我が家を建立し涸沢ヒュッテのテラスに向かう。

我が家の後ろにあるあの石垣。あそこがテラスである。

死んだように眠る人々。

わかる。

わかりますよぉ~。

大汗かきながら登ってきたんだもの。

そりゃ疲れるさ。

右手の山が北穂高岳。百名山が終わったら登ろうと決めていた。

うむ、俺もだ。

で、売店で色々購入。

まずはイオンを補充。

で、名物のおでんを。

諸々売り切れで3点セットになってしまった(泣)

で、ルネッサ~ンス!!!

はっはっは~。

おでんと生ビール。

いや~涸沢に来たって実感するねぇ。

 

今回の山行はこの景色を眺めながらビールを飲むのが目的である。

旨し!!!

標高2,300mでも直射日光に当たっているととても暑い。

あの雪も日に日に小さくなるだろう。

で、缶ビール買った。

生ビールだと坊ちゃんが吹っ飛ぶの。

なので生は最初の1杯だけ。

けどね、グラスに注いで

ルネッサ~ンス!!!

はっはっは~。泡ばっかりやないか~い!

山を眺め、周囲の山話を盗み聞きしながらビールを飲む。

いや~楽しいねぇ~。

常念方面。

何年前かねぇ。

中房温泉から燕岳→大天井岳→常念岳→蝶ヶ岳→上高地と縦走しましてね。

3泊4日。

あれが4日がかりの初めての山行だった。

で、2本目。

はっはっは~。

飲むために来たんだもの。

そりゃ飲むさ。

涸沢槍。

天を突きさしてるねぇ。

ほぃ3本目。

ひゃっはっは~。

いや~愉快愉快。

おでんはとっくの昔になくなったので能勢口の西友で買ってきたグリーン豆とピスタチオ、

あとは行動食のおしゃぶり梅昆布でお麦汁を頂く。

で、周りの山話を聞いてるとね。

「お山っていいなぁ」って思うのよ。

聞いてて「うむ、わかるよぉ~」「そうそう、あそこはそうなのよ」とか思いながら聞く。

で、「ここよろしいですか?」ってやってきたカップルさん。

何の気なしに耳に入ってきた言葉が「バイトの子、どうしよるんじゃろうか?」

「なぬ?どうしよるんじゃろうか???

おうおうおう、こりゃ聞き捨てなりませんのぅ。

「お姉さん、広島の人?」と聞くと「あ、バレてしまった・・・」

うむ、それはバレる。

お国言葉というものは隠しきれませんのぅ。

はっはっは~。

 

その次に「ここいいですか?」とやってきたのはおじいさんと息子さんとお孫さんの3人組。

奈良から来たらしい。

色々話をしましてね。

息子さん、僕と同世代。

で、お子さんは小学生とのこと。

「いいですねぇ。うち、だーれもついてきませんわ」と言うと「結構頑張ってしつけたんですよぉ~」とのこと。

日ごろからキャンプに行ってるらしい。

けどね、中学生のお姉ちゃんがいるようなんだがその子は絶対来ないらしい。

虫が嫌いなんだって。

 

おじいさんの方は昔から山をやってたらしいんだけど、涸沢の最後の辺がきつかったって言ってた。

うむ、そうでしょう。僕もきつかった。

僕は徳沢からだからまだ近いけど、この方々は上高地から。

そりゃ疲れるでしょう。

けどこの方、御年70代半ば。

僕が70代半ばになった時に上高地から涸沢まで上がってこれるだろうか?

山登りって一生続けられる趣味だと思うんだけどね、僕なんて46歳にして「年齢考え控えめ登山。過去の体力過去のもの」を思い知っているわけである。

このままいったら70代だと裏山にしか登れないんじゃなかろうかと思ってみたり・・・。

いやいや、まだ負けるわけにはいかん。

頑張ろう!

で、しばらくしたら「バラバラバラバラ」という音が。

ヘリである。

下から長野県警のヘリが上がってきてホバリングをしている。

長野県警のヘリと言えば「やまびこ」

オレンジの帯が見えるので「やまびこ2号」である。

救助?って思って見てたんだけど救助者が釣り上げられることはなく・・・。

何だろう?要救者を探していたのかね?

 

4年前、この右側のそびえる北穂高岳に登ったんだが、南稜で滑落事故が起きましてね。

 

その時の様子。
 
事故ろうとして事故る人なんているわけないんだが、お山じゃ事故は起こるものだからね。
特に今回僕は無保険。
てっぺんに登る資格もございません。。。

 

いい加減酔いも回ってきたので我が家へ戻ろう。

あのオレンジのが我が家。

テン場の受付。

へぇ、承知しております。

見ての通りのゴツゴツの岩場を下り

我が家へ帰還。

寝っ転がって「空が青いなぁ~」って思ってたら・・・

爆睡してた。

いや~いいよね。

昼間っからお外で寝るって。

 

 

日が傾いてきてガスもわいてきた。

 

小さくて見えにくいけど、前穂の20代女性の滑落、ネットのニュースで見た。

大けがらしい。

この辺にも出るのね。

一昨年かね?小梨平で女性がクマに襲われましてね。

あれ以降だと思うんだけどテント内の食料保管がダメになりましてね。

コンテナに保管せにゃならんようになった。

フードロッカーとかフードコンテナとか北海道のヒグマ対策だと思ってたけどね。

今はそういう時代なんですよ。

で、テラスで歯を磨きながら涸沢カールを眺める。

我が家は真ん中下のオレンジのテントなんですけどね。

山登りをされない皆さんは思いません?

「こんな岩の上にテント張って寝るとき痛くないの?」

はい、痛いです(笑)

ま、正確に言うとテントマットの上で寝るから痛くはない。

が、マットの上以外は普通に痛い。

ゴツゴツしてるし岩の感触がダイレクトに伝わる。

涸沢にしろ去年泊った殺生小屋のテン場にしろ薄い布切れ一枚なわけだからそりゃ痛いですよ。

そういうのが嫌な人のためにここのテン場ではコンパネを貸してくれる。(有料)

コンパネ・・・集めのベニヤ板みたいなもん。

あの上にテントを張れば平らだしゴツゴツしないし快適だと思う。

けどね僕は貧乏ということもあるがコンパネは使わない。

このゴツゴツが涸沢なんですよ。

ガスですなぁ。

けど今晩も明日も雨の心配はなさそう。

全日本雨男連盟会長の僕的には3日間雨が降らんというのは奇跡である。

前穂は事故が多いですな。

僕が去年登った槍沢からの槍ヶ岳も事故が多いね。

 

ヒマなので涸沢小屋にも行ってみる。

あそこの小屋ね。

えっさほいさ。

テン場を振り返る。

 

 

とうちゃこ。

手振れすまん。

マムート。

僕が好きなブランド。

 

今日涸沢に登ってる途中でね、マムートと涸沢小屋とのコラボTシャツを着てる人がいましてね。

「おぉ~かっちょいい!」って思った。

が・・・財布持ってくるの忘れた(アホ)
 

あそこまでダッシュで戻る?

いや~~~~めんどくさい。

また後で出直そう。

 

で、日が暮れて再び出直した。

テン場を振り返る。

涸沢ですなぁ。

で、小屋まで行ったんですけどね。

物販終わってた・・・

また明日の朝出直そう。

 

続く