【落語】月亭八方 50周年記念公演 落語談笑会@ヒルトン・スクンビット・バンコク | + つれづれ in タイ・バンコク +

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つれづれなるままに。

2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

ようこそのお運びで。
厚く御礼申し上げます。

…この口上でピンと来るとしたら、
きっと朝ドラ「ちりとてちん」の
ファンじゃあないかしら(◎・ω・◎)?



1週間前の12月16日(日)に
上方落語家の月亭八方さんと
その一門の方々による落語会があったので
行ってきたんだぜー!アップ


チケット発売の日に買いに行ったので
3列目センターという、わりと良席




月亭八方 50周年記念公演 落語談笑会

◆ 日時
2018年12月16日(日)
13:30開場 14:00開演

◆ 場所
Hilton Sukhumvit Bangkok

◆ チケット代
1,500バーツ≒5,000円


芸能活動50周年の節目として、
日本全国での記念公演を経て、
ラストを飾ったのがバンコク公演だとか。


公演のちょうど当日、
じつはNHKの「日本の話芸」でも
八方師匠の落語が放映されていたり(*´꒳`*)


うわあああっ、「崇徳院」!

「ちりとてちん」ファンならソラで言える
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われてもすえに 逢わむとぞ思ふ
でお馴染みの…!!

崇徳院もナマで聞きたかったなあ!


ちなみに、「日本の話芸」にて
よく映るのは「東京落語会(東落)」。
▷ 第626回東京落語会(2011年)
▷ 第572回東京落語会(2007年)

プライベートでは数えるほどしか
行ってないけど、オススメな落語会



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そんなこんなで、落語談笑会。


お手製の高座ではあるものの、
海外公演であるにも関わらず、
見台まで用意されていてさすがキラキラ



構成としては、

01:月亭八方「親子酒」
02:月亭八織「母恋いくらげ」
03:月亭八光「犬の目」 
04:月亭八方・八光親子のトーク
05:月亭八方「胴乱の幸助」

でした。

落語のお噺は4つ。
そのうち3つが古典落語、1つが創作落語。


01:月亭八方「親子酒」

酒好きの父親と、酒好きの息子とが
それぞれお酒に酔うお噺。

お酒が回った演技はもちろん、
息子が酒を嗜むうどん屋での掛け合いが
とにかく面白い。

息子が酔いに任せて唐辛子で真っ赤に染めた
うどんに「食べられるわけないがない!」と
怒って食べずにいたけれど、
きっとタイ人なら食べられるレベル



02:月亭八織「母恋いくらげ」

珍しい女流落語家さん。
そして唯一の創作落語。

タイトルがわからなかったのだけれど、
ツイッターでご本人が教えてくれました乙女のトキメキ

母恋いくらげ母恋いくらげ
1,728円
Amazon

絵本にもなっているような
子どもにもわかりやすいお噺。

創作落語(新作落語)なだけあって、
舞台も江戸時代のような昔ではなく現代、
言葉遣いももちろん現代語なので、
古典よりは馴染みやすいのではないかと。


くらげの子ども「くらのすけ」の
海デビューの日。
ヒョンなコトで、母たちからはぐれて
浜に打ち上げられてしまったくらのすけ。

みかんの皮を母だと勘違いしてしまった
くらのすけの愛らしさや、
海の仲間たちの様子がユーモラスに
演じられていたのが印象的。

会場には家族連れも多くて、
子どもたちとっても親しみやすいお噺が
かかっていたのは、よいなあって思った


03:月亭八光「犬の目」

落語に登場する医者と言うのは、
もの凄い名医か、とんでもないヤブ医者か。

そんなマクラから入った「犬の目」。

話がパンパンパーン!とテンポよく進み
それでいて緩急もあるので、
グイグイと引き込まれるのが面白い。

医学的に「そんなワケあるかーい!」と
分かっているからこその笑える噺。


05:月亭八方「胴乱の幸助」

これもまた、お酒から始まるお噺。

と言っても、
主人公となる「幸助」は実に真面目で、
あまりに真面目だからこそ笑えるネタ。

間の取り方と演じ分けが上手くて、
シンと静まり返る瞬間があるのが心地よい。

途中に浄瑠璃の義太夫節が入るのだけれど
いやあ、もう本当、上手いなあ、と。
芸歴50年というのは、
ただただ年を重ねたのではなく、
積み重ねた芸があってこその50年だった
のだと、素人にも伝わってくるほど。

この噺、
いったい何人が演じられるのかしら。


ところで、「ちりとてちん」ファンとしては
「胴乱の幸助」と言えば、「焼き鯖」。


焼き鯖食べなれ \(#´▽`)人(´▽`#)ノ 



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そしてそしてありがたいコトに
月亭八光さんと月亭八織さんのお二方に
ツイッターでお返事をいただいちゃった





海外でもあるバンコクで、
本格的な日本の古典芸能を楽しめる上に、
こうして気軽に演者と交流できるだなんて
なんてまあ、便利な時代になったのかしら


とても楽しい時間を過ごすコトができて
よい気分転換になりました


…もちろん、
このあとにおしごとしてるけど。



さいきんの週末は、
たいていココに引きこもってます。


冬休みを心置きなくゆったり過ごすために
いまのうちに、あれやこれやと。
やるコトも、やりたいコトも、
もりだくさんで、時間が足りない。
もう「先生」は辞めているのに師走だぜー。

12月、あともう1回分くらい来てくれても
よいんだけどなあ。

はああ、がんばろ