2013年1月13日に鑑賞しました。
初台の新国立劇場のアートギャラリーで開催されていた「篠山紀信展」も最終日に鑑賞。
どちらも滑り込みセーフです。
プロの写真家のギャラリーを多忙のため、それほど鑑賞をしているわけではありません。
初期のころは、写真学校に通い、ギャラリーを回り、撮影会で先生方の指導を受けたのですが、
今は人物写真の写真家を中心として、イベントに行かせていただいている程度です。
篠山先生と蜷川さんの写真は、数いるプロの中でも別格です。
篠山先生のポートレートの撮影法は勉強になりますし、
蜷川さんの「蜷川カラー」は綺麗だと思います。
映画監督としても、世界的な演出家である蜷川幸雄氏の娘さんだけに、
卓越した才能を感じさせられます。
蜷川幸雄氏は、2012年年末から2013年正月にかけて、
イスラエルで平和を願い、公演を行ったようです。
日本人、イスラエルのユダヤ人、イスラム系の俳優が共演しています。
このようなことができるのも、
イスラエルとも、イスラム諸国とも関係が良好な
日本国、日本人だからでしょう。
渋谷ヒカリエの会場は、小さく、蜷川さんの作品のごく一部ですが、
大きく引き伸ばしたプリントが展示してあります。
蜷川さんも「プリントの魅力」を知ってほしいと述べています。
今回も運営しているのは、画廊のようです。
私も、エプソンのプロ用プリンターを所有していますが、
エプソンでもキャノンでもプロ用のプリンターは綺麗に、大きくプリントができます。
写真を部屋に飾る、店に飾る、
そのようなアート感覚を多くの日本人に潤いをもたらすと思います。
巨大なプリンターは自己所有が困難ですので、
データを持っていけば、有料で出力をしてくれるところもあるようです。
蜷川幸雄氏 イスラエル公演
以下は毎日新聞WEB版の記事です。
イスラエルのテルアビブ市立カメリ・シアターで29日夜(日本時間30日未明)、世界的に活躍する演出家、蜷川幸雄10+件さん(77)演出の舞台「トロイアの女たち」が、初日の幕を開けた。日本人、イスラエルのユダヤ系、アラブ系の俳優が共演。日本からは白石加代子さんと和央ようかさんらが参加している。イスラエルとパレスチナの対立が続くなか、三つの異なる言語が共存し響き合う舞台に、多くの観客が立ち上がって喝采を送った。
東京芸術劇場と同シアターの国際共同制作。「トロイアの女たち」は、紀元前5世紀に書かれたエウリピデスの作品で、ギリシャとの戦争で犠牲になるトロイアの女性や子どもたちの姿を描いた悲劇。反戦メッセージの強い作品としても知られる。「人間のやっていることの愚かしさ、悲しみの分量や質はギリシャ悲劇の時代から変わっていない」とこの作品を選んだ蜷川さんが、現地で自らオーディションを行うなど、4年前から企画が進められてきた。
11月中旬、イスラエルとパレスチナ自治区ガザとの間で武力の衝突があり、稽古(けいこ)場にも衝撃が走ったが、その後の停戦合意を受けて公演が実現した。アラビア語と英語、ヘブライ語と3言語の字幕を表示。イスラエル国内での関心も高く、5日まで計8公演のチケットは完売という。
公演を見た、イスラエルの元女優のヘムダ・バラバさんは「ギリシャ悲劇を通じて、いかに戦争で多くの人が犠牲になるのか考えさせられた」と話した。
また蜷川さんは、「文化的、歴史的背景が違う人たちが演劇という共通の目的で、譲り合ったり、相手を思い合ったりして作り上げたということはよかった。世界ツアーができればいいなあと思う」とさらなる挑戦への意気込みを語った。