ロステレコムでコロナにうつってしまったエストニアのエヴァロッタ・キーバス選手、いまだに回復していないという情報が…。
ロステレコムと言えば、11月のグランプリシリーズ。
そして、あのロシアでの競技会。
ロシアでの試合では、ロシア人選手も次々とコロナに感染して、高齢のミーシンコーチも罹患したというニュースがあったが、エストニアから参加したキーバス選手は、11月にうつったコロナがいまだ回復していないという。 もちろん練習にも復帰していない。
3月にスウェーデンで世界選手権を行うという予定をISUは発表しているが、いくらバブルにしたとしても選手同士の接触をゼロにすることはできないし、防疫に対して無神経な国もあって、そういう国に行ったり、そういう国から来ている選手との接触がいかに危ないかは想像にかたくない。
スウェーデンではこれまでも緩い対策をとっているし、いまでもマスクをしている人は大変に少ないという。 そして、マスクをきちんとしないロシアやその他の国々から大勢が参加してくる世界選手権はバブルの中と言っても安全ではないだろう。
ロシアのアイスダンサーで、コロナに罹って回復しないために引退した女性もいたことを忘れてはならない。 後遺症がひどすぎてアスリートとしてのキャリアをあきらめざるを得なかったのだ。
コロナが肺の病気というよりは、血液の病気だと言われている理由は、肺だけではなく、心臓、肝臓、腎臓や脳など内臓のあちらこちらの組織、細胞にウイルスが入り込み、長期にわたって多臓器不全を引き起こすことだ。これは「軽症」とされた患者にも起きる後遺症だ。また血管の壁にも損傷を残すという。
何か月も続く息苦しさや倦怠感で仕事に戻れない人も多いという。 味覚や嗅覚が戻らないという人も。
自分の周りにコロナの患者がいない人にとってみれば、ピンとこないだろうが、日本でももっと患者の声を報道した方がいいと私は思っている。 コロナを軽く考えている人が多すぎるような気がするから。
イギリスではニュースやテレビで繰り返し病院の様子や、患者の声、家族の声、後遺症を伝える言葉、家族を失った人の声を流して、人々の注意を喚起している。
ところで良いニュースは、コロナにもう罹ってしまっていて味覚や嗅覚が無かった人が、ワクチンをうったら味覚が戻ってきたという報道があった。
どんな後遺症も嫌だが、残りの人生、「何を食べても味がしない、臭いがしない」と思いながら生きていくのは本当に嫌だ。 それを考えただけでも、コロナにはぜったいにかかりたくない、と思うのである。
へーえ、ワクチンにはそういう効果もあるんだね、と夫と話し合ったのであった。