浜松市街新川にかかる橋シリーズ(1,2)、ハローワーク浜松の北側にかかる日之出橋です。
南東からの日之出橋。下流の大勝橋と違ってコンクリの地のまま。
東から。車で対向できる幅はある。
高欄は派手過ぎず地味過ぎず、いい塩梅。二径間のボリュームもちょうどいい。
高欄のアップ。窓の周りに段差を付けているのが単調に感じないポイントだろうか。
橋脚は下流の大勝橋や浅田橋と違い、m型ではなく板状につながった頑丈そうなもの。
親柱も形はシンプルながら、単なるコンクリブロックではないところにセンスを感じる。
銘板は「日之出𣘺」「ひのではし」と「昭和十四年三月竣功」が二枚。
川の名前は冒頭書いたように新川。
橋名について浜松市立南部公民館編『汽車・ステンショ・まちこうば:わが町文化誌』では「いまこの付近は住宅地になっているが、それ以前、東から登る太陽がよく見えたので、このように名付けられたらしい」と紹介している。
今昔マップで確認すると明治期からこの位置には橋があり、東側は水田は桑畑となっているので、確かに当時は朝日がよく見えたかもしれない。
まぁそんなこと言ったら昔はそういう橋がいっぱいあったんじゃないかって気もするが…。
その頃は浜松駅から1㎞と離れていないこの辺りでも、人家は少なくのどかな風景が広がっていたらしい。
市街地にあって目立たないけど、なかなかハンサムで歴史もある橋なので浜松の街歩きのついでにでもぜひ足を止めてみて下さい。