日本ではパプリカと呼ばれている野菜は、イギリスではペッパーズと呼ばれている。
そして、これらはたいてい1個売りで、一つは日本のパプリカと同じに、こぶし大以上の大きさがある。
たまに、赤、緑、黄色と3色入ってセットで売っていることはあるが、日本のピーマンというこぶりの野菜は、イギリスにはないのだ。日本のキュウリという小ぶりのものが無くて、1本30センチぐらいのキューカンバしかないのと同じに…。
この肉厚のペッパーズは、日本のピーマンほどピーマン臭は強くなくて甘味が強いのも、日本のパプリカと同じ。
夫はこれが好きでよく買ってくるが、けっこう冷蔵庫の中で半分だけ使った残りが、溶けた様になっていて捨てるのである。実にもったいないな、と思うのだが、何しろ1個が大きいので、まるまる使い切らないことが多いのだ。
今日も冷蔵庫を開けると、赤が半分、黄色が1個、緑が1個入っていたが、黄色はもう半分腐りそうになっていて、緑はかなり皮にしわがよっていた。黄色の溶けた部分は切って捨てて、残りの部分を生かすことにした。
ペッパーは一つを6等分にし、半分のものは3つに切り分けて、トースターに入れた。 強火で、15分、アルミホイルの上に並べて焼くと、皮が結構黒くこげるのである。焦げるまで焼くと、箸やフォークを使って、皮の部分だけがつるりとむける。
それを、オリーブオイル、すりおろしたにんにく3かけ、おいしい塩(私は、黒トリュフソルトを使った)混ぜたものの中に、つけこむのである。
甘味のあるトロトロのパプリカに、ガーリック風味のオリーブオイルが絡んで、実においしい箸休めというか、アンティパストができるのである。
皆さんも、パプリカを余らせてしまったら、ぜひ作ってみてください。
いや、余らなくても、3つぐらい買ってきて、ぜひ作ってみてください。赤のパプリカが特に甘くておいしいです。
とても簡単ですし、30分もマリネすれば食べられます。 タッパーに入れて冷蔵庫で保存すれば、10日ぐらいは持ちますよ。
野菜をもっと食べたいな、というときに便利です。トーストにのせて食べてもおいしいですし、お豆腐にオリーブオイルごとのせて食べてもおいしいです。
いくらでも食べられます。 お試しあれ。