おもしろ英語 | ロンドンつれづれ

ロンドンつれづれ

気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 
我が家の冷蔵庫は、息子たちがいた20年前に買ったので、もうだいぶ古いです。
 
両面開きの巨大なもので、夫婦二人ではもう大きすぎるのですが、まだ使っております。
 
扉の左側は冷凍庫ですが、ここの3分の1ぐらいは、冷水と製氷に使われるもので…。しかし、ここ15年ぐらい、製氷の部分が壊れています。
 
冷蔵庫の扉側のくぼみの部分ににコップを置くと、冷水が、そしてボタンを押すとクラッシュアイスかアイスキューブが出てくる仕組みでした。
 
 
しかし、この部分が壊れて久しいので、我が家ではもう長いこと、氷のない生活をしております。
 
夫はもとより飲み物に氷を入れることを好まないので、別になんともないそうですが…。
 
私はたまには氷を入れて飲みたいな、とおもうタチでございます。
 
なので、製氷皿かなにかを買おうかなと思っていた矢先に、Xのコマーシャルで、以下の製品の宣伝が。
 
冷凍庫の中でスペースを取らず、簡単にアイスキューブができるみたい。
 
ということで、さっそく手に入れました。アイスバケットという商品名。
 
別にフクザツな使用方法でもないので、商品を取り出して水をいれ、冷凍庫に投入。
 
箱はそのままゴミ箱行きと思っていたら、夫が箱を手にしてしげしげと眺め、「ほら、また楽しい英語が書いてあるよ!」というではありませんか。
 
「食べられるシリカジェルって、なんだろうね?」というのです。
 
ああ、確かに。 Edible Silica Gel Materialsとなっている。
 
「シリカジェルを食べる人なんていないよ!」と笑うのです。
 
 
Soft and comfortable、という部分も可笑しい、と。そして、difficult to get olderで大笑い。
 
まあ、製氷器が「心地良い」というのもなんだか変ですし、「年取るのが難しい」=材質が劣化しない、といいたいんでしょうが。でも、そもそも経年劣化しないものなんて、あるんでしょうかね? 経年劣化ならagingかdegradationを使った方がいいんでしょうね。
 
 
そして下の使用法の説明ですが…。
 
どれも、言いたいことはわかるのでいいんですが、ちょっとずつ可笑しい。
 
特に4番のSqueeze the outside wall of silica gel, adjust angles consistently and get rid of ice blocks.   ここが可笑しい。
 
「氷を追い出せ!」って感じで、出した後、ゴミ箱に捨てそうな勢いです。
 
もちろん、言いたいことはわかるんですが、なんというかそのニュアンスが可笑しい。
 
夫、大喜びです。
 
 
 
そして、「型から出す時の体験は、リラクシングでスムーズ」と。
 
「う~ん、快感!」と言いながら氷を出しているイメージが浮かんで、また可笑しいのです…。
 
 
 
Upgradation Revolution of Ice Cube Trayとなっていますが、Upgradationという単語は実在するのか…。 そして製氷器に対して、なんとエピックな表現だろうか…。
 
 
と、夫はこの箱一つで、10分近く楽しんでいました。
 
「なんで商品化して箱を作ってしまう前に、ネイティブチェックを入れないんだろうね、数時間もかからないのに」と私が言うと、「そんなことしたら、こういう楽しい英語が無くなっちゃうじゃないか! エンタテイメントのためにも、このままでいいんだよ!」という夫。
 
そう、英語のネイティブスピーカーの間では、こういった世界中に散らばる「おもしろ英語」を集めている人たちもいるぐらいで、それは私たちにはちょっとわからないユーモアのセンスがあるようです。
 
ここにある英文も、日本語にしてしまうとその可笑しみが伝わりません。英語のまま読んで、思わず笑ってしまう、そういう性質のおかしさだと思います。
 
 
私も大学で日本語を教えていた時に試験の採点をしていて、英国人学生の作文で噴き出して20分ぐらい笑いが止まらなかったことがありましたね。
 
「〇〇さんがおみやげをくれたので、わたしも、しかえしをしました。」
 
という文章だったと思います。
 
「お」が、「し」に変わっただけなのに、飲んでいたものを噴き出してせき込んで笑ったことを思い出しました。
 
 
 
そういえば、いつだったか日本のフィギュアスケートのテレビ番組で、ある選手のプログラムの音楽タイトルの中で、「川」のはずの単語が Liverとなっていたことがあります。ボレロの綴りも間違っていて、Boleroが、Boreloになってました。LとRは、日本人には難しいんですよね。私もいまだに間違えることがあって、夫に直されます。
 
しかし競技会のテレビ放送などはやっぱりしっかりとチェックを入れた上で流さないと、今は世界中の人が見たりしているので、ちょっと恥ずかしいかもしれません。

もう一つ言うと、sit spin,「シットスピン」の発音、日本人が言うとshit spin
に聞こえることが多いんですよね...  これ、調べてもらうとわかるんですが...  夫、そのたびにニヤニヤしながら聞いています...。
 
 イヤ〜、外国語の習得は難しいですよ。
 


さて、できた氷は、少なくて小ぶりでしたが、こうやって袋に数回分貯めておけば、便利に使えると思いました。 私一人用なら、十分これで役に立ちます。
 
冷凍庫内で場所も取らず、買って良かったです。
 
 
おまけ

今日のミイナです。