山乃尾(金沢市)
ひがしの茶屋町のすぐ近く。
ちょっと坂道を登った場所にある「金沢 山乃尾」さんに案内してくれました。
1890年創業の老舗割烹旅館。
卯辰山の中腹に位置し、山門を抜けゴザが敷かれた石畳を・・・。本館までの道程も趣があります。
稀代の美食家で知られる北大路魯山人の定宿だったことでも有名だとか。
本館には魯山人作の書や陶芸品が飾られていました。
今回ご案内してくれたのは、数棟ある離れのひとつ「白鷺の間」。
本館脇を抜けて、庭を眺めながら・・・案内して頂く時間も優雅です。
朱色に塗られた壁。そこに南西から冬とは思えない温かな日差しが差し込んできました。
広々とした部屋に、4人だけの宴席。申し訳ないようです。
窓からの眺めは絶景。
先ほどまで散策した茶屋街が一望できます。改めて街並みの美しさに惚れ惚れ。
では昼の料理を頂くことに。
「梅酒」で乾杯。先出しがズラリと目の前に並びます。
胡麻豆腐、シメジ白和え、パパイアの生ハム巻き、ふぐの黄身揚げ、ハタハタの黄金焼き、タラの芽。
イクラは酒粕やミリンで味が調えられ、オッと思わせる味わいに。
蒸し物。蟹身の餡の中には桜エビ真丈が。ほっと心和む一品。
造り。平目の昆布〆にガス海老。
ここでもガス海老に出会えました。あっさりとした甘みでファンになってしまいました。
加賀名物「じぶ煮」。加賀料理というと必ず出てくる一品だそうです。
鴨肉やすだけ麩や加賀生麩・・・郷土色満載!!
焼き物は、「鱒の粕漬け」。
温物は「鱈の白子の揚げ出し」。トロッとミルクのよう・・・。
山乃尾さんの冬の名物料理「鱈の茜鍋」の登場です。
鱈の白子、切り身などを茜色のスープの中に入れていきます。見ているだけで温かくなってきます。
トマト仕立てのお鍋。鱈以外に源助大根や湯葉も。
魚貝のうまみとトマトのさっぱり感が、白子の旨味を際立たせてくれていました。
食事は土鍋で登場。中身は嬉しい蟹ご飯です。
あさり汁も美味しい。
紅茶のアイスと苺で〆。昼から加賀料理を堪能させて頂きました。
でも料理に並ぶご馳走は・・・。
綺麗に手入れされたお庭。
そして私達の姿が見えなくなるまで、外でお見送りをしてくれたおもてなしの心です。
○「金沢 山乃尾」
住所:金沢市東山1-31-25
電話番号:076-252-5171
定休日:無休
縁煌(金沢市)
午前中はHさんのご自宅にお邪魔し、貴重な話をお伺いしました。
心が折れそうな困難の連続。目を背けることなく真っ正面から突き進んでこられた半生。
どこかに甘えが潜んでいる私の心を奮い立たせてくれました。
四十数年奮闘され手に入れたご自宅のベランダからは、金沢市内が一望できました。
昨日からご案内やお世話頂いていたのはHさんの息子さん。立派に後を継がれています。
目をきらきらと輝かせながら熱心に仕事の話をされている姿に、終始刺激を受けた二日間になりました。
そのHさんと共に再び金沢市内を案内して頂きました。
浅野川沿いの黒瓦の建物が建ち並ぶ、歴史を感じる街に入っていきます。
ここは「東山ひがし」。
浅野川東側に広がるお茶屋町です。
通りに面した一階には出格子が。
1820年茶屋町創設当時に建てられた茶屋が残っており、中が見学できるようになっていました。
現在でもお茶屋さんとして使っている建物もあるとのこと。
でも伝統的な建築技法を生かしつつリフォームし、伝統工芸品を販売しているショップも多く見かけました。
メイン通りを一本入った場所にある「縁煌(Enishira)」。
素敵な佇まいに惹かれて、店内に入ってみることに。
建物の造りが奥に深くなっており、外の光を取り込むために中庭が配置されていました。
坪庭のように木々も植えられており、外と内との融合空間。
先人の知恵が詰まった建物に、現代のインテリアセンスが重なり合って魅力的な店舗に仕上がっています。
ここは箔デザイナー高岡 愛さんのお店。
随所に陰影美しい金箔などを使った作品が並べられていました。
何か買っていきたいという衝動に駆られました。
じっくりと店内を見て回ると、北陸三県の伝統工芸である九谷焼や山中漆器、水引細工なども。
その中のひとつ。
これは・・・純度100%の錫で作られた箸置き。
柔らかいという特製を活用し、自分の好みで折り曲げられ、自分だけの箸置きが作れるという品。
末広がりの八の字をデザインした物です。
これを買い求め、自宅で使わせて頂いています。
この美しい曲線が心和ませてくれています。
茶屋町のメイン通りから一本入ると、なぜか懐かしいと思える光景に出会いました。
○「縁煌(Enishira)」
住所:金沢市東山1-13-10
電話番号:076-225-8241
定休日:木曜日(不定休あり)
営業時間:10時~17時
鮨 志の助(金沢市)
今日は企業見学。隅々まで案内して頂き、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
18時も回り、「一緒に夕食でも・・・」とお誘いを。
どんな所に連れて行って貰えるのかとワクワク。
まばゆい光溢れる市街地からドンドン遠ざかり、路地裏にある静かな家の前へ。
ここが「鮨 志の助」さん。
超有名店「小松弥助」さんのお弟子さんが開いたお店。さすがHさん、素晴らしいお店を予約してくれました。
スッキリと美しい店内。余計な物はひとつもありません。
凛として上質。柔らかい物腰の店主が、にこやかに迎入れてくれました。
カウンター席に腰をかけると、「何かつままれますか?それとも握りますか?」と。
お酒を頂きながら、おまかせでつまみを頂くことに。
「鱈の白子」 「万寿貝のバター焼き」
「ガス海老」 「ブリのお造り」
さすが!!物流が良くなったと言っても、鱈の白子から別世界の品。
上品な甘さの「万寿貝」に、ねっとりとした食感とスッキリとした甘さの「ガス海老」・・・金沢に来て良かった~。
ブリのお造りは紅葉おろしと共に頂きました。うわ~口の中でとろけていく~。
石川のお酒「天狗舞 山廃純米吟醸」、「新泉 大吟醸」とお酒も進みます。
ご主人の仕事の綺麗さに惚れ惚れ。
ネタの下には氷が敷かれ、温かい冷たさで保冷されています。
「アオリイカ」 「ズワイガニ と蟹ミソ」
ネタとしゃりとの一体感!!気持ちいい~。
一貫一貫の物語を感じながら、楽しく手が伸びて行きます。
「ノドグロ」 「生海老」
「アジ」 「バイガイ」
「うに」 「トロの炙り」
「タイの昆布〆」 「蒸しアワビ」
「あなご」は塩と柚子で・・・。気分が高揚していまして、写真を撮り忘れました。^^;
最後に巻物。「うめきゅー」を頂きました。
もうお腹いっぱいのはずが、夢中でかぶりついていました。
「タイのアラ汁」を頂き〆。
まさに冬の日本海を満喫させて頂きました。ありがとうございました!!
○「鮨 志の助」
住所:金沢市入江3-73
電話番号:076-216-5280
定休日:水曜日、日曜日、祝日
営業時間:12時~14時30分、18時~21時30分












