【タイトル】
アンチャーテッド(原題:Uncharted)
【概要】
2022年のアメリカ/スペイン合作映画
上映時間は116分
【あらすじ】
10歳の頃に兄のサムと生き別れになったネイトは15年後、トレジャーハンターのサリーが兄の事を知っていたため共に行動することを決意する。
【スタッフ】
監督はルーベン・フライシャー
音楽はラミン・ジャヴァディ
撮影はチョン・ジョンフン
【キャスト】
トム・ホランド(ネイト)
マーク・ウォールバーグ(サリー)
アントニオ・バンデラス(サンティアゴ)
ソフィア・アリ(クロエ)
タティ・ガブリエル(ジョー)
【感想】
人気ゲーム「アンチャーテッド」の実写映画化ではあるが、映画オリジナルのストーリーとなっている。また、当初は2020年中の公開予定だったが、コロナの影響で2022年まで延期された。ちなみに、ビーチで主人公に声を掛ける男を演じたのはゲーム版でネイトの声を担当しているノーラン・ノースである。
それなりの予算を組んだアドベンチャーだけあって、やや荒唐無稽な場面もそれなりに楽しめるようになっている。ストーリーは王道と言えば王道だが、やや物足りなさは感じた。ちなみに、私は元となったゲームは知りもしなかったレベルではあるが、ゲームをしていたファンからは結構酷評されているようだ。
どう見ても「インディ・ジョーンズ」っぽさはあるし、それも狙いのうちだろうと思う。ただ、この手の映画全般に言えることだが、謎解きは映画内のルールで動き出し、登場人物たちが勝手に解決してくれるのである。ヒントがあり、登場人物らが色々考えて行動してうまくいくという感じであり、その間に裏切りや敵の邪魔などが挿入されているような感じだ。
ちなみに、この「インディ・ジョーンズ」っぽさで言うと、アントニオ・バンデラスが終盤前にあっさり殺されてしまうのは、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023)」と同じであった。
最終的にはCG全開のアクションシーンが繰り広げられ、主人公を終始翻弄していたクロエを主人公が騙したことで映画が終わる。この主人公の成長、あるいは亡くなった兄の悲しみを乗り越えるドラマとしてはかなり弱々しい。
ミッドクレジットになると、映画が再開してネイトとサリーが敵を騙す場面になる。そこで彼らが家を出て両手を上げるところでその映像も終わる。おそらく騙したクロエがやってきたことだろうと推測することができる。続編を期待しての映像だと思うが、この調子で続編を作っても確実に失敗に終わることだろう。ゲームファンや批評家からは厳しい意見が出たことだし、続編はないかもしれないし(2023年8月現在、IMDbには噂すらない)、仮に製作するにしてもそれなりに方向性を変えないと成功しないと思う。
肩肘張らずに楽しめる作品ではあると思うが、あらゆる面で物足りなさを感じるのは事実である。おそらく数あるアドベンチャー映画に埋もれる一本になってしまうだろう。
取り上げた作品の一覧はこちら
【予告編】
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
<Amazon Prime Video>
言語
├日本語吹き替え
【ソフト関連】
<BD+DVD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├ルーベン・フライシャー(監督)による音声解説
映像特典
├魅力的な悪役たち
├ルーベン・フライシャーの素顔
├最高のバディ
├ネイサン・ドレイク 誕生秘話
├C17機アクションの舞台裏
├ミュージック・ビデオ
├劇場用マーケティング映像(4種)
├未公開シーン(8種)
<4K Ultra HD+BD>
収録内容
├上記BD+DVDと同様