今日の英会話レッスンでは、ロンダ先生に「コミュニケーション研修」でどんなことをやったか話しました。



私が伝達ゲームの話をしたら、「私も大学でよくやったわよ」と話してくれました。




外国語の先生だから、やはりコミュニケーションについてもよくご存知なんですね。












今日は「コミュニケーション」について書いてみましょうか。






研修では、たくさん、あの手この手出しましたね。




伝達ゲームは2つやりましたし、非言語コミュニケーション、傾聴、共感、アサーション、交流分析、ジョハリの窓、自己覚知、他者理解、いろいろお話します。





はい、わたくし、コミュニケーションの本も出しております(笑)←くどいw




でも、自分で自分のこと、コミュニケーション、下手だと思っています。




ただ自分が苦手なことを勉強してその事について深く掘り下げる、という事は世の中多々あることですよね。










まあ自分自身、天秤座のA型で(笑)性格的に、人と争ったり、押しのけたりという性格ではなくて、どうぞどうぞ先に行ってくださいな。私は私でやりますから、って感じですし、大多数の人とうまくやっていけてると思っています。




協調性はありますし、どちらかと言うと人から好かれるタイプなのではないかと思っています。





ただ、一度合わないと思ってしまうと、それから怖くなってしまう。





その人が怖くなってしまうんですね。





そういう難点があります。





「面倒くさがり屋」ってのも大きいかな。




そうやって考えると本質的には「人嫌い」なのかな。




あまり群れにならないんですね。




研修やライブに行くのも大抵は一人です。ふらりと行きます。




誰々と一緒に研修に行こうね、なんてのは無いんです。




まあ、「みんなで勉強しようよ」という時に集まらないのは困りますね。一人でいいよ、というわけに行きません。




でも集まろうとなって、参加者が少なくても「内容の濃い話が出来る」と喜んでしまう変なヤツなんですね(笑)




マニアックな人たちでマニアックな話が出来る、それが楽しかったりするのです(笑)




研修で人がたくさん集まらなくても「お金にならなくてごめんね」と思うけれど、私自身は、あまり多いよりも少ない方が、研修をやりやすいと思っています(笑)



盛り上がるのは30人~50人だったりしますけど。




15人しか参加しなくても、一人一人の意見が聞けたり、みんなでそのことについて話し合ったり、そういうことに時間が割けるので、



わーっと盛り上がる研修ではなくても実りある内容になることが多いです。




まあ、研修の話に逸れてしまいましたが、コミュニケーションが下手だ、という話でした。




この「気の弱い」私って存在は、「エライ人」ではないので、よく人に舐められます。





そんな時、顔では普通にしていますが、心の中は意外と煮えたぐっていたりします。





「人の話を聞いてくれない」人の話は、聞きたくなくなります。





私は、「人」に惚れて、仕事のモチベーションが上がる人間なのですが、どうですか、





回り360度ぐるりと見回して、全てがすべて自分の味方ばかりですか?皆さん・・・。




んーそんないい環境の中で働いている人は自分の運の良さを喜んでください。




時々、私も「ええい、思うようにならんわ!!」と思うことがあります。





仕事は、「あの人好き」とか「この人好き」とか出来ませんもので、どの人とも仕事をしなくてはなりませんが、やっぱり「一緒にいいものを」という結束や連帯までは辿り着くのは難しいです。




まあ、人間関係っつうのは難しいんです。





しかも、介護の世界で、離職の理由の第一位は、「給料安い」「仕事きつい」「社会的地位が低い」ではなくて「人間関係」ですからね。





人間、貧しさやプライドよりも、人にヤラレル方がイタイのです。





以前読んだ、大学の先生が書いていたコミュニケーションの本では、介護の現場は「スケープゴート」が多いと書かれていました。





「現場の質が上がらないのは主任のせいだ」とか「稼動率が悪いのは相談員のせいだ」とか、





いや、本質は他にあるんじゃないの?





うまく人をまるめこめる人は必ずいるし、それを信じてしまう人もたくさんいるんですよね。













「人間関係」というと「コミュニケーション能力」を磨くことが大事になってきます。







こんな世知辛い介護の現実ですから、コミュニケーションの研修でも「本音」と「建前」はわけてしまいます。









「他人と過去は変えられないんですよ。




だから、自分を変えるんです。そうして未来を変えていくんです。」








なーんて言いながら心の中では「ふん、53年間積み上げたこの性格、変えられんわ」と呟く自分がいます。





私だってキレることあるんですよ、こう見えて。





わかってくれよ!と思って言うんですけれどね。





言ってわからせなくてはならないことだってあるわけです。「直してくれよ」ってね。





人間関係、難しいです。












TVを見ていても、ちょっと何かあると、ものすごい騒ぎになって、面白おかしく取り上げる。




人の不幸は蜜の味なんです。




醜いですが、それが人間の本質なのでしょう。




いやな事は人生あるんですよ。




そして心を病んでしまう人がたくさんいる。




だから、研修でもポツリと言いました。





「苛められたり、理不尽な待遇を受けたり、なんであの人が?なんであたしばっかり?なんてことはたくさんあるでしょう。





皆さん、『自分が幸せになることが最大の復讐」です。




あいつのせいで、とか、なんであいつが?なんであたしが?とか、つらいことなんてたくさんあるんですよ。




恨んだり、妬んだり、陰口を叩いたり、そんなことやっても自分が疲弊するだけ、時間と労力の無駄だと考えましょう。





自分の意思を貫いてまっすぐ上に行けば、下でつまらん事やってるヤツのことなんか気にならなくなります。




自分の道をコツコツ上って行きましょ♪




こんな風に爽やかに(爆)コミュニケーション研修で話してしまうのです。





ご無沙汰しています。

ライブドアの方は、日記を続けていました。
2015年度は、法人の仕事(研修の仕事)とデイの手伝いの他、

外部講師の仕事は27回ほど、執筆の仕事も10本以上頑張りました。


来年度は、またアメリカへ3ヶ月行って勉強をする予定です。


(その他は日本でふつうに研修講師の仕事もしています)



