まだ夜の7時。少し早いがM君を迎えに空港へ向かう。めしを食べて元気が出てきたのでまた列車で行くことにした。窓口で尋ねたけどエアコン付き車両は無し。また窓全開車で一時間。10B.

こんどはかなり混んでいて座れない。開いている場所はないかとキョロキョロしながら車内を歩くと他の乗客とやたら目が合う。
通路にもたくさんひろがあふれて移動もできなくなってきた。かなり暑い。天井でファンが回っているけどほとんど効かない。窓は開いているけど通路には風がこない。またまたハードな移動だ。

その時、通路をかきわけてきた一人の客が、座っている客に自分の切符を見せて何か言い、入れ替わった。「ここは俺の席だ」「あらごめんなさい」という感じ。そうか、こっちの列車は普通車でも全席指定だとどこかで読んだ気がする。じゃあ俺の席は、と切符を見ると「STANDY」と書いてある。立ち乗り?
まわりをよく見るとあちこちで入れ替わりをしている。通路を誰か歩いてくるたびに座っている人たちの目が一斉にそちらをむく。さっき歩いてきたときは自分が外国人だから珍しがられて注目を集めてしまったのかと思っていたのだが、違ったようだ。

あきらめて汗だくでつっ立っていると横から誰かつついてくる。見ると、対面式4人掛けの座席に居るおばあさんが自分の横を指差し、隣の孫娘?と無理やり詰めてスペースを作り、網棚を指差した。荷物を置いて座んなさいと言っているようだ。おばあさん、なんていい人なんだ。好意に甘えてケツを押し込む。片足は通路にはみ出すが何とか座れた。「コープンカップ」と礼をいう。一息ついて正面をみると「うお!曙だ」 もちろん別人だがえらく似ている人が対面に座っている。写真を撮りたかったが、乗客は皆じっと押し黙って恐い表情のまま暑さに耐えている様子。そんな空気ではなかった。

そろそろ空港に着く頃だが車内アナウンスが一切無いのでわからない。切符には到着予定時間が書いてあるが、時計を忘れてきた。外はすっかり暗くなって、来た時とはまるで印象が変わっている。不安になっておばあさんに聞いてみた。「ティーニーティーナイ?(ここはどこ?)」隣の孫娘が答えてくれた。「○△」。駅名のようだがわからない。「ヤークパイエアポート(エアポートに行きたい)」「ああ、ドンムアン駅ね。次の次よ」「ありがとう」”旅の指さし会話帳 タイ”初めての活躍だ。彼女達はどこへ行くのか尋ねると分からない地名が返ってきた。地図で指さしてもらうとかなり遠い。この列車だとあと4時間くらいはかかりそうだ。この状態でそんな長時間乗っていくのは相当辛そうだ。

無事駅に着いた。空港の到着ロビーでM君を待つ。
時間になってもなかなか現れない。何かトラブルがあったのか?宿はこっちで取ったのでここで落ち合えないと大変だ。到着ロビーは人が一杯で先が良く見えない。出口が二つに分かれているので逆の方にいるのかとあっち行きこっち行きを繰り返す。到着から1時間ちょっとたって、最初に居たほうと反対の出口からようやくM君が出てきた。ふう、これで一安心だ。

電車は終電(さうがにもう乗りたくないし)、空港バスで市内に向かう。
さっきはA4がなくてA2に乗れと言われたが、今度はA1バスにのれと言われる。何か良く分からないがA1に乗った。100B
ルンピニ公園で降りる。そこから地下鉄でファランポーン駅に行けるはず。
もう完全に夜中だが公園にはちらほら人影がある。芝生で気持ち良さそうに寝ている人がたくさん。
あとでM君の持ってきた「歩き方」をみると夜は危険なので行くなと書いてあった。そんな雰囲気には見えなかったが、女性一人とかだと危ないのかも。

地下鉄の駅の入り口を探すがわからない。もう終電が終わっているのかもしれない。タクシーでいくことにした。45B。先に駅からホテルまでトゥクトゥクで行った距離の5倍ほどだ。

