罪か、愛か | ロンドンつれづれ

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しばらく前に、依存症について書きました。

 

コメントへの返事の中で、大切な人を守るために依存症の人間を切り捨てる勇気が必要、と書きました。

 

家庭内暴力や、子どもに対する虐待も、依存症の一種です。 やっている人はやめられないのです。

 

自分より弱いものに暴力をふるっていると、支配欲が満たされます。その快感に慣れっこになっていくと、暴力はどんどんエスカレートしていくのです。しろうとが「私が理解してあげよう、なんとか寄り添ってあげよう」ということは危険すぎます。

 

DV夫から離れられない女性は、たとえ夫が子どもに暴力を振るわなくても、それを見せていること自体が虐待だということを認識すべきです。そして自分も共依存に陥っていることを自覚すべきです。家庭内で暴力を日常経験している子どもはメンタルに著しいダメージを受けます。だから「面前DV」は、虐待の定義にはいっているのです。

 

母子支援施設に入所する女性のうち、結局「殴る男」の元に戻ってしまう数が無視できないほど多いという事実を見ると、殴る方も殴られる方も、共依存になっており、そこにいる子どもの人生に対し、想いが至っていないことが分かります。

 

 

ましてや、子どもに直接暴力が向かっている時は「この人はこれはやめられない、エスカレートしていくばかりだ」という依存症の特徴を認識し、子どもを守るための行動をとらなくてはいけません。まずは、暴力依存症の成人よりも、被害を受けている子どもの安全を守ることが最優先です。

 

子どもに対しての言葉でのハラスメントも虐待です。言い返して来ない弱者に対し、繰り返しひどいことを言うことで、自分の支配欲が満たされるのです。モラハラもやり始めたらやめられず、どんどんエスカレートしていきます。

 

 

子どもが死ねばニュースになります。しかし、人に知られないまま、心身に対しひどい虐待を受け続けている子どもは日本国中に多く存在します。

 

 

子どもへの虐待を扱った映画が発表されました。ロードショーは6月7日から。

 

 

「かくしごと」

 

誰が、何を、誰のためにかくしているのでしょうか…。

 

本当は、なにが一番大事なのでしょうか。

 

様々な問題を問いかけている、と思います。