アメリカでの今回の目標は「認知症ケア、認知症の人へのアクティビティを実際に見てくる」



第一希望は「インターンシップ」です。


今日、カレッジの先生にメールを送りました。



実り多いカレッジ生活になるといいなあ。

Hello

One year has passed since I left PCC last year, and I have been working as a caregiver since then... I’ve been caring for residents of a nursinghome and participants in an adult day care service. I also have written some reports and essays for professional magazines, I gave 27 lectures for caregivers this year, on part-time basis.
I wrote and spoke in Japanese, but last January, I introduced some experiences that I had at PCC, and that made my colleagues and other caregivers so happy.

The plan that some friends and I would write a book disintegrated., but I would like to study U.S-style dementia care. I am especially interested in Validation Therapy.

I plan to visit Portland (Beaverton) for three months this July through October. It is difficult to take a three-month leave from my job, but I asked my boss if I could take three months off to study at PCC. I am wondering if I should take an on-line class (even if it's in summer vacation) or an internship class(especially assistant of activity director)

I really want to study dementia care and activity care. I would greatly appreciate it if you appreciate it if you could give me some advice to what I should take.

Thank you.

Junko
ライブドアでもブログを書いているのですが、こちらのアメブロには、アメリカでの経験や英語の勉強について書くことが多いです。



下手っぴながらも英会話は帰国後も続けていて、ロンダ先生と毎週日曜日の朝は1時間半英語で会話をします。




時々、自分で英語を使いエッセイを書いたりしますが、ここのところは忙しくてそんな時間がありません。




今、私がやっていることと言えば、先日の介護技術の拘縮予防のまとめで、4人のご利用者にピンポイントで指導いただいた記録を、





1人1人、わかりやすく職員に伝える為に「ポジショニングお手本表」を作っているんですね。




これがなかなかしんどい。




まあ、明日中には終わらせますが。





それから今週来週は研修講師の仕事があるので大変です。





まあ、そんな中でも、英語の勉強は週に一度ですが、根気よく続けているわけです。





うちのダンナが、「明日、マツタケ狩りをしたいのだが、ロンダにどこがいいか聴いといてもらえる?」とLINEしてきました。




ロンダは、「キノコ狩りはあまりしないのでどこがいいかわからないがウェブサイトで検索できるはずだ。」と答えた上で、いろいろな事を教えてくれました。





ハイキングと軽く考えると大変なことになることがある。ウェブサイトで次のことを調べること。



1. 危険区域ではないか。今は鹿狩りの時期なので、ちゃんと調べないと、1マイル先から流れ弾が飛んでくる危険がある。
毎年、それで何人も死んでいる。


2. オレンジ色の帽子、ジャケットを身につけること。目立つ色の服装をしていないと鹿と間違われて撃たれるよ。


3. 匂いの出る食べ物を持ち歩かないこと。昔、チーズを持ってキャンプに入って、熊に襲われたことがある。チーズの匂いにつられてやってきたようだ。持っていくのなら、シリアルバーにすること。水も忘れずに。


4. 迷子になる危険性がある。必ず2人以上で行動すること。目印をつけるなどしないと遭難することがある。先々週も韓国人の家族が遭難で亡くなった。キノコ狩りに夢中になり自分の居場所がわからなくなる。GPSがあればいいが、地図は必ず持ち歩くこと。


5. 遭難などすると夜は冷えるので、保温ブランケットのようなものを持っていった方が良い。何が起こるかわからないのが自然の怖いところ。



こーんなにアドバイスをしていただきました。


因みに、ロンダは山の中腹に住んでいるのですが、この時期になると鹿が下りてきて窓から挨拶をするそうです。



鹿は毎年のことで「この時期は鹿狩りの時期だ」ということがわかっていて山から都会へ疎開してくるそうです。




へえ、鹿って頭いいんだねえ、という話で盛り上がりました。




鹿狩りというと「ディアハンター」を思い出します。





ディアハンターの映画、若い頃、大好きでした。




ロバートデニーロも若く、クリストファーウォーケンもイケメンでした。




ジョンサベージもいい味出していたよなあ。



あの映画で「God Bless America」を暗記したので、アメリカの施設でボランティアをする時に利用者さんを相手にこの歌を歌ってみたのですが、結構ウケが良かったです(笑)













さて、明日、うちのダンナはマツタケをたくさん採集できるのでしょうか?





******************




キノコ狩りの後に、「来年、渡米した際、どういう勉強の仕方をしたらいいか」相談をしました。



カレッジの老年学で「Aging Mind」を今度こそは取ろうと思う。



と言った後、




「実は大学やカレッジで学ぶことも必要だと思うのだけれど、




私は「実際にケアをしてみたい」とも思っているの。




現場で活かせる実践的な勉強もしてみたい。





ジャパニーズスタイルのデイサービスでボランティアをさせてもらおうと思って、もう管理者には挨拶をしているのだけれど(笑)




もう一つ、バリデーションを学びたいの。




知識や理論ではなくてね。




実際にやってみたいの。バリデーションを。




と言うと、




「あら。大学やカレッジでなくてもやっているわよ。





専門的に勉強した先生が、





1日や2日のセミナーやワークショップで、バリデーションを教えてくれるところがあると思うわ。」




そう言われて、ピンときました。




そうだよね。




あたしだって、そういうこと、日本でやってるもん、1日だけの単発の研修講師・・・・。





うん。来年の勉強の計画がどんどん出来上がっていくぞ(笑)