M君が何か食べたいというのでホテルに荷物置き、すぐそばの中華街へ。
さすがに中華料理は普通の屋台料理に比べてかなり高い。1品80B程度はあたりまえのようだ。それでも日本円で220円程度なので全然安いが、タイに来ていきなり中華というのも趣旨に合わないのでタイっぽい屋台を探す。もう店じまいをしている屋台が多く、ブラシでこすって水をまき掃除をしている。人が通ろうがお構いなしで、得体の知れない水が後ろから足元にぶわっとかかってきた。ひでえとこだ。

ようやくタイ料理っぽい屋台を見つけた。スープに丸まった麺が入り、表面カリカリのポークが乗って40B。お馴染みの調味料セットで味付けする。
こちらもとんでもなく辛くて汗だく。唇が腫れてあとあとまで胃が熱い。

帰りにセブンイレブンに寄ってスプライトを買った。スプライト アイスというやつで、ガムシロップのような甘さにミントが入ってスース-する。まずい。

宿に帰り、シャワーをして寝た。


ちなみにM君は見事試験に合格!出発直前まで色んな手続きで大変だったらしい。とにかくよかった。おめでたい
そういえば汽車の駅が空港にあったはず。地図を見るとまっすぐファランポーンに行く線路がある。
空港のロビーに戻り、駅への入り口を発見!
なんだかすごくラフな駅。空港のビルからの陸橋を渡って階段を降りると改札もなくいきなりホーム。ホームの中ほどにカウンターがあって、そこできっぷを売っているようだ。
バンコクまで10B。10B!? 安い!たった30円!エアポートバスの10分の1だ。
ただ、ホームにいるのはいかにも地元民ばかり。少し不安。

電車が着いた。続々と乗り込む。中もびっしり、浅黒い肌の人たちばかり、みょうにじろじろ見られる。ドアも閉めずに列車は走り出す。

空いている座席を探し、恐い顔のおばちゃんの向かいに座った。
列車の中は暑い。最初はうーん、タイだねえ、とウキウキして写真なぞ撮ったりしていたが、だんだん辛くなってきた。窓は全開、天井では扇風機が回っている。それでも涼しくはならない。走っている時はまだ風が多少あたってましだが、駅で止まっている間は熱がこもってしまう。窓から蚊や蛾が入り放題、足元には蟻かどうか分からない小さい何かが群がっている。なんだか早速蚊に噛まれたようだ。体中から汗が吹き出る。
10Bで安いと喜んでいたけど、これはかなりハードだ。。
とある駅に着いたときに掃除係?がやってきて、座席に残っているゴミをぽいぽいっと窓の外に放り出しあるいている。ごみというごみをポイポイである。
さすがタイだ。

一時間たってファランポーン駅に到着。ふらふらになりながらホームを歩いていると、犬が横様にぶっ倒れて死んでいた。と思ったらよく見ると息をしている。こんな暑さじゃそりゃ犬もへばるわな。
隣のホームに今まで乗ってたのとは比べ物にならない超豪華列車があった。豪華に飾りつけられた食堂車が見える。シンガポール行きのスーパー特急らしい。あとで「歩き方」をみると、うん十万するらしい。30円ですいません。

とにかくホテルに向かう。歩きで10分とは言っていたけど、あてになりそうにないので乗り物で行くことにした。トゥクトゥクという屋根つきバイクみたいなのに乗る。宿の住所を見せ、いくらかたずねると、4本指を立てた。おお、さすが!4バーツとは安い!と乗り込む。

2,3分で宿に着いた。思ったより近い。10Bを渡したが、まだ手が引っ込まない。あれっと思っていくら?と尋ねると「40B」
しまった、あの列車のせいでおもっくそ感覚がくるっていた。いくら安くても4バーツなんてありえない。
そしてこの距離で40Bは高い。いきなりボラれた。
しかも払うときに20B札2枚を渡したつもりが、間違えて50B札が一枚紛れ込んでいたらしい。あとで財布を見るとあるはずの50B札が無かった。ぼられてさらに倍付け70Bも渡してしまった。。激しくショック。

