★1962年バンダイいすゞベレル栄光の三角テール大盛屋 ~ ブリキ自動車コレクションから 076 | ポルシェ356Aカレラ

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★東京問題
菅義偉官房長官(1948年12月6日-)は7月11日(土)、北海道小樽市で講演し、新型コロナウイルスの新たな感染者が3日連続で200人を超えた東京都について、「この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではないほど、 東京中心の問題になっている」と発言。東京周辺の神奈川県・埼玉県などでも感染者数が増えていることから、「東京問題」というよりは「首都圏問題」と言った方が正確のようでもありますが、埼玉県知事などは東京からのウイルス流入を恐れて都内での飲食自粛を呼びかけていることから、東京周辺の県にとっては東京が何と言っても感染の中心という認識があり、「東京問題」という言葉が最も的を得ているとも言えます。突出して多い東京都の感染者数をめぐっては、兵庫県の井戸敏三知事(1945年8月10日-)が7月9日の対策本部会議で「諸悪の根源は東京」と発言していますので、新型コロナ感染の問題は東京での感染が減らないことには収束は難しいというのが現在の全国的な認識と言えるのでしょう☆

★感染リスク
連日200人を超える新規感染者が出ている都内でも、新規感染者の大半が重症化しにくい30代以下の若年層であり現時点で都内の重症者は少なく医療体制に余裕もあることから緊急事態宣言の再発令はしないとされています。
ところが、社会全体が普通に回っている中で毎日そこそこ混んだ電車やバスに乗って平日は毎日通勤している私の場合、現時点ではまだ体力も免疫も落ちているため感染=死を意味するとも言える状況であり、「心臓基部大動脈瘤の手術は成功したのに、残念ながら新型コロナで命を落とした」という後日談となるのはなるべく避けたい思いがあります☆


★72歳と75歳
上記の菅官房長官は今年72歳、兵庫県の井戸知事は今年75歳であり、サラリーマンであればとっくに定年退職となり少ない年金で細々と生きているのが普通の年齢であるにも関わらず、現在も尚、世の中の中枢にいて高給を採っているというのは、私のようなサラリーマンから見ると何とも理不尽な話と言えます(今年80歳の麻生財務大臣も同じことが言えます)。
私の場合、満60歳の還暦を迎えた時点で時給1000円のアルバイト扱いとなり、仕事の内容はこれまでと全く変わらないまま収入だけが極端に減り(月収15万円以下、年収180万円以下程度)、「この給料でもいいなら続けて下さい、嫌なら転職先をお探しください、ポルシェさんのように還暦過ぎて、思慮深くて品が良いだけで、所謂、人を追い抜いてやるぞといった覇気もなく、誰でも持っている普通自動車運転免許以外の公的資格は一切持っていないなんて条件の悪い人を雇ってくれるところなんてないと思いますがね。」と言われて閉口、と言うよりお先真っ暗、頭真っ白(そうでなくとも私の人生はいまだに恋女房も子供もおらず戸籍真っ白、お先真っ暗なのにw)。
しかし、自分としては頭はまだ十分にクリアで冴えており緻密な仕事もこなせる自信もあるのですが、そうした個人の能力を評価することはせず、サラリーマンは年齢のみを拠り所にして一律にバッサリと切られてしまうのです。現在の公務員を含めた労務管理システムに於いては、普通のサラリーマンは60歳で定年退職した後の給与が激減することは通常避けられず、それがどうしても嫌なら起業を含め自力で他の仕事を探すしかないということになります。中小企業を含めたオーナー社長や役員クラス、医師・弁護士・会計士といった専門職や政治家・芸能人・芸術家(音楽・美術等)といった職業であれば、健康である限り一生仕事を続け、また一生高給を維持できる可能性も大いにあるのに対して、サラリーマンの場合には定年になると同時に極端な所得の減少が避けられないという悲しい現実があります(大汗)
ですので、女性が選ぶ結婚相手の男性は損保ジャパンとか電通というような30歳で年収1000万オーバーというような優良大企業は別として、サラリーマンは避けた方が将来の経済的な心配は少なく済むとも言えますよね☆☆


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第76回記事として、バンダイのいすゞベレルをご紹介しますne☆☆☆ 


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いすゞベレルは、1961年(昭和36年)10月16日にプレス発表され、直後に開催された第8回東京モーターショーに展示された後、翌1962年(昭和37年)4月11日に発売されています。いすゞ(=五十鈴)の社名にちなみ、鈴を意味するベル(BELL)に五十の意味の(EL)を組み合わせてベレル(BELLEL)と名付けらています。
コーダ・トロンカの思想を採り入れたとされるベレルのデザインは当時のプジョー404、オースチン99、ランチア・フラミニア等のピニンファリーナのデザインとも近似した直線基調のサイドビューに新鮮味があり、三角形のテールライトが最も目を引くデザイン上の特徴となっていました。
しかしながら、全体としては鈍重さを感じさせるメリハリのないデザインで、ベレルデビューの秋に2代目40系クラウン、初代後期の横目のセドリック、2代目S4グロリアといった同クラスの新車が華々しくデビューするに及んでデザイン面でベレルはライバル達に大きく遅れをとり、タクシー需要はあるがオーナードライバーには売れない/売りにくいという不人気モデルの烙印を押される形となったのでした。