朝、モーニング番組で、



「外国人が見た日本の運動会」というのを特集していた。













運動会は例えば、英語圏でも「スポーツフェスティバル」のように個人競技っぽいゲーム大会はあるようだが、



日本のように、みんなでわいわい集まってチーム対抗で、というのはなかなかないらしい。





番組に出ていた外国人は、みんな競技を見て驚いていた。






そうしてこう言ったのだ。





「素晴らしい!チームワークが生まれる、団結力が育まれる、一体感が生まれる。」






ただ、ネットサーフィンしてみると賛否両論である事もわかる。





軍隊のように、みんなで同じことを(有無を言わせず)させられる、





危ない(最近も組体操でけが人が出ている)





そういう意見も少なくなかった。





今日の活き活き倶楽部は、





4階で、まず「運動会について」話し合った。





「皆さん、運動会はお好きでしたか?何か思い出はありますか?」という話題を振った。





面白いことに




「好きだった」「いつも一番だった」




のような体育会系と





「嫌いだった」「運動会なんか無ければいいと思った」という運動嫌い系と




まっ2つに分かれた。





老健時代に、「徒競走の賞品に通帳がもらえた。少ないけれどちゃんとお金が入っていた」とある利用者が話してくれた事を伝えた。





一部の人が「私ももらった」等、昔を思い出し始めた。





「今は、一等を決めちゃいけない、差別になる、って賞品なんか出しません。これもいろいろな意見があってこうなったらしいんですけれど。





私なんかは勉強できなかったから、せめて運動会のリレーで活躍できたのが嬉しかったんですよねえ。」




と言うと、利用者さん達も少し寂しそうに笑っていた。





今は「苛め」問題が神経質に語られるが、昔、「ガキ大将」はヒーローでもあった。






非常に複雑な事情が、今の学校教育や運動会の在り方に影響を与えていったのだろう。






私は、みんながもっと思い出せるよう、いろいろな種目の名前を挙げてみた。






「綱引き」





「棒倒し」






「玉入れ」






「騎馬戦」






「パン食い競争」






「二人三脚」





懐かしい名前が出てくるたびに、





参加者の笑顔が増えていった。





思い出すたびに





笑顔がどんどん増えていった。






でも、何が一番楽しそうだったかと言えば、






「お昼にお母さんやお父さん、おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟と一緒に食べたお弁当」の話をする時だった。





「おにぎりが大きくてね。お母さんのおにぎりは美味しかった。」






「中にシャケが入っていたよ、うちのおにぎりには。」






それから、意外と






「場所取り」の話で盛り上がった。






「今はね、運動会のお昼は、お母さんと一緒に食べないところが多いんですよ。」






「だから、秋の晴天の下、家族みんな揃って応援されて、大きいおにぎり食べて、っていうのも、





遠い昔の思い出話になってしまったんですよ。」







と言うと、誰からともなく






「お母さんも仕事に出るようになったからねえ」とため息がきかれた。






「豊かだったんだねえ、こうやって考えてみると。






昔は、物も食べ物もたくさんはなかったけれど、お母さんと一緒にいる時間がたくさんあった。






豊かな時代だったんだねえ。」






とポツリと言った利用者さんの言葉が印象的だった。














3階では歌謡体操とラップ芯での太鼓叩きをおこなった。





ターミナルの方が娘さんと一緒に、






遠くから見ていた。





その内、





「私も叩きたい」と仰って、




太鼓を叩き始めた。




ご家族が





「まさか」と言って笑っていた。






そう、これがレク。






笑う力と





知らぬ間に動き出す奇跡。






これが、レク、





とそう思った。
こちらのブログは、なかなか書けなかった・・・・。



ライブドアの方は書いていたんですけれどね。



今日は日曜日、



朝はスカイプで英会話レッスンだった。




先生には前回この日記で書いた英語を直してもらった。




たくさんミスが見つかった。




時間を見て、訂正しなくちゃ。





今日は、ロンダ先生とアメリカや日本のお祭りについて話をした。





「日本はシルバーウィークとかゴールデンウィークとかたくさんあっていいわね」





なんて羨ましがられて(笑)





「でも、休日に出勤してもお金はいつもと同じだし、サービス残業も変わりないし」と答えると





アメリカはね、休日に出勤するとお金は倍もらえるからね、と。






ほら、やっぱりアメリカの方が労働環境はいいじゃない・・・(笑)






私の場合は、シルバーウィークがあったから、何とか9月を乗り切れた。






デイの手伝いと自分の仕事と、いっぺんに押し寄せてきた9月は大変だった。





シルバーウィーク様々だわ。






ロンダに「JUNKOは、最近、何か変わったことがあった?」と聴かれ、





「昨夜、バンド練習があったの。





10月31日に先日亡くなったバンドメンバーのメモリアルライブを企画しているの」と言うと





ロンダは少し驚いた顔をした。





彼女いわく





「10月31日にメモリアルライブを開くのね!すばらしいわ」と。





ええと。10月31日・・・・・。ハロウィン!!









