【タイトル】
マトリックス(原題:The Matrix)
【Podcast】
Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。
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【概要】
1999年のアメリカ/オーストラリア映画
上映時間は136分
【あらすじ】
大手ソフトウェア会社で働くトーマス・アンダーソンには、天才ハッカー「ネオ」としての顔も持ち合わせていた。ある日、パソコンに謎のメッセージを受けたトーマスは、トリニティという謎の女性に仲間のモーフィアスを紹介される。モーフィアスから今いる世界は仮想現実で、このまま仮想現実で生きるか、目覚めて現実世界で生きるかの選択を迫られる。
【スタッフ】
監督/脚本はウォシャウスキー兄弟
製作はジョエル・シルバー
音楽はドン・デイヴィス
撮影はビル・ポープ
【キャスト】
キアヌ・リーヴス(トーマス・アンダーソン/ネオ)
ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス)
キャリー=アン・モス(トリニティ)
ヒューゴ・ウィーヴィング(エージェント・スミス)
ジョー・パントリアーノ(サイファー)
【感想】
誰もが知る20世紀最後のSF大作。「バウンド(1996)」で監督デビューしたウォシャウスキー監督には6,300万ドルの予算が与えられ、全世界で4億6,000万ドルの大ヒットを記録した。アカデミー賞でも4部門受賞するなど、大きな評価得ている。
映画を見たら誰もが忘れられない場面がいくつもあり、そのインパクトは強烈である。たった1場面だけでも作れたら十分だと感じるが、本作にはそれがいくつもあるところがすごい。
アクションシーンは香港から呼び寄せたユエン・ウーピンによる指導の賜物であるが、特にワイヤーを使ったアクションは一世風靡し、多くのアクション映画で模倣が作られた。仮想現実における動きが超人的というのはありだが、やはりワイヤーアクションはちょっと違うかなと感じる。他のCGで十分な効果を上げていると思える。
また、ネオが銃弾をよけるべく体を反らす際のバレットタイムも映画史で見ても、本作か翌年の「ソードフィッシュ(2000)」の冒頭のアクションがベストだろう。
あと、本作で惜しむべくはネオとトリニティの関係性だろう。「運命」のごとく、彼らは結ばれるが、もう少し必然性を感じるドラマチックな要素はあっても良かったんじゃないかと思う。「選択」ではなく「運命」と言えばそれまでだが、まるで今までの映画で主演の2人が他の誰かを選ぶわけではなく、当たり前のように結ばれてきたことにも当てはまるように思うが果たして意図的だったか。この2人のドラマの浅さが続編の印象にも大きく影響していると思う。
【音声解説1】
参加者
├コーネル・ウェスト(哲学者)
├ケン・ウィルバー(哲学者)
哲学者2名による対話形式の音声解説。哲学的、宗教的側面から本作について語っている。自分の知識不足もあるが、専門用語が登場して何を言っているのか理解できない場面がある。哲学や宗教方面に明るい人が聞くと印象は変わるのかもしれない。ただ、「この場面はこの宗教の〇〇で…」のように、個々の場面を切り取って話している印象が強く、作品全体としてどうかという大きな話をもう少し砕けた表現でしてくれた方が素人にとってはありがたいと感じた。
【音声解説2】
参加者
├トッド・マッカーシー(映画評論家)
├ジョン・パワーズ(映画評論家)
├デヴィッド・トムソン(映画評論家)
ウォシャウスキー兄弟から直々に指名された評論家による対話形式の音声解説。「このシーンは過去の〇〇という映画を思い出す」とか「このシーンはいらない」とか2人の評論家が終始話している。彼らは本作に対し、一部には否定的な見方をしているが、概ね評価しているという印象。
【音声解説3】
参加者
├キャリー=アン・モス(トリニティ役)
├ザック・ステーンバーグ(編集)
├ジョン・ゲイター(視覚効果スーパーバイザー)
上記3人による対話形式の音声解説。出演者、編集、視覚効果という珍しい組み合わせ。予算を追加し出来上がる素材も増えながらの編集作業の話や、実はマットペインティングや実写を使ってCGを使っていないという話は興味深かった。キャリー=アン・モスは、最初の15分以降しばらく話に参加しておらず、終盤のネオと奇襲をかける場面から再登場する。彼女のノリの良さがこの音声解説自体を楽しくする要素だっただけにしばらく登場しないのは残念だった。
【音声解説4】
参加者
├ドン・デイヴィス(音楽)
本作の音楽を担当したドン・デイヴィスによる単独の音声解説。音楽が鳴り止むと、その音楽の意図などを語ってくれるが、あまり印象には残らず。
【関連作品】
「マトリックス(1999)」…シリーズ1作目
「マトリックス リローデッド(2003)」…シリーズ2作目
「マトリックス レボリューションズ(2003)」…シリーズ3作目
「マトリックス レザレクションズ(2021)」…シリーズ4作目
「アニマトリックス(2003)」…本シリーズをモチーフにしたオムニバスアニメ
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
<Amazon Prime Video>
言語
├日本語吹き替え
【ソフト関連】
<DVD(特別版)>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
映像特典
├メイキング
├ ”What is Bullet Time?”
├ ”Follow the White Rabbit”
├ ”What is the Concept?”
<BD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├コーネル・ウェスト(哲学者)、ケン・ウィルバー(哲学者)による音声解説
├トッド・マッカーシー(映画評論家)、ジョン・パワーズ(映画評論家)、デヴィッド・トムソン(映画評論家)による音声解説
├キャリー=アン・モス(トリニティ役)、ザック・ステーンバーグ(編集)、ジョン・ゲイター(視覚効果スーパーバイザー)による音声解説
├ドン・デイヴィス(音楽)による音声解説
映像特典
├ウォシャウスキ⁻監督によるイントロダクション(静止画)
├BEHIND THE MATRIX:ドキュメンタリー7種類
├TAKE THE RED PILL:ドキュメンタリー2種類
├FOLLOW THE WHITE RABBIT:ドキュメンタリー9種類
├THE MUSIC REVISITED:ミュージック・セレクション
├マリリン・マンソン"ROCK IS DEAD”ミュージック・クリップ
├オリジナル予告編/テレビスポット/特報
<4K Ultra HD+BD2枚(計3枚組)>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
├ソフト
├フジテレビ版※吹替欠落箇所にWOWOW追加収録したもの。
音声特典
├コーネル・ウェスト(哲学者)、ケン・ウィルバー(哲学者)による音声解説
├トッド・マッカーシー(映画評論家)、ジョン・パワーズ(映画評論家)、デヴィッド・トムソン(映画評論家)による音声解説
├キャリー=アン・モス(トリニティ役)、ザック・ステーンバーグ(編集)、ジョン・ゲイター(視覚効果スーパーバイザー)による音声解説
├ドン・デイヴィス(音楽)による音声解説
映像特典
├ウォシャウスキ⁻監督によるイントロダクション(静止画)
├メイキング集
├撮影の舞台裏:ドキュメンタリー
├白いウサギを追え:ドキュメンタリー