【タイトル】
デスペラード(原題:Desperado)
【Podcast】
Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。
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【概要】
1995年のアメリカ映画
上映時間は106分
「マリアッチ」3部作の2作目
【あらすじ】
マリアッチは、友人ブシェミの協力を得て、悪党ブチョを殺すために武器を忍ばせたギターケースを持って酒場に現れる。
【スタッフ】
監督/製作/脚本/編集はロバート・ロドリゲス
音楽はロス・ロボス
撮影はギレルモ・ナヴァロ
【スタッフ】
アントニオ・バンデラス(エル・マリアッチ)
サルマ・ハエック(カロリーナ)
ヨアキム・デ・アルメイダ(ブチョ)
スティーヴ・ブシェミ(ブシェミ)
クエンティン・タランティーノ(集金人)
ダニー・トレホ(ナバハス)
カルロス・ガラルドー(カンパ)
【感想】
監督デビュー作となった前作「エル・マリアッチ(1992)」の予算7,000ドルから1,000倍の予算700万ドルで製作されたヒット作(と言ってもこの手のアクション映画で700万ドルは低予算の部類だが)。同じ年に監督デビューして仲良くなったクエンティン・タランティーノと、その彼のデビュー作「レザボア・ドッグス(1992)」に出演していたスティーヴ・ブシェミも出演。主演はハリウッドで着実に名前を売り始めていたアントニオ・バンデラスでアクション映画には初出演。ヒロインを演じたサルマ・ハエックは本作でブレイク。さらに刀を使った殺し屋を演じたダニー・トレホは製作時に監督の従兄弟であることが判明している。
内容は前作のセルフリメイクに近いが、前作以上の予算をかけられたことで、火薬量がアップしたり、武器がレベルアップしたり、そして何よりキャストが豪華になっている。監督が敬愛するジョン・ウー監督のような二丁拳銃を使ったガンアクションやスローモーションによる演出が随所に見られ、ジョン・ウー監督の魂を最初に引き継いだハリウッド映画とも言えよう。ロングヘアーの主人公がアクションするというのは、ジョン・ウー監督がハリウッドデビューした「ハード・ターゲット(1993)」のジャン=クロード・ヴァン・ダムを思わせる。また、マリアッチの味方として登場する2人がマシンガンやロケットランチャーを搭載したギターを持ってきてそれでもって戦うシーンは構え方が特に印象深い(すぐに殺されてしまうが、これは美味しい役どころである)。
ただ、前作とほとんど同じような話を前作の上映時間81分から106分に引き伸ばす必要性はあまり感じられなかった。主演したアントニオ・バンデラスとサルマ・ハエックは間違いなく前作キャストより魅力的だが、ラブシーンなどが映画の進行をやや鈍らせている印象。2人でギターを弾き始めたところでラブシーンに入るが、あそこは2人でギターを弾くところをもって見せてほしかったし、それで2人の気持ちを表現するでも良かった。
また、ラストに判明するマリアッチとブチョの「実は兄弟でした」設定の必要性は全く感じられなかった。前作をなぞったラストも分かるが、アクションのクライマックスがラストにないのはちょっと寂しい。
【音声解説】
参加者
├ロバート・ロドリゲス(監督)
本作の監督ロバート・ロドリゲスによる単独の音声解説。前作「エル・マリアッチ(1992)」の情報の嵐のような音声解説を期待するとがっかりする。本人も本作の音声解説に向けた準備があまりできていなかったことは反省している。とは言っても、前作でできなかったが本作でできたこと、予算は前作から1,000倍でも低予算映画であることに変わりはないため様々な工夫をしたことなどの話は聴き応えがある。
【関連作品】
「エル・マリアッチ(1992)」…3部作の1作目
「デスペラード(1995)」…3部作の2作目
「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003)」…3部作の3作目
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語/スペイン語)
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(英語/スペイン語)
音声特典
ロバート・ロドリゲス(監督)による音声解説
映像特典
├銃撃シーンの解説特別映像
├『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』/フィルモグラフィ/オリジナル劇場予告編集
<BD>
言語
├オリジナル(英語/スペイン語)
【グッズ関連】
<ポスター>
サイズ
├68.5㎝×101.5cm