あのトリックオアトリートと、子供たちが仮装して叫びながら、近所の家を回り、お菓子を回収する日だ。




去年、そう言えば、長男の翔太が、アメリカの英語学校のハロウィンパーティの仮装コンテストで優勝して、今や、その学校のウェブサイトのトップページにその写真が飾られているらしい(笑)



まあ、ハロウィンというと「仮装」「Trick or Treat」「カボチャのちょうちん」くらいしかイメージが湧かない。




ところがロンダの話はこうだ。




「私の先祖はスコットランドの出身なの。




だからね。




10月31日は大晦日。日本で言う大晦日なの。





うちは12月31日も1月1日も特にお祝いをしないわ。先祖からそうしてきたから。」




10月31日が大晦日と聴いてびっくり。




でも、例えば、日本でも中華街とかでは、中国の新年をお祝いする日は1月1日じゃないもんなあ、なんと思いつつ、




「それでなんで大晦日だとメモリアルライブにいいの?」と聴いてみた。




ロンダ



「スコットランドの大晦日や正月はね、日本のお盆と一緒なのよ。」




思わず「盆と正月が一緒に来るのか」と思ったけれど、これをアメリカ人に説明するのは難しい。




「へえ、お盆なんだ・・・。」





ロンダ




「スコットランドではね、





10月31日の日は、先祖や亡くなった人達が戻ってくるからね、





家族や友人が集まって、テーブルを囲み、故人を偲んで思い出話をするのが慣わしなのよ。





集まった人の分だけでなくてね、





帰ってきた故人の為に椅子も用意する。





ドアも少し開けておくのよ。





入ってきやすいようにね。





それでみんなで思い出話をするの。





JUNKOの友達のメモリアルライブにぴったりの日でしょう?」




と言う。





へえ、そうだったんだ、そういう日だったんだ!





その日は、悪霊が入ってくるかもしれないから・・・・スコットランドは怪談が多くてね。





何ていうのか・・・・イマジネーションが豊かなんでしょうね。





悪霊が入ってこないように、カボチャのランタンを玄関に置くのよ。




悪霊は灯りを怖がるからね。




あるときから、子供たちが、悪霊のふりをして(仮装をして)





いたずらしちゃうぞ!いたずらして欲しくなければ、お菓子をよこせー、って回るようになったけれどね。





それが今のハロウィンね。」





とこんな説明をしてくれました。





秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出すお祭りが、





今ではクリスマス商戦と同じようにビッグビジネスになっている、と苦笑いも。






へえ、そうだったのかーー。






知らなかった!






練習スタジオの予約が取れたと連絡をくれたバンドメンバーにメールを送った。





「10月31日は、スコットランドでは、亡くなった人が戻ってくる日、みんなで集まって思い出を語る日らしいよ。




ステージにも客席にも、椅子を余分にひとつ用意しよう。





お皿もお箸も。」





すると、ベースのぴらちょんから返事が。





「枝豆も用意しなくちゃな。」





ホント、





居酒屋に入るといつも一番最初に枝豆頼んでたもんな(笑)






ハロウィンは、思い出を語る日!





メモリアルライブにぴったりの日でした
台風です。
横須賀も雨風が強くて、あまりに雨が激しい時は「横須賀ごと流されるんじゃないか」と思ったほどです。

今日は運転免許の書き換えに行こうかと思いましたが、や~めた!


買い物もやめました。



ダイエーで「ムーミングッズ」のポイントをためていて取り換えに行きたいのですが、毎日、仕事やら何やらで行けませんな。



さて、たまの休日は家の掃除ですが、



先日、日総研の「認知症介護」に寄稿した内容を英訳してみようと思い立ちました。




下手くそな英語です。



でも頑張りました。!



I described papers about "Some activities for the elder residents with severe dementia and bedridden.
And that papers are published this month by Nissoken publishing company.
私は、「寝たきりの人、重度認知症の人へのレクリエーションについて、論文(エッセイ)を書きました。そして、それは日総研出版によって今月発刊されました。


I summarize some key points.
* How to communicate with the person with severe dementia.
Even he/she is having declines in cognitive function and he/she can not have way of verbal communication,
he/she looks very calm and peace with someone he/she knows well and regards with affection and trust
いくつか要点をまとめたいと思います。
*重度認知症の人とどのようにコミュニケーションを取ればいいか
重度認知症の方が、認知機能が低下し、例え言語コミュニケーションが取れなくなっていたとしても、相手がとてもよく知っている人で愛情と信頼を預けている人であれば、とても穏やかで平和な状態でいるようです。



*Things that we(care givers) should pay attention to.(→health or body, mental)
It is effective.....
not to disturb his/her daily rhythm or pace.
to encourage and praise
Everyone has a right to choose and decide
to love and sympathize
to ask some works (ex. folding towels)and say thank you.
to reminisce together
to sing a song together (just clapping hands is OK)
religion is important
我々介護職員が気をつけなくてはならないこと(身体面、精神面の健康において)
これらは効果的に思われる
利用者の生活のリズムやペースを乱さないこと
励まし、ほめること
誰でも「選択する」「決定する」権利を持っている。
愛と共感
何か仕事を頼もう(そしてありがとうと言おう)
一緒に回想(思い出話)をしよう。
一緒に歌を歌おう(ただ手拍子を打つだけでもOK)
宗教は大切です。


I recommend some activities individual
1. finger exercise (with nursery song)
2. exercise on the bed
3. to go outside and get fresh air.
4. to eat something that he/she likes
It is good to arrange room environment comfortably.
* moderate life sound (voices of people, radio, sound of nature)
* surrounded by favorite things (pictures, dolls, things he/she has loved)
* welcome cabinet

個別レクリエーションでいいと思われるものを書きます。
1.指の運動(もしもしカメよ)
2.ベッド上の体操(コロンコロン体操)
3.外に出て新鮮な空気を吸おう!
4.好きなものを食べよう!
部屋を快適に整えるのはとてもいいことです。
*適度な生活音(人が話す声、ラジオの音、自然の音)
*好きなものに囲まれる(写真、人形、その人が愛したもの)
*ウェルカムキャビネット



