傷だらけの猫たちを助けてくれた「命の布カラー」 | アバターもえくぼ

アバターもえくぼ

6畳×6畳に60匹の猫がいた
壮絶な多頭飼育崩壊現場から
引き出した負傷猫
「アバター」
通称「アバちゃん」と
楽しく明るく
ほがらかな生活を書いています。

みなさん、こんにちは。

 

少し前に、

このブログのコメント欄に

コメントが来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

トップページのアバちゃんの写真を

ご欄になった方から

 

 

アバちゃんが付けている

布カラーについての質問でした。

 

 

質問された方は、

ご自身で猫を飼っていて

 

 

一カ月半くらい前に、

その子の前足の肉球の部分に

傷が出来てしまい

 

 

傷を執拗に舐めてしまうので

プラスチック製の

エリザベスカラーを付けたところ

 

それを嫌がって

「うちの子、おかしくなったんでないか?」

といいうくらい

パニックになってしまった。。

 

 

なのでプラスチック製以外の

エリザベスカラーを

探していたところ

アバちゃんの写真にぶち当たった。

 

この布カラーなら、

暴れないかも…とのことでした。

 

(非公開の質問でしたので

その後メールで

やりとりさせて頂いています)

 

 

 

エリザベスカラーを

嫌がる子は多いですよね。

 

 

確かに自分の首まわりに

いきなりパラボナアンテナみたいのを

つけられたら、

多少のストレスは絶対にあるはず。

 

 

私はは獣医ではないので

専門的なことはここでは書きませんが、

 

 

アバちゃんが

「頭ぱっくり」の状態だった頃、

 

 

 

 

 

 

この襟つきの布カラーに

どれだけ助けられたかを知っているので

 

 

 

今回は命を助けてくれた

「襟つき布カラー」について

書いてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

アバちゃんがレスキューされた時

実は、同じ場所から3匹

酷い傷を負っている子が

一緒にレスキューされていました。

 

 

ウッディー、バズ、

アローという子たちです。

 

 

特にウッディーは

ナイフでリンゴの皮をむくみたいに

 

 

首にぐるーと傷を負っていて

肉が見えるほどでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

飼い主が、小さい時に

首につけていたヒモを

大人になっても、外さなかったため

 

だんだん食い込んでいって

壊疽したのかなと推測します。

 

 

要は完全なる

ネグレクトですね。

 

 

アローは両方のほっぺたに

同じような傷が。

 

これはケンカでついた

傷なのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの頃、ツキネコの保護部屋は

さながら「野戦病院」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アバちゃんは、

痛痒さに、目をひんむいて

カサカサと掻き

 

その肉片が毎日

壁にべったりとつく地獄絵図。

 

 

  

 

 

 

 

スタッフさん達も

どうやったらこの子たちが

傷を舐めないように出来るか

 

 

カラーをしても

それがストレスにならないか

 

 

本当に試行錯誤をしながら

ケアをしていたと思います。

 

 

 

 

 

 

それらの様子を

代表がツキネコのブログにて書くと

 

またたくまに拡散され、

 

 

支援者のヒロコさんが

布つきのカラーを

 

「渡る世間」風に言えば

 

こしらえてくれたのです。

 

 

コレが布製の、襟つきカラーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初これはクマかと思っていましたが

ちゃんと猫の模様でした。

 

 

布選びからヒロコさんの

優しさと愛情が伝わってきますね。

 

 

 

 

 

 

 

ヒロコさんが、

完成した襟付きのカラーを

ツキネコに持ってきてくれた時、

 

 

看板猫の政五郎が

モデルになって着てくれたことを

思いだします。

 

 

ルイ13世に見えますね。

 

ルイ13世‥

知らんけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

まーくんは何でも

似合っていたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

頭や首に傷がある

アバター、ウッディー、バズは

 

 

プラスチックのカラーだけだと

傷口に当たり

痛かったと思いますが

 

 

この布製のカラーだと

洋服になっているので

痛くないし、ズレません。

 

 

中に固定するプラスチックの

カラーも小さいもので済みます。

 

 

カラーがストレスにならず

ごはんもスムーズに

食べれてました。

 

 

 

 

 

この布カラーで

3人の様子がみるみる

生き生きしてきたのがわかりました。

 

 

ストレスがなくなると

傷の治りも

早くなるものなんだね。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

この襟付きカラー軍団たちが

ちょこちょこと動きまわる様は

本当に可愛いかったです。

 

 

スタッフさんたちが

湿潤療法のために巻いてくれた

 

 

「姉さんかぶり」みたいな包帯も

 

 

 


 

 

 

ボラの私たちも

なぜか真似して

 

 

「姉さんかぶり」をしながら

掃除をしていた思い出があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボランティアも

どうせなら

「明るく楽しみながら」です。

 

 

その後、ツキネコのブログで

この子達の様子を伝えると共に、

 

私も慣れない絵を描いて

 パネルを作り

 

イベントの時に「多頭飼育崩壊」の

啓蒙をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのとき、怪我を

負っていた子たちは

その後、「野戦病院」だった保護施設から、

ツキネコに移動し

 

 

全員に家族がみつかりました。

 

 

あの頃、スタッフさんやボランティアさんと

一緒に、私も

 

保護施設の「長屋」のボラに毎日のように通って

この子達のことを

自分のブログなどで伝えていましたが

 

 

自分のことや人間のことには

ダラダラしているのに

 

不思議なことに

この子たちの時は頑張れました。

 

この子たちには

そうしたい何かがあったんだと

今でもそう思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロコさんが

「アバター達のために」と

型紙から起こし

 

オリジナルで作ってくれた

 

「命の襟付きカラー」

 

 

今でも写真を見るたび、

鼻の奥がつーんとします。

 

 

人間によって、辛い思いもしたけど

助けてくれたのはやっぱり人でした。

 

 

何千円も出せば、

もしかすると、ゴージャスなカラーが

買えたかもしれませんが

 

 

この子たちの顔を思い浮かべながら

愛情をこめて

ミシンをダダダしてくれた

ヒロコさんに本当に感謝です。

 

 

 

※参考までに。

 

【この襟つきカラーは

ネットで、フリー配布していた

「ハーネス用ベスト型紙」から

 

拡大や、加工をして作り

そこにカラーの部分を

付け足したそうです。】

 

「苦労たことはないけど

試行錯誤だったので作っている時は

楽しかったよ」と言ってくれました。

 

 

アバちゃんにも

「命の恩人、ヒロコさんには

足を向けて寝るんでないよ」と

 

毎日念仏のように

教え込んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

足を向けて寝たくなくても、

実は方向オンチで

 

 東西南北がいまいち

わからない母なのでした。