戦没画学生慰霊「無言館」。場所は長野県上田市郊外。
このツアーは”ここ”が含まれていたから来た、と言う方が何名もいました。
またツアーに館長の窪島誠一郎氏のお話があると書かれていたのが、私が参加する決め手となりました。
「無言館」は一昨年の美術館ツアー以来2度目。
著作を読んだりしていたため、概要は把握していたものの、絵画の実物を見るとその存在感には圧倒され、その名の通り「無言」になっていました。
最初に集めたのは東京美術学校(現東京藝大)の生徒のものでしたが、後に帝国美術学校や東京帝大などの別の学び舎や、働きながら独学で描いたものも加わりました。
みんな「これから」と言うときに…。
概ね見終えた後、窪島館長さんのお話を伺いました。
ここを作ったときは「反戦」「平和」は前面に出してはいなかった。もともと夭折の画家村山槐多、関根正二などの絵を収集していて、夭折、と言う繋がりから入った、ということ。
館長さんご自身の戦中~戦後の暮らしからの養父母への想いに言葉を詰まらせ、最後に画学生にとって。作品は「命」そのもの。それがこうして命を長らえてみんなに観て貰えることが喜びであると締めくくりました。
心動かされる美術館、まさにそんな5つの館を巡った、とってもとっても素敵な2日間でした。
追記。
私たちがお話を伺った翌日、窪島館主(館長じゃなくて館主、だったようです)が内田也哉子さんと共同館主に、という報道が。
えっ、昨日お会いしたばかり、と驚きました、樹木希林さんのお嬢さんの内田さんは以前からお母様とここを訪れていたそうです。