●いすゞ広報誌「鈴の音」1962年8月号 ベレルタクシー記事
かつて存在した日本交通目黒営業所のベレルタクシーについて取材した記事。ベレルディーゼルの運転手は10年選手のベテラン2名とフレッシュマン2名が分担して担当し、成績その他のテストケースとしている旨、ベレルの難点を挙げるとすればダッシュボードとフロントガラスの角度については研究の余地ありながら、外で聞くエンジン音より車の中から聞くエンジン音の方がずっと静かで素晴らしく、加速性能が良く運転は楽である旨などが書かれています。







●月刊「自動車」1962年1月号 表紙(部分拡大)
発売間近のいすゞベレルと弱冠25歳の長嶋茂雄氏(1936年2月20日-)。ベレルは長嶋茂雄氏をイメージキャラクターとして起用し、ポストカード等各種宣材には長嶋氏が登場した。



●トレードマークの三角テール(実車カタログより)



●ベレル初期の販促用ポストカード

長嶋茂雄氏とベレル


撮影場所はどこでしょうか。


全日空バイカウントとベレル




【1962年 いすゞベレル2000デラックス PS20型 実車主要スペック】 (1962 Isuzu Bellel 2000 Deluxe Type.PS20 Specification)
全長4485㎜・全幅1690㎜・全高1493㎜・ホイールベース2530㎜・車重1220kg・FR・GL201型水冷4サイクル4気筒OHV1991cc・最高出力85ps/4600rpm・最大トルク15.3kgm/1800rpm・変速機4速コラムMT・乗車定員6名・ボディカラー7色・最高速度136km/h・販売価格99万8000円


【バンダイ1/18スケール 1962年 いすゞベレル ブリキ玩具 主要データ】 (Bandai 1/18scale 1962 Isuzu Bellel 2000 Deluxe Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・バンダイ品番(管理番号): 不明(ノーマル・タクシー共)
・発売時期: ノーマル1962年(昭和37年)6月・タクシー1964年(?)
・販売価格: ノーマル都内320円/全国350円・タクシー都内720円/全国750円
・全長260㎜ (実車比:1/17.2スケール)
・全幅95㎜ (実車比:1/17.8スケール)
・全高80㎜(実車比:1/18.6スケール)
・ホイールベース141㎜ (実車比:1/17.9スケール)
・ボディカラー: クリーム/オレンジ・クリーム/ライトグリーン・クリーム/ライトブルー・ブラック・黄/オレンジ(タクシー)
・動力: 後輪フリクション
・箱サイズ: ノーマル 縦105×横265×厚さ85㎜、タクシー 縦171×横267×厚さ95㎜
・箱のバリエーション: ノーマル、タクシー 各1種類
・シャシー再現: 殆どなし
・入手難易度: ノーマル10段階評価で5程度、タクシー10段階評価で8程度
・2020年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: ノーマル5~8万円程度、タクシー10~15万円程度 (ノーマル、タクシー共に箱付未使用美品の場合)

※註)1/18スケールは全幅比。


●東京玩具商報1962年6月号 バンダイ広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
愛知機械工業コニーグッピーと共にベレルが新製品として紹介されています。





●バンダイ総合カタログ1964年版より
既にこの年のカタログではフリクションのノーマル仕様はカタログ落ちし、ハンドルリモコンのタクシー仕様のみが掲載されています。




●バンダイ1/18スケール 1962年 いすゞベレル クリーム/オレンジ










1/42モデルペット18番ベレル、1/40大盛屋チェリカフェニックス14番ベレルとの比較






魅惑の三角テール


個性的な台形メーターも再現された室内プリント


平仮名のいすゞマークも入ったシャシー裏の刻印。




●バンダイ1/18スケール 1962年 いすゞベレル クリーム/ライトグリーン














●バンダイ1/18スケール 1962年 いすゞベレル クリーム/ライトブルー














箱には小さく「ベレルと長島選手」の印字




箱・専用説明書・専用ビニール袋の揃った完品


専用説明書(縦75×横206㎜・4つ折)