Mini Projector
I selected 2 residents who are bedridden. I used mini projector in bed side and observed his/her reaction.
I watched an american movie with a male resident using mini projector that he wanted to watch. He wanted to recall the last scene of that movie, so when he could recall the story, he was most pleased with that.
I watched a Japanese traditional festival(omatsuri) movie with a female resident using mini projector that she has loved since she was a child. She did not talk and smile, but stared at movie and clapped hands with rhythm.
I think It will be effective that we use Karaoke.
ミニプロジェクター
私は、まず2人の寝たきりの利用者を選びました。ミニプロジェクターをベッドサイドで使って利用者の反応を観察してみました。
まず男性の利用者とミニプロジェクターを使って、彼が見たがっていたアメリカ映画を一緒に見ました。彼はその映画のラストシーンを思い出したがっていました。なので、思い出した時はとても喜んでいました。
女性の利用者ともミニプロジェクターを使って、彼女が子供の頃から愛していた「お祭り」の動画を見せました。
彼女はそれを見て何も話さないし、笑いもしませんでしたが、じっと動画を目で追い、祭りのお囃子に合わせて手を叩き始めました。
私は、「カラオケ」も(このように五感を刺激するには)有効だと思っています。




Summarizing life story
I summarised one resident's life story easily. Just 4 points as follows (each 2 sentences)
*Memories of elderly school(hometown)
*Memories of the World War II
*Memories of wedding
*Memories of raising kids
It will be triggers that family, friends or caregiver easy to reminisce together.
人生史をまとめる
1人の利用者の人生史をまとめました。本当に簡単に4つのポイントを2行ずつ書き留めました。
*小学校の思い出、故郷の思い出
*太平洋戦争の思い出
*結婚式の思い出
*子育ての思い出
これらを壁などに貼ることにより、家族、友人、介護職員が一緒に回想話をするきっかけになることでしょう。




Aroma therapy
Aroma is affect to Cerebral limbic system directory and it makes people relax, cheer up, and so on.
Especially, the aroma of citras(orange) makes Japanese delight and nostalgic feel.
My friend aroma therapist said that the reason Japanese like smell of orange,is that We can recall memories of childhood. When we are kids, we surround a table(with orange) over an electric heater(kotatsu) with mother, family, loved people in winter season. and it makes us happy and have nostalgic feeling.
アロマセラピー
アロマは直接大脳辺縁系に作用し、人をリラックスさせたり明るくしたりする効果があると言われています。
特に、シトラス(みかん)の香りは日本人を明るくノストラジックにすると言われています。
私の友達のアロマセラピストが
「日本人がみかんの香りが好きなのは、我々の子どもの頃を思い出すからよ。小さかった時、家族でみかんが乗っているこたつを囲んで過ごした冬の思い出を思い出すから、それで幸せな思い出がよみがえるというわけ」と話していました。




Hand bath
cosmetic therapy
手浴
化粧療法


House Work (Help care givers)
to fold some towels
to devide buttons
to make some song books(artwork)
to arrange flowers
to visit sick friend
家事
タオル畳み
ボタンを色分けする
歌の本を作る(イラストの色塗りなど)
フラワーアレンジメント
病気のお友達を訪ねる
(→これは元気な利用者が寝たきりの利用者を訪室してお話をする、と言う事)




Group activities
To exercise(move body) and communicate with others are good for physical and mental health.
Residents with severe dementia or bedridden, if he/she can sit in a chair, they can participate some activities
It is up to our effort to make it better.....
集団レクリエーション
体を動かしたり、人とコミュニケーションを取ることは身体的にも精神的にも良いとされています。もし椅子に座れることが出来れば、集団レクリエーションゲームに参加することも可能です。
我々の努力次第で、よりよく楽しみを提供することが出来るのです。



It is important....
1.Umcomplicated, simple games
2.Action that anyone can copy easily
3.Sometimes residents with dementia can be a manager of the team or just commentator.
とても大事なことです・・・
1.複雑ではないシンプルなゲーム
2.真似をすれば出来る動き
3.監督やコメンテーターとして参加していただきましょう



Ball games
Using newspapers stick, we can do stretch exercises.
Shaking handkerchief we can dance with Japanese popular song.
Answer questions(Quiz) even he/she with dementia, some people keep cognitive function.
Whack-a-mole game
Word association game( vegetables, fishes, Sushi, animals, the name of countries, prefectures and so on)
Reading to residents(to read news and seek opinions) *just a simple topics
ボールゲーム
新聞紙棒を使い、ストレッチが出来ます。
ハンカチを振って歌謡曲に合わせダンスをすることが出来ます。
クイズ・・認知症があっても認知機能が保たれている方もいます。
もぐら叩きゲーム
想起ゲーム(連想ゲーム)野菜、魚、寿司、動物、国名、県名など
読み聞かせ(新聞の難しくない記事)意見を求め話していただきましょう。




Mr. Kurinobu (Researcher of Tokyo Metropolitan Geriatric hospital and institute of gerontology)proposed me to continue some study that what activities are good and effective for residents with severe dementia.
He wonders if some activities for severe mental and physical disabled children are effective for elderly with severe dementia.
and also he says children with severe disabilities can develop.
I continue to study to compare of those, and find some points in common and difference.

東京都健康長寿医療センターの研究者、栗延先生は、重度認知症を有する人にどのようなアクティビティを提供するのが良いか研究をすることをすすめてくださっています。
彼は「重度心身障碍児へのアクティビティ」は「重度認知症の利用者」へ効果的なのではないか」と提言もしてくださっています。
「どんな重い障がい児でも発達する」という事も仰っています。
私はこの両者の比較をおこない、共通点や相違点なども勉強していけるといいなと思っています。







明日は、バンド仲間だったペンちゃんのお通夜です。




涙雨ですね。




ここ1週間は泣いてばかりです。



思い出すのは一緒に腹かかえて笑ったことばかりです。




バンド活動が




一生懸命だったからこそ、真剣だったからこそ、



私らの姿は、きっと




ホントに間抜けで、ホントにブザマで、ホントに笑えて、




ホントにカッコ良くて、輝いていたのだと思う。




いつも相手を思いやって、




ホントに優しい優しい時間が、EAPとペンちゃんの周りに流れていました。




どうして、面白いことばかり思い出しているのに、




こんなに泣けるのでしょう。




私が彼から受け取った最高の褒め言葉、今でも思い出します。



JUNKO「あたし、今日さ、褒められちゃったよ。『尾渡さんはとてつもないパワーを秘めている』ってさ。」



ぺんちゃん「それさ、聴き間違いだから。順ちゃんは、とてつもないパワーじゃなくて、とてつもないパーだからさ。」




それを聴いて私は怒り、トムとジェリーのような喧嘩になります(笑)




