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奇跡は突然訪れるものですね。
それは2018年5月20日のことでした。夕食にぶりの照り焼きを食べようと思っていたのに・・・いつも行くお魚屋さんにぶりがなく・・・急遽クリームシチューに変更したその日です。
発達障害で、生まれてからあらゆる感覚が過敏で、ずっと不機嫌でぐずってばかりいた息子。中学2年生の今も、毎日何かを我慢している顔をしています。でも、その感覚過敏と折り合って、この世で生きていく覚悟をしたのでしょうか、中学1年生の時に「感覚を殺す方法を覚えた」と言って、これまで全く食べなかった物を食べ始めました。もちろん、全てではありません。食べられない物はたくさんあります。でも、これまでほんの数種類の食べ物しか口にしてこなかったことを考えれば、驚くべき変化でした。
以前の息子が最も苦手だったのがカレーライス。息子は1つ1つの食材の食感や味をものすごく敏感にキャッチして脳にインプットしないと食べ物が口に入れられないので、たくさんのスパイスが入っていて、刺激的な味で、色々な食材がゴロゴロ入っているカレーライスなどはとても食べられませんでした。
小学校の給食で誰かが「おーっ!今日はカレーだ!やったーっ!」と騒ぐ光景も、息子には理解不能。
皆があまりに「おいしいから食べなよ」と勧めてくれるので、恐る恐るひと口食べて、「うえぇぇ~っ」と吐き出すこともあったようです。
そんな大嫌いなカレーライスも、中学1年生で「感覚を殺す方法を覚えた」あとでは、給食に出た時には嫌々ながら食べられるようになりました。でも、「家では出さないで」って言っていたのです。
だから5月20日も・・・「カレーライスよりはまし」と言っていたシチューにしたのですが・・・。
シチューを食べた息子が一言「シチューよりカレーのが良かった」
プア子「えっ? ええっ? 今 カレーって言った?? 」
息子「うん」
よくよく話を聞いてみると、給食でカレーが出た日に「おーっ!今日はカレーだ!やったーっ!」と皆のテンションが上がる気持ちが、今では理解できるようになったそうです。・・・つまり、カレーが好きになったんだね・・・
・・・というわけで、シチューを食べながら、息子がカレーを好きになった奇跡を心の中で祝った日でした。 助かるわ~、食費
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