【作品#0659】JOLT/ジョルト(2021) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

JOLT/ジョルト(原題:Jolt)

【概要】

2021年のアメリカ映画
上映時間は91分

【あらすじ】

子どもの頃から衝動的な暴力を押さえることができずにいたリンディは、身体に電気刺激を流す装置を付けて、暴力に走りそうになるとその装置を作動させて暴力を抑え込む生活をしていた。ある日、知り合った会計士のジャスティンと仲良くなっていくが、ジャスティンは何者かによって殺されてしまう。

【スタッフ】

監督はタニャ・ウェクスラー
音楽はドミニク・ルイス
撮影はジュールス・オローリン

【キャスト】

ケイト・ベッキンセイル(リンディ)
ボビー・カナヴェイル(ヴィカーズ)
ラバーン・コックス(ネヴィン)
スタンリー・トゥッチ(マンチン)
ジェイ・コートニー(ジャスティン)

【感想】


「アンダーワールド」シリーズなどで知られるケイト・ベッキンセイル主演のアクション映画。彼女がアクション映画に主演するのは「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2016)」以来5年ぶりとなった。

本作を見てまず思い出すのは「ザ・コンサルタント(2016)」である。原題が「The Accountant(会計士の意)」であるこの作品は、ベン・アフレックが演じた主人公は過去のトラウマから衝動を抑えるために日々鍛錬に励み、親のスパルタ教育の影響で軍人並みの戦闘能力の高い人間になっていたというものである。

本作は主人公ではないが、主人公リンディの好きになる相手が会計士である。そして、主人公のリンディは子供の頃から衝動的な暴力を抑えることができずに生きており、マンチン医師の発明した身体に電流を流す装置を付け、暴力の衝動に駆られそうになると身体に電流を流して暴力の衝動を抑えて生活している。やはり「ザ・コンサルタント(2016)」の女性版という印象は否めない。

そんな主人公のリンディを演じるのはケイト・ベッキンセイルである。撮影された2019当時でも46歳というのが信じられないくらいに若々しい。中でもジャスティンと初めて関係を持った翌朝に主治医のマンチン医師のところを訪ね、初めて見た男性器について興奮気味に話す様子は何とも可笑しい。

また、その暴力性を生かしたアクションもケイト・ベッキンセイルらしい華麗さがある(もちろんスタントも多数あるだろうが)。やはり彼女にはアクションがよく似合う。

終盤に「実はジャスティンは生きていました」という展開になり、リンディの怒りは頂点に達する。最終的にリンディはジャスティンを殺すのだが、できれば格闘シーンで終わらせてほしかったかな。ラストだけ冷静にしてやったりというのはちょっと違うような気もする。

ラストにはリンディを少女時代から知る謎の女性(スーザン・サランドン)が登場する。意味ありげなラストは続編を期待したものなのだろう。正義に目覚めたリンディが悪を成敗する「必殺仕置人」的な映画としてシリーズ化はありだろうが、2023年7月現在IMDbでもその噂は流れてこない。

そこそこ名のあるキャストも出演しているし、男女の刑事コンビもなかなか良かった。90分程度のアクションとしては十分だろう。



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【予告編】

 


【配信関連】

 

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