ペンちゃん、




ペンちゃんの言う通り、私はこれからも「とてつもないパー」で人生を前進していくよ(笑)





つくづく思う。




人間は年を取ると、どんどん他人に甘えられなくなる。




重いよ、面倒くさいよ、と思われるのが怖いから、





鎧で身を固めるようになる。




1人でも生きていけるような顔をして人に背を向けるようになる。






どんなにアホでも、





バカでも、





無条件で





受け入れてくれる人は





ほんの一握りになってくる。





自分のことでいっぱいいっぱいだよと、





真剣に向き合ってくれる人さえだんだん限られてくる。








*************************







みんなで喧嘩しながら(笑)





それでも必死になって





完成した「Burn」





これを見ると笑いながら涙が止まらない。






こんなにみんながドラムを心配しながら演奏しているバンドが他にあるだろうか(爆)





私はうまく叩けなくてぴょんぴょんはねながら、めちゃめちゃに叩いている。





それでもみんなに助けられて、ぺんちゃんにからかわれながら、





演奏を続けている。





こんなにブザマで、





面白くて、




泣けるビデオが他にあるだろうか。





右から
ギター ぺんちゃん
ドラム JUNKO
ボーカル mayumi
ギター Yoshitaka
Keyboard あ~ちゃん
ベース Pirachon





ぺんちゃん、





幸せな時間をありがとう。




幸せな時間を本当にありがとう。




明日は明るく見送ります!



実は、アメリカに最初に滞在したのは、19歳の時です。



カリフォルニアのL.Aで短期留学をしました。




アメリカ人のスティーブンさん宅にホームステイをさせていただきました。




観光も勉強もたくさん楽しんだけれど、一番思い出深いのは、サヨナラパーティで「I feel pretty」(West side story)を歌いながら踊ったこと。




アメリカ人の前で本場アメリカのミュージカル歌って踊っちゃうんだから今思えば凄い度胸ですよね(笑)まあ昔からこんな奴です(爆)



今日は、8月15日、終戦記念日です。



いろいろ思うところがあります。



私の母は東京大空襲を経験しています。



焼夷弾がコロンと落ちてじわっと畳に燃え上がる様子もよく話してくれました。



祖母が母の手を引いて泣きながら逃げ回ったと言います。



祖母は生前「腕の中にまだ弾が残っている」と傷跡を見せてくれました。



逃げ回った母の恐怖はDNAで私に受け継がれているようにも感じます。



2年くらい前から太平洋戦争の歴史本やDVDを見始めたのは「血」が私に「もっと学びなさい」「目をそらすんじゃない」と求めているようにも感じます。




私が生まれたのは昭和37年。




おぼろげながら、東京の街角で、片足のない軍服を着た兵隊さんがハーモニカを吹きながら物乞いをしている姿をおぼえています。




でも正直、戦争の傷跡についてあまり記憶がありません。




子どもの頃からアメリカ映画が大好きで、アメリカのミュージカル映画に出てくる歌は片っ端から覚えて歌っている子どもでした。




L.Aに行った時、当時、私が日本で家庭教師をしていたブラジル人の親類がL.Aにいると言うので紹介していただき、ホストファミリーのスティーブンと一緒に家を訪ねました。




写真の中で赤いドレスを着ている方は、なんとUCLAで演劇の先生をされている方で日系の女優さんでした。とても美しい人でした。










訪ねた家に女優さんがいただけでも驚きだったのですが、ちょうど8月だったので今のように終戦ドラマがTVでよく放映されていました。




その家のリビングで見せられたのは「日系人強制収容所」の悲しい物語。





その赤いドレスを着た彼女が主演でした。





ドラマに出ている人が隣に座っているわけですから大感激ですし気持ちは舞い上がっています。




でも1つだけ心配が・・・。




私はスティーブンをちらちら見ながら「気分を害したらどうしよう」と心配していたのです。




そのドラマが終わった後、彼は、私に言いました。




「僕も戦争に行った。




日本人と戦った。




日本の若者が亡くなるのをたくさん見た。




つらかった。苦しかった。




若い人がなんであんな亡くなり方をしなくてはならなかったのだろう。





もう二度とあんな思いはしたくない。





そういう願いを込めて、




毎年、日本の若者のホームステイを受け入れているんだよ、JUNKO.」





彼が傷付いているのがよくわかりました。






私は何も言わず、スティーブを抱きしめました。
アメリカのカレッジで勉強をしている娘のひかるからメールが届いた。



「ESOL Writing Level 7」「Reading Level 7」、「チャイルドケア」「ピアノ」



4科目も次の学期で取ってしまったらしい。



「朝の9時から夜の9時まで授業、の日もあるんだよ」




そんなメールを読むと、「はぁ~、まさに私の娘だなあ」と思う。




あの、仕事しながら通信大学4年をやった夏、




私は、布団の中で大声をあげて泣いたのだ。




「こんなにたくさんの課題、出来ない、うわ~ん。どうしたらいいの~。」と(爆)




