし、アイフォン5は購入しましたが、電話は携帯です。



このように、ハードとソフトの連携は極めて重要であり、
ソフトがなければハードは売れません。
購入者はソフトを楽しむためにハードを購入するのです。
デジタルビデオカメラ・デジタル一眼レフカメラと、
パソコン本体の性能の開発のスピードも問題です。
写真と同じように、映像にも、人生の記録や想い出がいっぱい詰まっています。
電気会社は技術ばかりを追いかけても、ユーザーはハードを購入しません。


ホームシアターを本格的に販売しよう、普及させようというのであれば、
新しい技術と古い技術を混在させなければ普及はしないでしょう。

購入したソフトとだけでなく、自分や仲間やわが子の子供のころの想い出を懐かしむ、
そのような機能が絶対に必要だと思います。
CDだけでなくレコードもかけられる、
DVDやブレーレイだけでなくビデオソフトを観ることができる、
古い写真を大画面で観る、
古い8ミリフイルムも変換して映る、
ミニDVテープの映像を映写できる、
家族で音楽も演奏できるように少しは音響機能がある防音機能の部屋にする・・・
ホームシアターについては、
ピンからキリまでありますが、
新しいソフトだけではなく古いソフトも活用できる方が売れるでしょう。


本格的には家を新築するときに、
地下室をホームシアター兼非常用備蓄庫にするといいでしょう。
私には無理ですが、富裕層を中心に、ある程度の需要はあるのでは・・・



日本の電気会社に言いたいことは、
アップルは革新的だけれども、
強引で反発も少なくないだろうということです。
日本の電気会社は世界一うるさい
日本のユーザーの意見を聞きながら商品開発をすれば、
日本で開発したものを世界で販売するという
技術戦略・成長戦略を復活できるでしょう。