【作品#0476】インデペンデンス・デイ(1996) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

インデペンデンス・デイ(原題:Independence Day)


【概要】

1996年のアメリカ映画
上映時間は145分
※特別版は154分

【あらすじ】

アメリカ独立記念日を2日後に控えた7月2日。超大型の円盤型宇宙船がアメリカだけでなく世界中の年の上空に出現した。

【スタッフ】

監督はローランド・エメリッヒ
音楽はデヴィッド・アーノルド
撮影はカール・ウォルター・リンデンローブ

【キャスト】

ウィル・スミス(スティーヴン・ヒラー)
ビル・プルマン(トーマス・ホイットモア大統領)
ジェフ・ゴールドブラム(デヴィッド・レヴィンソン)
メアリー・マクドネル(マリリン・ホイットモア大統領夫人)
ジャド・ハーシュ(ジュリアス・レヴィンソン)
ロバート・ロジア(ウィリアム・グレイ将軍)
ランディ・クエイド(ラッセル・ケイス)
ジェームズ・レブホーン(アルバート・ニムジッキ国防長官)

【感想】

7,500万ドルの予算に対して全世界で8億ドル以上を稼ぎ出し、同年で最もヒットした作品となった。また、アカデミー賞では視覚効果賞を受賞した。

SF娯楽アクション大作なんだが、にしては145分という上映時間は長すぎる。特に、行き詰った人間側が策を講じる過程はあまりにも冗長である。一度は大都市を次々に攻撃した宇宙船たちは最後の最後に人間側が攻撃してくるまで何もしてこない。ただ人間側が策を講じる過程を黙って待っているかのようだ。せめて宇宙船が攻撃してこない理由を少しくらい示すべきじゃないだろうか。いざという時に相手は待ってくれないと思う。また、わざわざ7月2日から映画を始めているのは、3日で3幕構成にしたかっただけのことだろう。

各々のキャラクターがそれぞれ事情を抱え、宇宙船をやっつけることであらゆる事情が解決、あるいは解決に向かっていくように見える。ラッセルが宇宙船に突っ込み宇宙船が破壊されるとその場は大喜びになる。その場でラッセルの息子を思いやる軍人はたったの1人だった。この手の映画らしいと言えばそうなんだが、何人もの命が失われても終わり良ければ総て良し的すぎる印象はある。

戦闘機のパイロットが不足すると、何と大統領が自ら戦闘機に乗り込み宇宙船への攻撃を始めることになる。当時のクリントン大統領が外交に弱いと批判されていたことを受け、外からの敵と戦う姿を見せたのだろう(それは翌年の「エアフォース・ワン(1997)」にも通じるだろう)。

そして、嫌われ者だったラッセルは、ミサイルが故障により発射できないとなると自ら宇宙船に突っ込み宇宙船の破壊に成功する。こういった自己犠牲も「エアフォース・ワン(1997)」に通じる。にしても宇宙船の攻撃箇所を攻撃するだけであの巨大な宇宙船が丸ごと破壊されるとは何とも脆弱な宇宙船だな。

その後、母艦に行ったウィル・スミスとジェフ・ゴールドブラムが地球に帰還してくる。そんな彼らを女性が出迎える。古典的と言えばそうだんだが、やっぱりどうも古臭いな。

基本はアメリカ内で話が始まり完結する。要所で各国の様子も挿入されるが、ほとんど気に掛けることもない。最後の作戦がうまくいくと、「各国にも連絡を取っておけ」という最低限のフォローで以降は他国の様子はほとんど描かれることはない。ただ、特筆すべきは中東の国の様子が描かれることだろう。911のアメリカ同時多発テロが発生するのは本作の5年後である。本作製作時だってユーゴスラビア紛争など発生していたわけで、決して世界が平和だった時代でもないが、冷戦が終わり第二次世界大戦後の世界の抱える問題は多少排除された時期ではある。そして、本作以降ディザスタームービーが大量生産されることからも分かるように、21世紀という新たな時代に突入することへの期待と不安が本作の宇宙船が象徴しているのだろう。

外界からの脅威を大統領自らが戦うような映画を撮ったローランド・エメリッヒなんだから、後に「パトリオット(2000)」なんかを撮るのも十分に頷ける。

【音声解説1】

参加者

├ローランド・エメリッヒ(監督)