ホテルにチェックインして荷物を置き、駅まで歩いた。全然大した距離じゃない。不動産表示なら徒歩4,5分くらい

M君到着まではまだじかんがあるので駅前にある屋台で軽く食べることにした。
何軒か店が並んでいるが、どこも呼び込みが激しい。日本人というのがばればれだったようで、日本語メニューをひらひらさせながらしつこく声をかけられる。飛行機に乗ってからずっと日本語が通じない環境だったのに、こんなところで日本語を見せられるとちょっと旅情をくじかれたような気がして嫌だ。でも料理がかなり旨そう。大人しく席に着いた。「豚肉と野菜の炒め物」とコーラを注文。

ごはんの上に豚肉と青菜を炒めたようなものがのっかっている。一口食べると、見かけ通りにおいしい!
でもばくばく食べているうちにどんどん辛くなってきた。コーラがあっという間になくなり汗が吹き出て止まらない。舌と唇がヒリヒリしている。
テーブルの上に、日本では見かけない形のペットボトルが置いてあり、中に水が入っているようだ。
封が空いていないのでこれは有料なのだろう。
他の客をみるとコップにそれをついで飲んでいる。コップをもらおうとして店員の少年に声をかけたがうまく伝わらず、冷蔵庫からよく冷えたボトルを出してくれた。それを開けてラッパのみ。
汗をしたたらせながら完食してお会計。60B。
着いた!バンコクだー!

バンコクに着いたのは16時半。心配だったビーマンは特に安全上の問題なく、意外と悪くなかった。ちょうど座席のブロックの切れ目だったので、前の座席との間が通路になっていて広々。思いきり足を伸ばして座れたのだ。ただ、ちょくちょくそこを人が通るので何度も足がぶつかったり踏まれたりした。あと目の前にスクリーンがあったけど、プロジェクタが壊れていて、ずっと一本線を表示するだけ。
イヤホンは何か面白い。電気式じゃなくて空気式(?)。コードがストローのようなチューブ上になっていて、それを座席にあいている穴に差し込む。聴診器のよう。でもチューブの途中何ヶ所もつぶれていたせいか、何も聴こえない。チャンネルの表示はあるけど何を押しても切り替わらない。スッチーは恰幅がよく食堂のおばちゃんのよう。細かいことにこだわるなよ、という雰囲気が徹底していて、漢です。

こっちは予想以上に暑かった。飛行機を降りたとたん、むわっと湿気のある熱風を感じる。日本からは薄手のセーターにうえから一枚羽織って着たのだが、とても耐えられない。慌ててぬいでTシャツ一枚になった。
無事入国審査を終え、到着ロビーに出る。

M君の到着は23時ごろ。それまでどうしようか?
とりあえず両替。3000円が1120バーツになる。1バーツ約2.7円。1バーツ3円で、そこから1割引、で考えると分かりやすい。
ここでホテルの予約デスクを発見、ここで探してもらうことにした。
「千バーツくらいでファランポーン駅(バンコクの中央駅)近くのはありますか?」
「OK、ここはどう?バンコクセンターホテル。1100B(バーツ)」
ああ、これは昨日必死で予約しようとしていたホテルだ。でもネット予約だと20$だったから、千円くらい高くなってる。。場所はいいけどなんかしゃくだ。
「うーん、もう少し安いところはありますか?」自分で1000バーツくらいと言っておきながらあほ丸出し。でも受け付けのおばちゃんはとても感じのいい人で、
「じゃあ・・これニューエンパイヤホテル。580B」
おお、安い!しかも名前がかっこいい!
駅からもそんなに遠くないようなのでそれに決めた。
前金で400Bを払って、「残りはホテルで払うのよ」と、おばちゃん。
メモ用紙にホテルの名前と通りの名前を英語とタイ語で書いてくれ、
「ここからはエアポートバスがいいよ。オンリー100B」とエアポートバスの路線番号A4と書いて、路線図を見せながら丁寧に説明してくれた。
「OK?」「OK!サンキュー、コープンカップ!」
すごくいいおばちゃんだった。とてもにこやかで。

6年ほど前に一度タイには来ていたのだが、その時はいろんな店の人、特に女の人はこちらが何か言うと、「ハァ?何ゆうとんねん!外人うぜえ」ぐらいの勢いで思いっきり眉根を寄せたしかめ面をした。これででかなり印象が悪かったのだが、このおばちゃんは最高だ。

