天竜川橋 (下伊那郡天龍村神原、平岡) | 手当次第

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気になる所にいってみる

JR飯田線鶯巣(うぐす)駅の近く、名前の通り天竜川にかかる橋です。

国道1号線に同名の橋があり、似たような名前の天竜橋天竜川橋梁も複数あるので混乱する。

 

詳しい地図で見る

 

南西からの天竜川橋。三径間の曲弦トラス+三径間のRC連続桁。

南西からの天龍川橋

 

西から正対。リベットやレーシングが時代を感じさせる。

天竜川橋西から正対

 

後で紹介する橋の概要を書いた銘板では幅員が4.5mとなっており、車ですれ違うにはギリギリかも。

路側帯の白線はあるが歩道と言えるほどの幅はなし。

 

橋の上から。

天竜川橋のトラス部分

 

渡って、東岸から。こちら側の低い高欄もまた良し。

天竜川橋東岸から

 

上の写真に写っているように親柱は装飾のない実用的(?)なタイプ。

ただし、東詰には通常の銘板の他に、県関係者を記したものと、橋の概要を記したものが追加されている。

この橋の完成時にそれだけ地域にとって重要な意味があったのだろう。

 

まずは親柱の銘板。

天竜川橋親柱の銘板

 

「天龍川𣘺」「てんりゆうかわはし」「天龍川」「昭和30年5月竣工」。

銘板は竜と橋を異体字としているが、タイトルはどちらも常用漢字にした。

 

建設当時の長野県知事以下、関係者を記した銘板。

天竜川橋関係者の銘板

 

橋の諸元や事業費などの概要を記した銘板。橋長は232.4mとのこと。

天竜川橋の概要銘板

 

長野県の昭和30年代頃の橋では、ときどきこういう概要や関係者を記載した銘板がついていることがある。

これとかこれがそうだが、設置される橋とされない橋を分けるのものはなんだろう。

 

あとトラス部分にも銘板がある。

天竜川橋トラスの銘板

 

「昭和二十九年 長野縣建造」「松尾橋梁株式會社 東京工場製作」

 

東側から河原に降りてみる。

天竜川橋東岸の橋の下

 

冒頭で三径間のRC連続桁と書いたが、実は補強が加えられていて三径間じゃなくなっている。

 

橋脚の股抜きショット。薄緑の鉄骨が補強部分。

天竜川橋の橋脚

 

北東からトラス部分。

天竜川橋のトラス部分

 

下流側では架け替えの工事が進んでおり、訪問時(22年10月)は橋脚が完成していた。

天竜川橋横の新橋の橋脚

 

橋の南西の福島トンネルがすでに開通したので、この新橋も遠からず完成するだろう。

天竜川橋新橋の工事現場

 

新しい橋が完成しても今の天竜川橋は旧道として残してもらえるんだろうか?