夫がやっと2012年のフィンランディア杯の写真を数枚アップロードしてくれた。
これは私と夫の初めての試合観戦であり、夫もまだしっかりしたカメラを持っていたわけではないので、写真としてはまったく初心者、しかも演技中は夫にビデオ撮影を頼んでいたため、演技中の写真は1枚もない、という状況になってしまった。
2月のニースの世界選手権には仕事があって行けなかった私は、10月のフィン杯に羽生選手が来てくれるというので、急遽チケットを手に入れて、夫を誘ってロンドンから出かけることにしたのだ。 とはいっても仕事の都合で間に合ったのはフリーの演技のみだったが、それだけでも観ることができて良かった。
当時「あの羽生選手」がエントリーしていた試合にまだ日本のテレビ局は入っていなかったので、日本での放映はまったくなかったのである。 何年か経って、2012年フィンランディア杯の羽生選手の演技が放映されたことは聞いたが。 なので夫が撮ってくれたフリーの演技の動画を、私は繰り返してみることになるのだ。
この試合は、羽生選手がカナダに移り、ブライアン・オーサーコーチを帯同しての初めての国際試合だったはずで、フリーのノートルダム・ド・パリの初お披露目の演技だった。 ここで、彼は2度のクワドをしっかりと降りて優勝、フィンランドの観客の記憶にしっかり残ったのだ。 フィン杯にはまだ日本人のファンはほとんど来ていなかったので、フィンランドのちびっ子たちが、大勢集まって彼にサインをしてもらっていたのを覚えている。
この時2位はハビエル・フェルナンデス選手、3位はリチャード・ドーンブッシュ選手。 この他に、ミーシャ・ジー選手や、ジョニー・ウイア選手、キーラ・コーピ選手、ユリア・リプニツカヤ選手などが競い合った。 未だに現役でトップに君臨しているのは羽生選手のみ、というのも感慨深い。
まだ笑顔があどけないですね。
ヴィクトリーランも終わって、ザンボーニが出てきても、製氷を手伝っていた羽生選手。
地元の新聞には、Graceful, on and off ice...と書かれていたのを覚えている。
他の写真は以下のサイトでどうぞ。
http://photos.phantomkabocha.com/FigureSkating/Finlandia2012/YuzuruHanyu/index.html#thumbnail1