さて、宿も取れたしM君到着まではまだかなり時間がある。一度ホテルまで行って荷物を置いてからバンコク市街をすこしぶらつくことにしよう。
エアポートバスのチケット売り場に向かう。
ところが売り場には大きくA2と書いた札がある。路線ごとにカウンターが違うのかな?と思って周りを見渡してもそれらしきものはない。カウンターに尋ねると、「A4の路線は終わりました」「え!?」「A4はなくなりました。A2に乗ってこの辺で降りてタクシーで行って」
おばちゃん!いきなり違うてるやん。。このへんといっても結構距離があるようだ。まいったな
初日と、お祭り「ローイカトーン」の日の分くらいは宿をとっておこう、とくに初日は、ちょっと落ち着くためにも、まともな宿を取ろう、と前々から決めていたのだが、M君は予備校のアルバイトで問題作り、僕はある書類の作成に必死で、なかなかそこまで手が回らなかった。
それでもまあ、宿くらいすぐ取れるだろうと二人とも余裕をかましていたのだが、結局本格的に宿探しを始められたのが今日の夜9時を回ってから。さすがにこれはちょっとやばい。。
ローイカトーンの分は、まだ日があるのでM君が簡単に見つけてくれたが、初日の宿が見つからない。
もちろんネットで探せばバンコクのホテルなんか腐るほど出てくる。ただ、M君の到着が夜中の0時ごろになるので、できるだけ空港に近いか、交通の便がいい所を探していた。そして予算は一部屋1000バーツ、約3000円くらいが妥当だろうと考えていたので選択肢はかなり絞られてくる。
しかし、これがよさそうだ!と思っていざ予約しようとすると、
「そんな直前予約は受けられない」「2日前までに予約しろ」「おとといきやがれ」と門前払い。
いわゆる代理店を通しているからこうなってしまうようなのだ。
じゃあ直接ホテルのHPから予約を、、と見ると値段がびっくり2~4倍!!ひどい!なんじゃこりゃ!

というのも、ホテルの代理店はどこも、正規料金の何%OFFというのをウリにしていて、凄いところは75%OFF!!なんてのもある。ホテル側は売上のほとんどをそういった代理店に頼っている模様で、公式サイトはわざとぼったくり価格を載せているだけ、単にお得感を出すためのお飾りとしてしか使っていないようなのだ。(そうじゃないところもあるけど、大抵は代理店経由の方が大幅に安くなるみたいだった)
そうなると無駄に高いお金を払うのは癪なので、こっちも意地になって直前予約が出来そうなところを探す。しかし探せど探せど足蹴にされる。そんなとき、どこぞの英語のサイトで、あなたは直前予約だから24時間のライブチャットでオペレーターと相談してみて、と期待のもてる反応が!
でもあれか、、英語でチャットか。。日本語ですらほとんどしたことないのに。。それでもやるしかない。
オペレーターのリストが写真つきで出てきたのでそのなかから一番優しそうな表情の女性を選択。
「こんにちは、ご用件は?」
「明日、バンコクセンターホテルに泊まりたいのですが」
「すみません、こちらでは受付できません。ホテルに直接問い合わせてください」
「OK、わかりました。バイバイ」
むっちゃ緊張したのに意味無しやんけ。

結局そのまま宿は決まらず、夜中3時。もうどうでもええわ、と寝ることにした。
M君曰く。
「タイといえばおかまのイメージ」

今日おかまみた。家の近くの■ーソン。
マシンガントーク中。
「すっごくいい子が来たんだから。いいモデルよ。絶対当たるわよ、あの子っ。すっごくいいもの!
 みてなさいよ、500万はかたいんだから。ほんとすごいワヨ。
 だって、この前まで相撲部屋にいたんですって。」


相撲部屋あがりのモデル。。。


このコンビニで変な客をよく見る。
この前はAVのビラをコピーしながら、タイトルを延々と店員に読み聞かせていたおじさんがいた。「・・でしょ、あとこれも結構いいんだよ、豚角煮○ー○○」

ラーメンが食べられなくなります。やめてください。


ここのオーナー母さんは平野レミばりにテンションが高い。