●バンダイ1/18スケール 1962年 いすゞベレル タクシー
1970年代の終わりに都内のアンティークショップで最初に入手したバンダイ製ベレルは実はこのタクシー仕様でした。当時としては微妙に高価な1台7000円のプライスが付き、同じように状態の良い箱付のベレルタクシーばかりが3台もあったことから、当時どこかでデッドストックが発掘されたのだと思います。と言っても、時系列的には1970年代末時点でこのベレルタクシーは僅か15年位前の玩具という計算となり、2020年現在で言えば2005年の玩具を発見して喜んでいたという話になりますが、現在より当時の15年前の方が遥かに遠い昔に感じられたように思います。
















ノーマル同様リアルな室内




箱の中には紙製の標識と説明書が同封されています。




●大盛屋チェリカフェニックス14番1/40スケール1962年いすゞベレル2000
全長115㎜・1962年(昭和37年)7月発売・当時定価330円(?)・アンチモニー製。








●大盛屋フリクションシリーズNo.14-350番 1/50スケール? いすゞベレル5色!!
画像提供:Henry Collection。大盛屋では一回り小ぶりの1/50スケール程度のフリクションシリーズのベレルも発売しています(1980年代初頭に可堂玩具が復刻)。フリクションのベレルのオリジナルは、以前は未発売品であり箱は元々白箱しか存在しないと言われたミニカーですが、一連の大盛屋の外箱デザインと同じ柄の印刷された箱が発見され、その印刷された箱付なら30万円以上のプライスが付くレアミニカーとなっています。フリクションのベレルは、1980年代、田町にあったJMAC中島登会長のミニカー専門店「グランプリ」で白箱入りを6万円で見かけるなど以前からおいそれとは手が出ない高額なプライスタグが付いていたことと可堂玩具の復刻があるから高額を出してまで要らないという判断もあり、私は残念ながらいまだに可堂玩具の復刻品しか持っていません。
画像のチェリカフェニックスシリーズと同じデザインの2つの箱にはフリクションである旨を記載したシールが貼られています。大盛屋フリクションシリーズのベレルのカラーバリエーションをこれだけ揃えることは極めて困難と思います。




●旭玩具モデルペット14番1/42スケール1962年いすゞベレル
全長105㎜・1962年(昭和37年)8月発売・当時定価230円・ダイキャスト製。モデルペットのベレルは恐らく一番沢山売れたベレルの立体造形物で、1968年(昭和43年)頃になっても近所の玩具店で売られていたことを思い出します。








●バンダイ1/18スケール 1962年 いすゞベレル 大集合!!!














●1962年(昭和37年)11月3日撮影 私のオモチャ箱のバンダイ製ベレル
現在のコレクションの原点とも言える、私が3才の時のオモチャ箱をひっくり返して並べた写真。背景の木製ドアの前にバンダイ製ベレルが確認できます。






※いすゞベレルの実車カタログについては、2013年8月5日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第162回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 1966年夜の銀座のタクシー達
いきなり三角テールのベレルタクシーで始まる動画。よく目を凝らして見ると、動画の途中でも色違い(事業者違い)の三角テールのベレルタクシーが登場します。この時代の国産車に興味がある向きなら楽しめる内容と思います。




★オマケ(その2): 1965年?東京日産 自動車教習所 案内パンフレット (縦166×横182㎜・3つ折6面)
現在は経営が替わり、コヤマドライビングスクール成城として営業している教習所。1964年式のセドリックが表紙その他に登場することから1960年代半ばに配布されたものと思われます。シミュレーターのセドリック、構造学習用の410ブルーバード、教習所入口に停まっている送迎車と思われるメガネエコー、普通車1時間1100円など現在の物価は当時の10倍近いと考えれば意外に高い当時の価格表など興味深い内容です。






教習所の入口前にはメガネエコー




送迎バスの時刻表も掲載されています。




★オマケ(その3): トミカリミテッドヴィンテージ&NEO 2020年(令和2年)7月新製品
今月のTLV&NEO新製品は7月9日(木)には店頭に出ていたようです。TLV-186a&bとして1964年マツダE2000清掃車2種(東京都清掃局と文字なし灰色単色:各税抜2800円)、TLV-N208a&bとして新規金型の1992年トヨタハイエースワゴンスーパーカスタム2色(各税抜2900円)、TLV-N207aとして1989年ホンダシビック25XT(税抜2500円)、ジオコレ64カースナップ02a洗車1989年ホンダシビック25XT赤入り(税抜4600円)が発売になっています。4代目100系ハイエースは私の芸風範囲外(趣味や興味の対象外)ですが、サンルーフの装備などなかなか魅力的なミニカーです。ジオラマが作れるジオコレ02はミニカー以外の人形やアクセサリーの代金が税抜2100円というのは個人的にはやはり少々高価と感じます。








★オマケ(その4): 今日のビートルズ「Maxwells Silver Hammer」 1969
私がまだ中高生の頃に出鱈目英語で唄いながらピアノでよく弾いていた曲のひとつです♪