きっと、ひかるも泣くんだろうな、と思う。





でも、その「うわ~ん」と泣いた後、私は、実習を終わらせ、課題を終わらせ、




翌春には大学も無事卒業した。





そして、こう思った。





最初「無理だ」「無茶だ」と思った。





きっと何もしなくてもこの夏は終わった。




でもやることが出来た。





そしてこの夏が終わった。





夏が終わった時、私は確かにこの手に凄いものを手にしていた。」





だから、ひかるにメールを送った。





「あんたは、私に似ちゃったんだね。






人から無理だからやめろ、無茶するなと言われても、動き出してしまう。





そして後から後悔する。





でもね、それって自分の殻を破ることなんだよ。





無理だと思った、でも出来た。





自分を裏切ったんだよ、いい意味で。





終わった後に、そこに立っている自分はもう今までの自分じゃない。





その手に何かを掴んでいる自分だよ。」





ひかるはそのメールを読んで発奮したらしい。





「うん。私はママのように頭よくないからうまく勉強が進むかわからないけれど頑張ってみる。」




私は返事をした。





「ひかる、ママは頭はそんなに良くないんだよ。知能はパパの半分もないかもしれない。いつもぼーっとしているしさ、数学も苦手だよ。




頭はいい方じゃないんだ。でもさ。




ママはママのママに、子どもの頃からこう言われて育った。





「順は、幸せの星のもとに生まれた」ってさ。





人間って、思い込みで自分の人生をどうにでも変えられるんだね。




幸せのもとに生まれたんだったらさ、どう転んでも幸せに行くんだろうって勝手に思いこんで育った。




だからさ、苦しい事や悲しい事があってもさ、




これを乗り越えたらきっと幸せが待っているって思いこむんだ。




そしてさ、




幸せだなと思う時が来たら




ああ、あの時、苦しくても悲しくても頑張って乗り越えたから、幸せが来たんだって思いこむんだよ。




ずっとこれの繰り返しだよ。





他の人でさ「どうせ失敗する」「私は無理」っていう人がたくさんいるけれどさ、





あたしは、失敗するかどうか、無理かどうかなんて関係ない。





やりたいと思ったらやっちまう。出来ないかもしれないけれどとにかく走り出す。




何故かって、もしかしたら出来るかもしれないからだよ。





前も「無理だ」と思ってやってみたら出来た。あれが出来たんだからきっと今度も出来る。





それを繰り返しているだけだよ。





駄目なら駄目でいいんだ。だっていつか幸せが転がり込んでくるんだから、転がりながらそこに辿り着けばいいんだよ。





ね、ママもひかるに言う。




「あんたは幸せの星のもとに生まれてきた。だって『ひかる』だもの。





そして、あんたも、あんたの子どもに言いなさい。友だちでもいいよ。




同じ言葉を。





人生、思い込みだよ





あたしのDNAは「やってやろうじゃん」DNA、これで行くから(笑)

8月2日、フォスターファミリーケアホームを訪問した。




カレッジのクラスメートまさきが現在実習している施設で、私の家族が住むアパートからそう遠くないところに位置していた。





フォスターファミリーケアって何?


日本は介護保険制度が始まって「赤の他人」に身の回りの世話やケアをしてもらう事が浸透してきたが、



最初は「他人から世話を受けるなんて」「国の施しを受けるなんて」と抵抗があった。



親の老後は身内が見て当たり前、という考え方は、アジアの国では多いようだが、アメリカのような核家族や個人主義が確立した国においては、




他人に親を見てもらい、お金を払う、(他人の親の面倒を見てお金をもらう)そう、ビジネスとして受け入れられ、疑似家族のような(あくまで私の印象です)関係があちらこちらで見られる。




日本でも似たような試みが始まってはいるが、例えば、学生のシェアルームのような感覚で、お年寄りの家に入って一緒に暮し、家賃はただ、その代わり、買い物や食事支度などのサービスをお年寄りに提供する、なんてどこででも見る光景のようだ。



そう、普通のシェアハウスのような感覚で高齢者福祉がおこなわれているような錯覚を覚えるのだ。




渡米するようになって1年、「在宅ヘルパーのような仕事をしている」人と何人か会ったが、皆さん、



「介護?ヘルパー?介護福祉士?いーや、なんも資格を持っていません。なんの知識もありません。ベビーシッターの高齢者バージョンのように、お世話をさせてもらっています。」



のような返答をする人が多かった。




ああ、日本のように「在宅ヘルパー制度」や「介護福祉士」のような専門性が、確立されていないんだ、




と思うようになった。




ロンダ先生が紹介してくれたニュース記事でも




「介護保険(アメリカにも、あまり普及はしていないが介護保険制度に似たものはある、もちろん強制保険ではない)でヘルパーを呼んだが、その事業所に登録ヘルパーは2人しかいなくて、車で遠方から2時間くらいかけてやってくる。
利用も依頼から2か月後など、「来て欲しい」時に来てもらえるような便利さがない。
脳梗塞を患った夫は朝のベッドからの起き上がりと車いすの移乗だけ手伝って欲しいから、ヘルパーを雇いたかっただけなの、近所の身体の大きいアフリカの大学生に頼んで起こしてもらうようにした。夫が亡くなった後、遺産の一部はアフリカの青年の故郷の村に寄付をしたのよ。」




なんてのがあって、何となく、介護という職業の位置づけが、アメリカと日本では全く違うし、介護に対するお金のかけ方や考え方というのも、そもそも根本的に違うのだろうなあと




そんな風に思ったのだ。




さて、またまた脱線しまくりの私だが(笑)、フォスターファミリーケアは、それでも、私が今回、日本人経営者と話をして、




冒頭にある説明文とはまたちょっと違った印象を受けた。




「日本で言う、グループホームのちっちゃいバージョン?」って印象。





経営者や管理者になる為に、お二人とも大変難しいと言われる試験を受けたと話していた。




おそらく日本でも「寝室は、1人の入居者につき何平米の面積が無くてはならない」とかそういう管理者や施設長クラスが受けている研修があるが、それと同じような感じなのだろう。