├ディーン・デヴリン(製作)


上記2名による対話形式の音声解説。劇場版にのみ収録されている。50年代のSF映画から70年代のパニック映画のエッセンスを抽出して、現代のCG技術を駆使して娯楽アクション大作を作り上げたかったのだとは伝わってくる。

【音声解説2】

参加者

├フォルカー・エンゲル(視覚効果)

├ダグラス・スミス(視覚効果)


上記2名による対話形式の音声解説で、特別版にのみ収録されている。ミニチュアと合成を組み合わせた話、たった2つの場面のためにミニチュアを作成した話、実は使いまわしている爆破シーン、アカデミー賞受賞の逸話など話してくれる。

【関連作品】


「インデペンデンス・デイ(1996)」…シリーズ1作目
インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016)」…シリーズ2作目

「地球の静止する日(1951)」…本作でラッセルの子供たちが見ているテレビ画面に映る。

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【配信関連】

 

<Amazon Prime Video>

 

言語

├オリジナル(英語)

 

<Amazon Prime Video>

 

言語

├日本語吹き替え

 

【ソフト関連】

 

<DVD>

 

本編

├劇場版

├特別版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典(2種)

├ローランド・エメリッヒ(監督)、ディーン・デヴリン(製作)による音声解説※劇場版のみ

├フォルカー・エンゲル(視覚効果)、ダグラス・スミス(視覚効果)による音声解説※特別版のみ

 

<DVD(2枚組/プレミアム・エディション)>

 

本編

├劇場版

├特別版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典(2種)

├ローランド・エメリッヒ(監督)、ディーン・デヴリン(製作)による音声解説※劇場版のみ

├フォルカー・エンゲル(視覚効果)、ダグラス・スミス(視覚効果)による音声解説※特別版のみ

映像特典(Disc2)

├もう一つのエンディング

├オリジナル予告編&TVスポット集

├ドキュメンタリー「リアリティの追求」

├TVスペシャル"ID4 Invasion

├メイキング・オブ「ID4」

├プロダクション写真集

├ストーリー・ボード集

├隠しコマンド

 

<BD>

 

本編

├劇場版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典(2種)

├ローランド・エメリッヒ(監督)、ディーン・デヴリン(製作)による音声解説

├フォルカー・エンゲル(視覚効果)、ダグラス・スミス(視覚効果)による音声解説

映像特典

├トリビア・トラック

├インデックス

├ブックマーク

├ゲーム:「エイリアン・ハント」(JAVA GAME)

├GAG REEL(←ゲームをクリアすると再生可能)

├劇場予告編集(先行予告編/劇場予告編A/劇場予告編B/劇場予告編C)

├FOX予告編集

 

<BD(2枚組)>

 

本編

├劇場版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

  ├ソフト版

  ├テレビ朝日版

    ※テレビ朝日版の吹替は欠落箇所をオリジナル音声/日本語字幕で対応

音声特典(2種)

├ローランド・エメリッヒ(監督)、ディーン・デヴリン(製作)による音声解説

├フォルカー・エンゲル(視覚効果)、ダグラス・スミス(視覚効果)による音声解説

封入特典
├テレビ朝日版とソフト版の吹替台本
├山寺宏一、古川登志夫のインタビュー集
├激レア! コンセプトアート集

 

<4K ULTRA HD+BD2枚(本編/特典)>

 

本編

├劇場版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

  ├ソフト版

  ├テレビ朝日版

    ※テレビ朝日版の吹替は欠落箇所をオリジナル音声/日本語字幕で対応

音声特典(2種)

├ローランド・エメリッヒ(監督)、ディーン・デヴリン(製作)による音声解説

├フォルカー・エンゲル(視覚効果)、ダグラス・スミス(視覚効果)による音声解説

映像特典(Disc3)

├『インデペンデンス・デイ』受け継がれるレガシー

├もう1つのエンディング

├NGシーン集

├リアリティーの追求

├緊急TV特番

├メイキング

├戦闘シーン特集

├報道特集

├フォト・ギャラリー

├予告編集

├TVCM集

 

<BD2枚セット>

 

収録内容

├「インデペンデンス・デイ(1996)」

├「インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016)」