今日(日本時間では昨日)午後2時半ごろ、ロンドンの中心地、ウェストミンスターでテロアタックがあった。
ウェストミンスター議会は日本で言う国会で、私も所属している会議でちょくちょく内部のコミッティールームに入ったりしているところである。 つい先日も中国の防衛力に関してのセミナーですぐ近くの防衛省シンクタンクに行ったばかりである。
しかし、今日はお休みをして自宅で勉強をしていたところ、夫と日本大使館の両方から「注意喚起」のメールが届いた。ウェストミンスター周辺で、男が議会に押し入ろうとして警官に射殺され、また車が議会近くの橋の上で通行人を不特定多数跳ね飛ばし、一人はテームズ川に落ちて助け出されたという。 目撃者によると、暴走した車は2台だったともいう。
(BBC)
たった今放送されている5時のニュースでは、まだ何人のけが人が出て、犯人が何者という詳細は発表できないということで、一人の犠牲者が亡くなり多くのけが人がでている、ということである。亡くなったのは、橋の上で車に轢かれた女性だそうで、犯人を取り押さえようとした警官は刺されて重傷、犯人のひとりは警官に射殺された、ということである。
(議会内の警官、PA)
スコットランドヤードもまだ情報の整理に奔走しているようで、議会は閉鎖、橋も閉鎖されており、ロンドンの上空にはメディアの飛ばしているヘリコプターが複数飛び回り、ロンドン中心部は混乱している様子。
この国家的危機に対応するため、今夜はCOBRAが召集されるということで、政府としてはこの事件を正式にテロリストアタックとして対応するようである。
橋の上の負傷者には、フランスからの観光に来ていた高校生が複数含まれていた、とフランス政府が発表したということで、若い人たちの怪我が重傷でないことを祈るばかりである。
Sky News:
ロンドンのフランス大使館からのツイッターメッセージ(フランスはロンドンと共にある、と)
Image Source: BBC