「試験が英語だったから大変だった、あの時だけは一生懸命勉強したわ」と話していた。




「介護について、資格はもっていない」と仰る2人だが、社会福祉については大学でディプロマを取っていて、日本で言う精神保健福祉士のような勉強をされたのだと思う。



私が訪ねたフォスターホーム(現地ではフォスターファミリーケアの施設のことをフォスターホームと呼んでいた)は、認知症がある入居者3名、精神疾患(統合失調症など)の入居者2名が入居していた。





経営者が話してくれた。




「フォスターファミリーケアも、2世代目に入っている。




自分の家で、お父さんお母さんが赤の他人の年寄りを世話をしているのを見て育ってきた子どもたちが経営者になっている。




ケアも慣れているし、経営もとても上手よ。」






経営者の話でとても興味深かったのは、




「入居者は選んでいる。例えば部屋が空いても(稼働率が下がっても)、性格が極端に悪かったり、介護職を苛め、追い出すような入居者は要らない。




介護職は大事だから。」




という言葉だ。




認知症である、とか、精神的な病気である、以前の問題で、例えば一部の介護職にだけ優しくて一部には意地悪である、とか




人間としてそこまで言ってはいけないだろう、とか





トラウマを抱かせるほどの暴言暴力をふりかざす利用者も、私はたくさん見てきた。




日本人の価値観では「利用者はお客様」だから、「何年かかってもご利用者と信頼関係を」と教えるし、教えられるが、




正直、許容の範疇を超える「わがままさん」もいるし、これが他の利用者への迷惑になると来たら、やはり考えなくてはならない時もある。





介護職がたくさんいて、環境が整っているのなら、もちろん、事態は変わることもあるだろうが、




それが難しいのが今の介護現場だろう。





「お金をかけて介護職員を育て、人間関係も構築できて、いい介護職になったのに、そんなワケのわからない入居者のせいで、何人も辞められるのはたまらない。」





彼女は、何かを思い出したようにそう呟いた。




利用者と介護職、




だけど、




人と人、



だ。




まあ、彼女の話を聴いて、少し考えさせられてしまった。





医療職、看護師はいないそうだが、訪問看護師はいるようだ。




「今、Aさんには、ホスピスの看護師が訪問してくれている」と話していた。





へえ、ホスピスの訪問看護師ねえ、、、






さて、施設見学。






建物の中は管理者さんがハワイに長くいらっしゃったという事で、ハワイ風な飾りが多い。





居室には、まさきが描いた可愛らしい絵が飾られていた。




「妹はどこにいるの?」「家族はどこにいるの?」と一日に何度も質問をする認知症の入居者に対して、説明しやすいように、



絵には地図が描かれ、「ここに妹さんがいるよ、この海の向こうに」と妹の名前を顔が描かれている。



ダイニングで、入居者がお二人、談笑されている。日系のようだ。



日本語を話し、私をみかけると「こんにちは」とあいさつをしてくださった。




まさきは既に職員のように慣れ親しんでいて、入居者とおしゃべりを続けている。




私は経営者さんに話を聴きながら、施設内を撮影させていただいた。













ホームの外は庭になっており、きれいなブーゲンビリアが咲き乱れていた。




入居者が使えるように、機能訓練用のマシンもおいてある。
入居者は、高齢者だけではないので、運動不足にならないよう設置されているのだろう。
経営者によると、この家は元々、介護用に作られた住宅なので、バリアフリーで改造しやすかったとの話。








施設見学の後に、Greek Restaurantに行って、おしゃべりをした。




今度は私が日本の介護保険制度や介護事情についてお話をする。





すると、皆さん(日本人なのだけれど)、まるで外国の介護の話を聴いているかのように、目を丸くして聴いている(笑)




お国が違えば、介護も違う、、、、なのだろう。




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アメリカのナーシングホームについて



ここにもフォスターホームについて書かれている。




*ちょっと古いが、米国における老人ホーム医療の実際。




アメリカのナーシングホームは、日本と違って、医療系と非医療系に分かれていることがわかる。



いわゆる、老健のような感じなのだろう。




日本でも老健で看取りをするし、今は、特養に理学療法士が働いているところもあるし、




長期ケア施設も、アメリカ、日本、多様化してきているということだ。




この記事では、「ナーシングホーム(特養)に依存しないよう、在宅のケアを充実させるべきだ」とある。(引用:米国ではNHに依存せずに自宅介護を受けている高齢者のためのサービスが充実している。例を挙げると,高齢者向けの公共トランスポーター,食事宅配サービス,アダルトデイケア等に加え,ケアホーム,フォスターホーム等のNHの代替となるサービスや,疲労した介護者のためのレスパイトサービスもある。)




そう、ここにフォスターファミリーホームが登場している。




アダルトデイケアサービス(日本のデイサービス)、や小規模のケアハウス、フォスターホームなどを作り、施設に頼らない介護サービスを展開しているのだろう。




下の方に「介護の質の管理」というページがあり、そこを読んでぶったまげた。


(引用)
NHの介護の質を図る指標としては,外傷,転倒,抑うつ,過剰投薬,認知症,尿路感染,失禁,尿カテ,便秘,抗生剤使用,体重減少,経管栄養,脱水,拘縮,向精神薬使用,抑制,圧迫潰瘍等の入居者保有率が利用される。米国ではこれらのデータが政府に報告され,しかも公表される。それらのデータがNHのランキングにも用いられるため,どのNHも必死で介護の質を上げるよう努力している。



ランキングが作られている!!!



ここの特養は、皮下出血が多い、ここの特養は薬漬け、転倒が多い、職員が虐待をしているのか抑うつ気味の入居者が多い・・・・・。



一目でわかるランキング・・・・。




日本でも「皮下出血」で事故報告を県に出すなんて厳しいななんて思っていた・・・・。



アメリカはその上を行っていたんだ・・・。