無力だなぁ… | ぷりんno日常生活

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犬話を中心に日々のど~でもいい事を なんも考えずにツラツラと…
内容に一貫性の無いグダグダ日記です。

先日、久し振りに友達から電話があった。
近所には住んでいるのだが、
この半年ほど、お互い心のどこかで安否を気遣いながらも
日々の忙しさや「連絡が無いのは元気にしているから」という思いで
特に連絡もしていなかった。

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彼女が私の事をどう思っているのか本当のところ私にも分からない。
ただ、私が彼女の事をどう思っているのか、私にはよく分かる。

少女のような純粋で繊細な心の持ち主だと思っている。

そして私にとっては、大切な人のうちの一人だ。
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同じ匂いでもしたのか?なぜか出会った時からなんとなく気が合った。
家も近く歳も近いこと、同じ愛犬家としてとか言う後付の条件では無く、
なんとなく気が合ったのだ。
気が合ったというよりも正確には
「気疲れしない」と言う方が的確かもしれない。

この歳になると多少は似てるところも有るけど
生活環境や思想や生き様そのものは基本的には全く違う。

彼女は十代で子供を産み、
離婚後は敗血症や癌という大病を患いながらも
一人で2人の子供を育て、今でも懸命に生きている。
お母さんという立場でも仕事柄でも弱音を吐くことが出来ない。
弱音を吐いたりする事が許されないと言っても過言では無い環境
だったのだろう。

それと、彼女自身も「人には何を言っても他人事だしね」と
長く辛い人生の中で悟ったみたいだし。
でも、そんな事を恨んだりする性格でも無い。
どちらかと言うと、かなりサバサバした性格なのだ。

そんな彼女が
「どうして良いのかも分からないし、何かを話したい訳では無い」
と言って電話をしてきたのだ。

正直言って、私にもその気持ちが、すごくよく分かる。
だからこそ、この電話は彼女の意識していないところで出している
『SOS』なんだと、とっさに思った。

彼女はお酒も飲めないしバカな事で騒げるタイプでは無い。
もし少しでもそれが出来るなら、
こんなに思い詰めないで済むかもしれない。

他愛も無い話しを聞いてるうちに
彼女がひとつふたつの荷物を抱えているんじゃ無い事は分かった。
特に何か有った訳でも無い。
物質的な事でも生活の悩みでも無い。
励まして欲しい訳でも慰めて欲しい訳でも無い。
「ただ人生が楽しく無い」んだ。

でも、これは、すごく難しい問題。
いくら話しても本人が思えなければ解決しないからだ。

周りは何も出来ない…一言で言うと…無力そのものだ。

それは本人も判っている。。。
だからこそ「何かを望んで電話をしてきた」訳では無いのだ。


「死にたい願望は無いけど生きていても辛い事ばかりで
 楽しくも無いのに生きてるって、どうなの?」
「生きていれば、ご飯食べなきゃイケナイ。
 その為に働かなきゃイケナイ。
 辛い思いする為だけにそこまで生きるってどうなのかなぁ、って。。」

痛い…。
痛いほどよく分かる。。。

私だけでは無く、生きるという事に意味を求めてしまう気持ちは
誰にでも1度は経験で理解できると思う。
理解は出来ても…答えは一人一人みんな違うと思う。
私もそう思う時が有る。

私も長生きしなくても良いし今世に執着する気も無い。
死ぬんだったら死んでしまうのも悪く無いかもしれない。
でも寿命は自分では決められない。
死にたいからって好きな時に死ねるわけじゃ無い。
この先、70歳とか80歳とかまで生きてしまうかもしれない。

最近よく思うんです。

今でも不安な気持ちで押し潰されそうになる時があるのに
もしも、長生きなんかしちゃって婆ちゃんになって
私もいずれ一人になった時、
どうやって生きていけばイイんだろう?って。

でも、友達が居てくれたら、なんとか生きていける気がする。
って。

彼女に私がしてあげられる事なんて、何も無い。
もし、有るとするならば、私自身が元気でいる事くらいなもんだ。

あとは私が思っている事を適当に発言して
私自身が気持ち良くなるという自己満足に浸る事くらいだな。。。

結局、私が彼女に言った事といえば、
「あなたに死なれたら、私、困るんだよね。」
という身勝手なお願いだけだった。

なんて小さいんだ…私って。。

でも、
こんな小さな人間でも宇宙の片隅でそれなりに生きているんだから…
だから彼女にも笑っててもらいたいんだよね。。。

婆ちゃんになった時、
一緒に、みたらしダンゴでも食べたいんだよねぇ。。。