いい子たちだ・・・ | ロンドンつれづれ

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気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

クロアチア、ザグレブのジュニアグランプリ女子の試合で、山下真湖ちゃんが2位に入りました。

 

もうちょっとのところで優勝だったのですが、ロシアのソフィア・サモドゥロワ選手が完ぺきなフリーを披露して、逆転1位。 鮮やかでした。

 

表彰台では、2位になった山下選手にソフィアから、「ハイファイブ!」と身振りして、二人はハイタッチ。

 

 

 

そして、表彰台を下りてから、アナスタシア・タラカノワ選手と手をつないでロシア国旗を背に写真撮影。

 

この時、日本の国旗をもっていなかった真湖ちゃんがちょっと離れてしまってとまどっていたので、私が手持ちの国旗を投げてあげると、それを広げてなんとなく二人に近づこうとする真湖ちゃん。 でも、控えめなので、行けない・・・という雰囲気のところ、ソフィアがまた真湖ちゃんを手招き。

 

 

いらっしゃいよ!という動作をしてくれたので、やっと真湖ちゃんは二人と一緒に写真に納まりました。 そこを私もパチリ。 それがこれです。 まだ悔し涙の残るアナスタシアの手をしっかり握り、もう一方の手では真湖ちゃんの手もつないでいるソフィアです。優しいなあ。 アナスタシアは、優勝候補でしたがフリーで3回も転倒して、その後ずーっと泣いていましたからね・・・。

 

 

さらに、リンクサイドにあがると、また真湖ちゃんを誘って、ツーショット。

 

 

昨年のタリンの表彰台は、ツルスカヤ選手とヌグマノワ選手でした。 国旗がすぐに無くて戸惑っていた真湖ちゃん。 この時も私が国旗を投げたんですが、サイズが小さすぎた・・・。 二人のロシア娘が真湖ちゃんを手招きして、一緒に写真に納まりました。 今年はロシア国旗に負けないぐらい大きな国旗を持っていきましたよ。表彰台に上る日本選手のために・・・。 役に立ってよかったです。 

 

 

でも、こうやって選手同士、仲良くやっているのは本当に気持ちがいいです。 フィギュアスケーターさんは性格の良い、礼儀正しい人が多いですね。 そして選手同士、仲が良いです。 やはり厳しい孤独な練習をやり抜いてきた人たちだからでしょうか。 フィギュアスケートは本当に自分との闘いです。 そこが対人競技とは違います。

 

選手たちは皆ライバルに対する尊敬の気持ちがしっかりあって、素晴らしい。 今回の年若いスケーターさんたちも、自分の試合が終わると客席にやってきて、ライバルの良い演技、良いジャンプに惜しみない拍手と声援を送っていました。えらいなあ。

 

そういえばいつぞやのグランプリファイナルのSPで大コケして落ち込んでいたハビエル君を朝食のテーブルに誘い、優しく慰めていたのはロシアのヴォロノフ選手でしたね。「大丈夫、まだフリーがある」って。そしてハビエル君はフリーでかなり巻き返しました。スペインの観衆の前で。

 

ファンの中には、自分の応援する選手のライバルを中傷する人たちがいるようですが、若いフィギュアスケート選手たちのこういう態度を見習いたいものだ、と改めて思った次第でございます・・・。